アフリカオオコノハズク は可愛らしい容姿でとても人気のフクロウです。
フクロウの飼育は犬猫よりもむずかしいイメージがありますが、お世話が楽と感じるか手間と感じるかは個人差があります。 値段 に見合った実生活が待っているか検証してみましょう。
値段の元はとれない?アフリカオオコノハズクの飼育
小さいのに高価
アフリカオオコノハズクという名称から蝶々か昆虫かと思う方もいらっしゃるようですが、フクロウ目のフクロウ科コノハズク属のフクロウです。
一般には通用しないかもしれませんが、通称アフコノともよばれています。フクロウのなかでは小さい種類ですがコノハズク属のなかでは大きいほうです。
周囲にフクロウを飼育しているひとがいないとなかなか実感できないでしょうが、日本でも飼育数が多くポピュラーなフクロウです。
ただし手乗りサイズで狭いうちでもラクラク飼育というほど甘いものではありません。
体長は18~25cm、体重はおおよそ200gが平均です。店頭での生体価格は30~50万円ほどです。
30万円でも安かろう悪かろうという価格ではありませんし、もし比較する余地があるのであれば詳しいひとの意見も聞きながらどちらを購入するべきか検討しましょう。
購入後のアフターケア(ジェスやアンクレットの交換、つめ切り、くちばし切りなど)の料金は別途必要な場合は生体価格は低価格かもしれません。
もちろん、ケアをすべて自分でするおつもりならそれで良いですし、遠方のお店から購入したら家の近所でケアをしてくれるお店や動物病院をみつける必要があります。
ところで、可愛いヒナから飼いたいというお気持ちはわかりますがリスクが高いのでお勧めしません。
専門家でもヒナの管理はむずかしく突然死の危険もあります。安定したサイズからの飼育が無難です。
多様な性格
犬猫と比べてフクロウには性格はあるようなないようなイメージがあるかもしれませんが、好奇心旺盛で楽しいことが大好きです。
フクロウはお腹が空いていないときはじっとしているかと思いきや、アフリカオオコノハズクはほかと比べて動くのが好きなようです。
じっとして置き物のようなフクロウを飼いたいと考えていた方には軽いショックかもしれません。ややワガママな面もありますし、動ける範囲でイタズラをして楽しんでいます。
飼育用品やご飯が気に食わないとじっとして、名前をよんでも無視されることもあります。
それをワガママと思うかどうかは飼い主さんの度量の問題ですが、アフコノにしてみれば好きで飼い主さんの家に来たわけではないですし、用意された環境がすべてなのですからできる限りお気に召すように努力するべきです。
威嚇してからだが大きくなりっぱなし、もしくは擬態して細くなりっぱなしというのは相当のストレスがたまっている証拠です。
ベタベタする必要はないのですが、自分をみてもらうことや声をかけてもらうことは好きです。
コロコロ変わる豊かな表情に対して、なるべくリアクションがとれる飼い主さんのほうが相性が良いでしょう。
不慮の死が多い
フクロウは意外とちょっとしたことで急死しやすいので、過保護にしすぎるということはありません。
アフリカオオコノハズクの平均寿命はおおよそ15年ですが、ここまでたどり着くのはほんのひと握りもいません。
病気、迷子、衝突、誤飲などで家に迎えて数日で天国へ旅立つことも珍しくないのがアフコノの儚いところです。
小さいので体力がありそうな感じではありませんが、衝突しただけでも亡くなるほどデリケートすぎるおからだなのは鍛えようがなく仕方のないことです。
飼育には、①係留飼い、②半放し飼い、③放し飼い、④ケージ飼いの4つが基本として勧められます。パーチ(止まり木)につないでおく係留飼いは初心者に適しています。
フクロウの専用部屋を用意してそのなかで自由にさせておけば問題ないわけではありません。
家具がなにもなくても窓ガラスに衝突して気がついたときには息絶えているケースや、床にあった食べられないものを飲み込んであっけなく天に召されることなどキリがないほど弱々しい生き物です。
飼い主さんは気が休まることがないというと大げさですが、ペットとのんびり過ごしたいという方には向いていないかもしれません。
まとめ
値段の元はとれない?アフリカオオコノハズクの飼育
小さいのに高価
多様な性格
不慮の死が多い