体のしましま模様に大きな丸い目がかわいい アメリカンショートヘア は、人懐こくて明るい性格なので飼いやすいと大人気です。
日常的によく見かけるため、歴史や体毛の種類など意外と知られていない猫です。今回は、アメリカンショートヘアの 特徴 をご紹介します。
額のMとクレオパトララインが特徴のアメリカンショートヘア
アメリカンショートヘアの歴史
イギリスからメイフラワー号に乗ってアメリカへ移住した宣教師たちが、一緒に連れて来たブリティッシュショートヘアが、アメリカンショートヘアのご先祖です。
移動中の船内ではネズミ退治をして活躍し、新天地に到着してからは、開拓する人々に飼われて、そこでもネズミや害虫を駆除するワーキングキャットとして大事にされました。
その後、アメリカの生活と環境に適合するよう改良され、アメリカン・ドメスティック・キャットとなりました。その後さらに改良を重ね、60年代にアメリカンショートヘアと命名されました。
日本にきたのは80年代以降で、今では省略して「アメショー」とも呼ばれます。
多様な毛色があるアメリカンショートヘア
アメリカンショートヘアの体高は24~25センチ、体重はオスで4~7キロ、メスで3~6キロ程度です。
小柄ですが、意外に筋肉質でがっちりとした体型で、首が太く、胸は厚みがあり、肩幅は広めです。下半身は筋肉が発達していて高くジャンプすることができます。
しっぽは付け根から先の方へだんだん細くなっています。頭は大きく、頬が張り、少し縦長な顔をしています。
額にあるアルファベットのMのような模様がアメリカンショートヘアらしい特徴です。耳は先が丸く、両耳は少し離れています。
目は丸々と大きく、色はグリーンやヘーゼルが多いです。両目の外側から後方へクレオパトララインと呼ばれるくっきりと流れるラインも大きな特徴です。
アメリカンショートヘアの毛は、その名の通り短毛で硬め、毛玉になりにくく、毎日のブラッシングで毛並みが美しく保てます。
毛色は一番有名なシルバータビーだけでなく、ブルータビー、ブラウンタビー、クリームタビー、レッドタビーなど多種多様な色があり、70種類以上あると言われています。
2色だけのバイカラーや1色だけのソリッドカラーもいます。
アメリカンショートヘアの性格
アメリカンショートヘアは、明るく、温厚でフレンドリーです。環境に適応する能力が高く、協調性があるので、他の猫と一緒でも仲良くすることができます。
賢いので、きちんとしつけをすれば、トイレの場所などすぐに覚えます。普段は攻撃的ではありませんが、ベタベタ触ると嫌がり、爪でひっかいたりするので触る時は注意が必要です。
元々ネズミ退治をしていた猫なので、足腰が強く、運動能力が高いです。おもちゃを揺らせば喜んで遊びます。
高くジャンプしたり、家の中を走り回ったりするので、遊ばせる時は物を壊されないように気を付けましょう。
気をつけなければならない病気
アメリカンショートヘアの寿命は12~15年と長いのですが、健康で長生きしてもらうためには病気に気をつけなければなりません。
アメリカンショートヘアは、肥大型心筋症になりやすいと言われています。肥大型心筋症は心臓のまわりの筋肉が厚くなりすぎて心臓の動きが悪くなる病気です。
他に、ワクチン誘発性線維肉腫にも要注意です。ワクチンを接種した後に線維肉腫ができる病気です。進行が早いので、腫瘍が疑われる場合はすぐに動物病院に連れて行きましょう。
また、猫が元気だとついついフードをやり過ぎたり、猫が食べ過ぎたりしてしまうことがあります。そのうえ運動不足になると、肥満になり、糖尿病や関節疾患を患うことがあります。
フードは常に適量を与えるようにして、おもちゃやキャットタワーで遊ばせて、運動不足にならないようにしましょう。
まとめ
額のMとクレオパトララインが特徴のアメリカンショートヘア
アメリカンショートヘアの歴史
多様な毛色があるアメリカンショートヘア
アメリカンショートヘアの性格
気をつけなければならない病気