ベンガルワシミミズク はとても珍しいペットというほど希少ではなく、大型のフクロウのなかでは飼育者数が多いほうです。
大型のペットショップやフクロウ専門店などで購入することができます。個体の 値段 とその後の出費や飼育についてご紹介いたします。
ベンガルワシミミズクを飼いたい!値段と心得
値段より生活の手間
ベンガルワシミミズクの平均的なお値段は30~40万円ほどです。これよりも安いのも高いのも注意する必要があります。
ミミズクとフクロウはどう違うのかという問題ですが、実は明確な違いはないようです。
一見、おとなしくて飼いやすそうですがとんでもありません。ワンちゃん猫ちゃんのつもりで購入するとエライ目に遭います。
ペット初心者の方は苦労してノイローゼになるくらいの覚悟をしておかないとご自身が体調を崩します。
まず一苦労するのが食事です。生肉食なのですが、スーパーで販売されているお肉は何肉でもダメです。なぜなら栄養不足ですし、そもそも野生のベンガルワシミミズクは牛肉や豚肉、鳥肉などを食べていません。
エサは冷凍マウスやウズラのお肉を用意しないとなりません。冷凍マウスの姿をみたくない、怖い触れないという方は飼育できません。
食事は一日一回夕方で良いので、楽といえば楽です。食べている姿をかわいいと思えるかどうかは個人差があります。
人間用の冷凍庫で保存するのは適切ではないと感じる方は、専用の冷凍庫を購入しましょう。エサ代は月5,000円~とみておいて大丈夫です。
いちばんの問題は食後に訪れます。生肉食ですから、フンの臭いがきついのです。
フンを手早くお掃除したとしても換気には時間を要しますし、徐々ににおいがお部屋に染みついてくるでしょう。同じお部屋で寝食を共にするのは現実的ではないと思われます。
静かな環境の準備
ベンガルワシミミズクは音に敏感です。静かな森のなかで暮らしていますから、聴覚が発達しました。ヒマラヤ、インド、パキスタン、西ミャンマーなどに生息しています。
日本の住宅地で静かな環境を用意するのはなかなかむずかしいことです。外の音を完全に遮断できたとしても、家のなかでも生活音はいろいろあります。
最新の静かな洗濯機を使い、静かなお掃除ロボットを使ってもそれらの機械音は人間には全く聞こえなくても、ベンガルワシミミズクには耳慣れない音としてストレスを与えている可能性も考えられます。
炊飯器のタイマーや電動歯ブラシの音なども好きではないでしょう。
また涼しい山岳地帯にいましたので、暑さにはすこぶる弱いです。暑いときには冷房をフル稼働させて電気代が跳ね上がります。
冷房のなんともいえない音も好きではないでしょうから、ストレスフリーでお過ごしいただくことは不可能と申し訳ない気持ちは忘れないようにするべきです。
おとなしいがやんちゃ
基本はおとなしい性格で、人間を怖がるそぶりはあまりみせません。
ベンガルワシミミズクというと悠々と空を飛ぶイメージがありますが、実は歩くことのほうが多いようです。これは山岳地帯の岩山や渓谷などに巣をつくって生活していたためです。
家のなかで自由に歩かせると惨状が目にみえますので、週に一度くらいは足紐をつけて広い場所に連れて行ってあげましょう。
音は苦手ですが、家にずっといるよりは外に出て歩いたり飛んだりするほうがストレス発散になります。
ベンガルワシミミズクはワシミミズクのなかでは小型なほうで全長55cmほどですから、ふつうの握力があれば足紐の先を持ち続けるのがつらくなる、振り回されて危険な目に遭うということはないでしょう。
外に出ると嬉しくて好奇心旺盛な一面をたっぷりみることができます。あちこち動き回って面倒くさい、家のなかでじっとしているのを観賞するのが好きなのだ、という方は飼い主には向いていません。
ベンガルワシミミズクにしてみれば好きで輸入されてきたのではないのですから、外に出る時間は必要不可欠です。
ストレスを最小限にする努力はを惜しまずにビタミン剤や消化酵素剤なども適切に使用し、清潔で静かな寝床を死守しましょう。
寿命は5~15年と幅がありますが、お世話の善し悪しに加えて個体の天命というものもあります。
できる限りのことはして後悔しないように、お金よりも手間暇がかかることを念頭に購入を検討したほうが良いです。
まとめ
ベンガルワシミミズクを飼いたい!値段と心得
値段より生活の手間
静かな環境の準備
おとなしいがやんちゃ