日本でも大人気の ボーダーコリー は、賢くて運動能力が高い犬です。 寿命 は12~15歳と言われていますが、ボーダーコリーの寿命をのばすためにはどんなことが必要でしょうか。
運動量やフードなど、普段の健康管理で気をつけることや、かかりやすい病気についてご説明します。
ボーダーコリーの寿命をのばすために必要な健康管理とは
頭がよく運動能力が高いボーダーコリー
イギリス原産のボーダーコリーはワーキングドッグとして有名です。
がっしりとした体つきで、高い身体能力を持っているので、アジリティやフリスビーなどのドッグスポーツに向いています。
ボーダーコリーの体高は、オスで53~55cm、メスで50~52cmほどです。体重は14~20kgが平均です。知能が高く、全犬種の中で一番賢いとされています。
ボーダーコリーはその頭脳と運動能力を活かし、羊牧場などで活躍しています。
献身的で働くことに喜びを感じ、人から指示されなくても自ら状況を判断して動くことができるので、オーナーは安心して仕事を任せられます。
飼い主に対する愛情が強く、人と一緒にいることを好むので、家庭犬としても人気があります。
寿命をのばすための適切な運動量は?
ボーダーコリーの寿命は12~15歳ですが、なかには17歳以上生きる犬もいます。ボーダーコリーを長生きさせるためには健康管理が重要です。
特にボーダーコリーは運動能力が高いので、毎日十分に運動させる必要があります。運動でストレスを軽減させることは、健康で病気にかかりにくい犬にするために大切なことです。
成犬のボーダーコリーには、朝と夕方、毎日2回の散歩が必要です。それぞれの体格や体調などによりますが、通常1回の散歩で1時間程度は歩いてください。
そして週に1回以上、ドッグランや公園などの広い場所で思い切り走らせて、ストレスを発散させましょう。
フリスビーを使ってジャンプさせたり、ボールを投げてキャッチさせたりと、全身を使う運動をさせると犬が満足感を得られるでしょう。
ただし、運動のしすぎはかえって健康を損なうので、過度に走り回らせたり、ジャンプさせたりしないでください。
ボーダーコリーの寿命を縮めてしまう病気に注意
ボーダーコリーの寿命を縮めてしまう病気には十分注意しましょう。
ボーダーコリーがかかりやすい病気には、股関節形成不全、肘関節異形性、セロイドリポフスチン症(CL病)などがあります。
股関節形成不全は、成長するにつれ股関節に異常が出て、安定して歩けなくなる病気です。肘関節異形性は前脚の関節に異常が出る病気です。
犬がフラフラとおかしな歩き方をした時や、前脚の形が不自然であれば、早めに動物病院でみてもらいましょう。
セロイドリポフスチン症(CL病)は先天性脳疾患で、ボーダーコリーに多くみられます。
この病気にかかると、「極度に不安を感じたり、おびえたりする」「足元がふらつくようになる」「激しく興奮したり凶暴になる」などの症状が出ます。残念ながらこの病気の治療法はありません。
他に「白内障」や「コリー眼異常」などにかかる場合があります。
犬は痛みを感じても、体調が悪くてもあまり表に出しません。少しでも普段と様子が違うようなことがあれば、早めにかかりつけの獣医に相談しましょう。
また、ボーダーコリーを含むコリー系の犬は、フィラリア予防薬のイベルメクチンが神経症状などの副作用を起こすと言われています。
気になる場合はかかりつけの獣医に相談してください。
寿命をのばすためには肥満に注意する
ボーダーコリーの健康を保ち、寿命をのばすためには適切なフードを与えることが大事です。
ボーダーコリーに与えるフードは、タンパク質が豊富で栄養のバランスが取れているものを選びましょう。
股関節形成不全になりやすい犬種なので、関節をケアするためのグルコサミン・コンドロイチンが含まれている方が好ましいです。
グレインフリーであるか、添加物が入っていないかなど、フードの成分をよく確認してから与えましょう。
フードの食べ過ぎや与えすぎは、ボーダーコリーを肥満にさせ寿命を縮めてしまいます。年齢や体格、一日の運動量などを総合的に考えてフードの量を調節しましょう。
ボーダーコリーが高齢になった時には年齢に適したフードを選んだり、量を減らしたりして、肥満にならないよう十分注意してあげましょう。
まとめ
ボーダーコリーの寿命をのばすために必要な健康管理とは
頭がよく運動能力が高いボーダーコリー
寿命をのばすための適切な運動量は?
ボーダーコリーの寿命を縮めてしまう病気に注意
寿命をのばすためには肥満に注意する