「高いIQのボーダーコリーは賢い性格ゆえに飼う難しさも(前編)」では、コリーの犬種についてお伝えしました。後編では、 ボーダーコリー の 性格 についてご紹介いたします。
高いIQのボーダーコリーは賢い性格ゆえに飼う難しさも(後編)
ボーダーコリーの性格って穏やか?それとも攻撃的?
牧羊犬として有名なボーダーコリーは、数百もの羊たちを束ねる力があるだけに、飼い主の明確な指示にも機敏に行動を起こし、非常に運動量が多くても誠実に従ってくれる性格のものが多いようです。
そういった性格から、ペットとして飼う場合は一般的な歩くだけの散歩では満足できず、ボールを使ってのサッカーや投げたフリスビーをキャッチするディスクキャッチなど、遊びを加えた十分な運動量で発散できないとストレスが溜まり攻撃的な性格になってしまう場合もあるようです。
そのため毎日できる限り朝と夕方の2回程度、十分に時間をかけて散歩しましょう。尚且つ遊びをとおしてさまざまな指示を教える習慣をつけることで、そもそも我慢強く命令を待つ性格上から、飼い主からの指示待ちを喜んでするようになります。
ボーダーコリーを飼うコツは、飼い主と一緒に思いっきり遊ぶ時間を取ることが重要なようです。
海外の大学の研究でボーダーコリーは数百の言葉をきちんと理解することができ、非常に高いIQをもったもっとも賢い犬種という結果を発表しています。
このもっとも賢いと言われる犬種をペットとして穏やかで従順かつ快活な性格になるのか、逆に無駄吠えが多く攻撃的な性格になるのかは、幼いころから毎日飼い主とどのように過ごして躾けるかによって大きく左右されるようです。
そのため初めて犬を飼う人や常に犬を膝の上に抱えて家でマッタリと長時間を過ごすことを理想と考えている人にとってボーダーコリーは向いていないと言えます。
ボーダーコリーは賢さから、飼い主からの命令を受けて、それに俊敏に従い、褒められるという一連の行動に非常に喜びと楽しさをみいだします。
そのため飼い主とのアクティブに過ごす時間もなく、日々玄関先に繋がれ番犬としてだけの毎日を送る生活をおくることはボーダーコリーの性格上、非常にストレスになる可能性が高く、無駄吠えをはじめ、非常に扱いにくい犬へと様変わりしてしまいます。
ボーダーコリーを飼うためには、主従関係を明確に出来るように、能力に値する活動的で楽しい毎日を送ってあげましょう。
コリー犬の人気は?
犬はテレビ番組やCMなどの影響から毎年急に人気が出る犬種がいます。
コリー犬も古くは1940年代に海外でラフ・コリーを主役とした映画やテレビが連続して何本も上映されています。
1950年代に入ってからは日本の民放テレビ、1990年代からはテレビアニメでもコリー犬を主役としたストーリーが放送されたことにより、幅広い年代から、コリー犬の賢さと従順な性格に多くの人たちの胸に響き、一時期多くの人たちがコリー犬を飼うようになりました。
しかし日本の庭のない狭小住宅事情には、どうしても大型犬に分類されるラフ・コリーを飼うことは難しいと感じた人たちも多かったようで、次第に同じコリー犬の中でも小型犬に分類されるシェットランド・シープドッグに人気が移行しました。
ボーダーコリーはシェットランド・シープドッグと同じコリー犬の中でも際だった賢い性格から、ドッグダンスやディスクキャッチのショーレースなどに積極的に挑みたいと考える人たちにとって最適な犬種として人気なようです。
コリー犬種を絶やさないために
一般社団法人日本コリークラブはボーダーコリーをはじめとした各種コリー犬を全面的に支持し国内だけに関わらず海外の団体組織とのつながりをもって、純血統を絶やさないためにさまざまな活動をおこなっています。
コリー犬の飼い主同士の情報交換が出来るように懇親会やオフ会が催されたり、ボーダーコリーをはじめとしたコリー犬特有の賢く、俊敏に飼い主の指示に従う従順な性格をみいだせるさまざまなスポーツ競技会や展示会なども全国で盛んに開催しています。
犬種の人気はさまざまな理由で左右されます。しかし一時的な急激な人気に流されるのではなく、コリー犬を広く理解してもらい、途中で断念して手放すなど悲しい判断をする人が少しでも減少するように多くの情報提供をおこなっています。
まとめ
高いIQのボーダーコリーは賢い性格ゆえに飼う難しさも(後編)
ボーダーコリーの性格って穏やか?それとも攻撃的?
コリー犬の人気は?
コリー犬種を絶やさないために