ボルゾイ の 性格 は温厚でのびのびとした犬種ですが、超大型犬なため一般家庭で飼うのはむずかしいかもしれません。
今回はボルゾイの性格と飼い方、しつけのコツについてご紹介いたします。
ボルゾイの性格と特性 ~飼い方やしつけのコツ~
ボルゾイの特性
日本で飼い犬として生活していると、本来の俊足を目の当たりにする機会は飼い主さんでも滅多にないかもしれません。
ロシア原産で貴族たちの猟犬でしたから、先祖の飼い主に似て気品のあるお顔立ちをされています。
体高は70~80cmと大きいですが体重は35~48kgと身軽です。最高時速は50kmともいわれ、お馬さん以上の走行能力を持っていると考えられます。
ボルゾイはロシア語で「俊敏」という意味ですが、それを可能にしているのが海豚のような流線型の体型です。
この身体能力を日本では日常的に発揮できないのが残念ですが、ふだんは温厚なやさしい犬です。
犬というより人の化身のようなご雰囲気で近寄りがたいと感じる方もいらっしゃいますが、家のなかではゴロゴロして間抜けな姿をしていることもありますし、生まれてから天に召される日までスキのない生活をしているわけではありません。
しかし飼い犬として十分なしつけを受けてのんびり過ごしているようにみえても、動く物体を発見したときは目つきが変わります。いきなり俊敏に動くとびっくりしますし、うっかり声をかけないほうが良いでしょう。
かつてのサイトハウンド(視覚ハウンド)の感覚が鮮やかによみがえっている瞬間ですから邪魔をして噛みつかれる危険があります。
もともとはオオカミの猟犬だったので、下手をすると噛み殺されてしまうことも頭に入れておきましょう。なついているから大丈夫という考えは甘すぎます。
ボルゾイの知能
寿命が10~12年と短命なのは、サルーキやロシアン・シープドッグ、グレイハウンドなどとの交配種だからです。
ロシアに多く生息するオオカミからヒトを守るために人間の都合でつくられて、からだが大きい分衰えるのも早いというのは申し訳ない話です。だからこそ家族の一員として迎えたら最後まで責任を全うしなくてはなりません。
周りに刺激がないときは、大人しくてマイペースな性格をしています。人間の家族のように犬格を尊重してリラックスできるような広い家で飼うのが理想です。
吠えることもあまりないですから、飼い犬としては向いています。大きい上にオオカミのように吠えられてはご近所迷惑になりますが、その心配はなさそうです。
頭が良いことはもちろんですが、オオカミ狩りでは飼い主がいないところまで先回りをして判断をする必要がありましたから、思考能力は人間の幼児より高い面もあるといえます。
所詮は犬だと思って甘くみているととんでもない目に遭うかもしれません。
理性を失って暴れられるとヒトに勝ち目はないのですから、ビクビクと接するのもよくありませんが高圧的な態度も控えたほうが良好な関係を築けるでしょう。
ボルゾイのしつけのコツ
家庭犬としての改良が進んで、温和な性格の個体が増えていますがまだまだオオカミ狩りをしていた頃の血は残っています。油断はせずに子犬の頃からしっかりしつけましょう。
しつけにあたっては、まずほかにストレスがない状態が望ましいです。運動が大好きですから、運動不足でストレスがたまっているときにいうことをきかせようとするのはナンセンスです。
空腹のときも同様です。毎日長時間の散歩は欠かせませんので、それだけお時間のある方でないとボルゾイを飼う資格はありません。
人間でもそうですが、「ほめてのばす」方法が長い目でみて最も良いしつけです。ただ怒りをぶつけても、その場で少し怯えるだけで納得はしていません。
とても賢い犬種ですから、ほめられて嬉しかったことよりも怒られた記憶のほうが多いと情緒不安定な成犬になります。
ご飯や散歩のために飼い主の前では大人しいフリをして、他人やほかの動物を噛んだり攻撃することでストレス発散する習慣がつくと散歩もままならなくなります。
ほめて育てればおおらかで友好的な性格になれる素質をもっているので、それを潰さないようにしてください。
まとめ
ボルゾイの性格と特性 ~飼い方やしつけのコツ~
ボルゾイの特性
ボルゾイの知能
ボルゾイのしつけのコツ