鼻がペチャンコで、まるで電柱に顔をぶつけたような顔面の ボストンテリア 、しかも目はギョロリと出っ張っていて、ブサイクでも可愛い!の代表格のような犬種ですが、その容姿のおかげで、かかってしまう 病気 もいくつかあるようです。
ブサかわ顔が原因?ボストンテリアがなりやすい病気
ボストンテリアの顔について
ボストンテリアは、アメリカが原産国で、歴史はそんなに古い犬種ではありません。ブルテリアの血と、ブルドックの血を受け継いでいます。
ブルテリアは闘犬として作られて、ブルドックは牛を追い噛みつく犬として作られました。そのため噛みついた際に、鼻をペチャンコにし、長い間噛みついていても息が続くように、顎は相手にしっかり食いつくためにしゃくれるよう、作り替えられてきた歴史があります。
この2種類の犬種の血を色濃く受け継ぐボストンテリアも、同じような顔つきになりました。
作り替えられた顔のデメリット
噛みつきやすいように、鼻をペチャンコに作り替えたけれど、大きなデメリットがでてきました。鼻が顔にめり込んだようになったために、目が前に出てきたのです。
そのために、ボストンテリアは、呼吸器系と目の病気になりやすくなっています。
こういった犬種は、短頭種と呼ばれており、ボストンテリアだけではなく、パグやペキニーズ、ボクサーといった犬種にもあてはまります。
なりやすい目の病気
飛び出した目に起こりやすい病気が、角膜炎です。目が飛び出しているために、ゴミなどが入りやすい上に、傷もつきやすくなります。
そのために、目の表面の角膜が傷つきやすくなるので、角膜炎になりやすくなります。
なりやすい鼻ペチャからくる病気
犬は夏の暑い日に、ハァハァと舌を出して涎をダラダラと垂らしている姿を、よくみかけます。これは夏の熱さを体外に排出するために、やっている行動です。
犬には、汗腺が少なく鼻と肉球にしかないといわれています。そのために口から、涼しい空気を入れて、涼んでいるのですが、鼻ペチャで鼻腔内や口腔内が狭いボストンテリアは、涼しい空気が口腔内に行きわたらず、なかなか涼めません。
体温調整がとても苦手なのも短頭犬種の特徴で、熱中症にかかりやすいといわれています。
また、肥満や加齢がすすむと、短頭種気道症候群と呼ばれる気管虚脱や気管低形成になりやすくなります。
飼い主の観察眼が病気の予防に
ボストンテリアのような、短頭種の病気は基本的に飼い主の観察眼で予防できます。持って生まれた病気は、どうすることもできませんが、呼吸器系や目などの病気は、飼い主のちょっとした機転で予防することができます。
たとえば、散歩の際は目の高さに、たくさん雑草が生えている場所を歩かないようにします。風の強い日は、目にゴミが入りやすくなるので、散歩を控えるのも良いでしょう。
夏の熱い日は、日中の散歩を避けて、夕方の少し涼しくなった時間帯に散歩をするように心がけることも重要です。
散歩途中でも必ず水を飲ませ、室内でも、時々飼い犬の様子を観察して、暑くないか、呼吸が荒くなってないか、涎が増えていないかを確認します。
こういった簡単な行為だけで、目の病気や熱中症を防ぐことができます。
ボストンテリアは、顔周りがしわになっているために、顔周りの皮膚も汗をかくことで、ただれやすくなっており、皮膚病にもかかりやすい犬種です。
夏の熱い日は、顔の鼻周りやしわの間を、こまめに拭いてあげることで、皮膚病を予防することもできます。
幸いボストンテリアは、先天的な病気を持っていない原種に近い犬なので、健康な犬であれば、飼い主次第で元気に長生きしてくれます。
常に犬を眺めていたり、触っていたりしたい人には、お勧めの犬種なのではないでしょうか。
まとめ
ブサかわ顔が原因?ボストンテリアがなりやすい病気
ボストンテリアの顔について
作り替えられた顔のデメリット
なりやすい目の病気
なりやすい鼻ペチャからくる病気
飼い主の観察眼が病気の予防に