ボタンインコ はインコのなかでも飼いやすい品種といわれています。さえずりを聞きながら生活したいと想像している方には初心者にもお勧めできます。
家に迎えてから困らないように 飼い方 の心構えをしておきましょう。
観賞するか相棒にするか?ボタンインコの楽しい飼い方
一羽と二羽では大違い
ボタンインコは別名「ラブバード」と呼ばれているとおりオスとメスをつがいで飼育すると、とても仲睦まじく生活します。
そうなるとボタンインコにとって飼い主は、エサをくれて掃除をしてくれるただの同居人のようになります。
つがいのコーラスが聞きたいという場合は良いですが、ご自身になついてくれるペットが欲しいと考えていた方にはさみしい状況です。
ワンちゃんねこちゃんのようになついてほしい方には、一羽飼いをお勧めします。あたかもつがいのようになついてくれますし、インコのつがいとベッタリしているよりも知能もアップする可能性があります。
赤ちゃん雛のときから育てれば、より一層なついて手乗りをするようにもなりやすいでしょう。もちろん大きくなってから飼い始めても、接し方次第ではできるようになります。
インコやハムスターなどをベランダなどで飼う方は珍しくありませんが、危険が多いので室内のほうが安全です。
ボタンインコはアフリカ原産ですから暑さには強いですが、寒さにはめっぽう弱い品種です。
また暑さに強いとはいってもアフリカと日本では湿度が全然違います。保温や除湿には一年を通して気を配らないと体調を崩さないようにしましょう。
呼吸器官も弱いので、湿度50%程度を死守するつもりでいましょう。
平均寿命は10~15年ですが、なかには20年ほど生きた例もありますし飼うときは先々のことをよく考えましょう。
お互いケガに注意
ワンちゃんねこちゃんは飼えないけれど、ボタンインコくらいなら…と軽い気持ちで飼い始めるとえらい目に遭います。
犬猫はがんばってしつけて吠えたり鳴いたりしないように訓練することができますが、インコはまず不可能です。
ボタンインコは甲高い声で声量も大きいので、野中の一軒家以外では防音対策が必要です。
集合住宅ではもちろんですが、一戸建てでも隣近所が密接していると意外と何でも筒抜けだったりします。
また体長は15cm前後と大変小さいので油断しがちですが、噛む力はヒトの赤ちゃんよりもずっと強いです。
よくみると鋭いくちばしをしていますし、甘噛みでもこちらは出血することになります。
飼い主の気持ち一つでくちばしをカットするのもかわいそうと思われるかもしれませんが、成鳥になって一段落したら動物病院などでくちばしをカットしてもらうことを考えましょう。
飼い主や家族は噛まれてもガマンできるでしょうが、来客などにケガをさせては余計に出費がかさむばかりです。
ボタンインコのくちばしには血管が通っていますので、ご自身でカットしようなどとは考えないようにしましょう。
食べることでストレス発散
室内で放し飼いにしていると、かじって噛めそうなものは何でも噛んでしまうので予め対策が必須です。木製品や電気コード、機嫌が悪ければ窓ガラスなども果敢に突っつきます。
機嫌が悪いのはストレスなのか病気なのか、はたまた空腹を紛らわせているのか、よくみてあげるようにしましょう。
病気のサインとしてわかりやすいのは、鼻水が出ていたり目が腫れていたりしますので、出費を惜しまずに病院へ連れていきましょう。
お腹が空いているのであれば、自然にエサのあるところに戻ります。エサには総合栄養食のペレットと穀物や種を配合したシードがあります。この二つを与えていれば栄養失調にはなりませんが、食事の楽しみがありません。
副食として果物や野菜の葉っぱなどを添えると喜びます。お水もできるだけこまめに交換して感染症などにかからないように気を配ります。ケージも常にきれいにしておきましょう。
仲良くなりたくて一羽飼いにしたのであれば、できる限り一緒にいる時間を持つべきです。
ほかに相手がいないとケージにひとりでいることはボタンインコにとって不自然な状態で、ストレスで体調を崩しかねません。
例え動くおもちゃを与えたとしても、体温がなく反応がワンパターンだとすぐに飽きてしまいます。毛抜きをしたり呼び鳴きが頻繁になってきたら、要注意です。
まとめ
観賞するか相棒にするか?ボタンインコの楽しい飼い方
一羽と二羽では大違い
お互いケガに注意
食べることでストレス発散