ブリティッシュショートヘア は猫を飼うのが初めての方にも飼いやすいと人気があります。みためが高貴な雰囲気で気難しそうな 性格 かと思いきや、気さくでおおらかな猫です。
しかし手間がかからないからといって放ったらかしにして良いということではありません。
ぬいぐるみ?ブリティッシュショートヘアのに面的な性格
みかけよりも慎ましい
みようによってはふてぶてしいような感じにも見受けられますが、温和で静かなところで静かに過ごすのが好きなのんびりやさんです。
窓辺でじっと思索にふける姿は精巧なぬいぐるみのようです。かといって何びとも我に近づくべからずというわけではなく、飼い主さんやご家族さんと遊ぶのも大好きですし運動が苦手なことはありません。
ブリティッシュショートヘアの美点は、飼い主さんが忙しくて構ってあげられなくてもすねて暴れたりモノを壊したりといった行動に出る可能性が低いことです。
ふだんの関係が良好であれば、同じ家で別々に1日を過ごしていてもストレスを感じるような猫ではありません。
よほど精神的に負担になるようないたずらなどをしなければ、ひとり遊びを極めて楽しく過ごせます。気に入らないことがあっても我慢強くやり過ごし、大きな声で鳴いたりしません。
日頃から鳴き声は小さめでそれが尚更かわいらしさに拍車をかけています。わがままで自己主張が強いところもなく、控えめな性格です。したがって集合住宅で飼うのにも適しています。
お世話が楽なのでひとり暮らしの方にもお勧めですが、賑やかな環境には適応できない性質のためある程度の広さと部屋数のある家で飼われるほうが幸せです。
家の中で過ごしやすい場所を品定めする余地がないのはかわいそうです。
実はさみしがり屋
ふだんクールな人間にもありがちなことですが、ブリティッシュショートヘアもさみしがりな一面を持っています。
飼い主さんやご家族さんとの信頼関係が築かれているのであれば、時折思い出したようにすり寄ってきて甘えん坊さんになります。
毎日常に甘えてくるほうが良いという方には物足りないでしょうが、毎日は疲れるという方には最高です。
甘えられたことが一度もないような、という場合はイマイチ心を開いてくれていないのかもしれません。
以前ほど甘えてこない場合は、家庭環境の変化にストレスを感じているのかもしれません。
たとえば高齢の親と同居することになって大家族になり賑やかになったとか、小さいお子さんがいるのは好まない猫です。
小さいお子さんはどうしても猫を触ったりしたがるものですが、ブリティッシュショートヘアは触られるのが苦手です。
自分からすり寄ってきたとき以外は、あまり触らないほうが好印象を持ってもらえます。
自立心が高いのでまるで人間の所有物になったような感覚になるのか、抱っこも嬉しくありません。
ソファーで気持ちよく寝ているときに抱き上げられて移動させられたりしたら、怒りはしませんが内心ブーたれています。
人間の膝の上も好きではないので、無理やり膝上に乗せるのはストレスを感じています。
運動不足で性格豹変
もともとネズミの捕獲ハンターとして改良を重ねてきた猫ですから、運動不足になると元気を失くします。
子猫のうちは特に運動をしないと、神経症を発症して免疫力が低下し病気にかかりやすくなります。丸い体型をしていますし、油断すると太りやすい体質です。
骨格がしっかりしていて太いのが標準で、子猫のときに運動しておかないと骨がもろくなり筋力も十分に発達せず、老猫になったときに関節炎になりやすくなります。
足腰が弱いと寝たきりになる時期が早まるのは人間も猫も一緒です。運動できるスペースを家に迎える前に確保してから来ていただきましょう。
ひとりで闇雲に遊ばせる時間もあって良いのですが、一緒に遊ぶ時間を長めにとれる飼い主さんやご家族さんがいるほうが理想的です。
ただし先述のとおり賑やかなのはストレスになるので、成人の1~2人暮らしやお子さんの大きいご家庭のほうが喜びます。
飼い主さんやご家族から肯定されているという実感のもとで成長しないと健全な自立心は育ちません。
触られるのは嫌ですが、褒められるのは好きですから、食事やトイレのあとに褒めたりちょっと場所を移動してくれたときなどにこまめに褒めると良いでしょう。
まとめ
ぬいぐるみ?ブリティッシュショートヘアの二面的な性格
みかけより慎ましい
実はさみしがり屋
運動不足で性格豹変