「恐怖のチャドクガ皮膚炎!毒針から身を守るためには?(前編)」では、 チャドクガ に刺されたときの対処法をお伝えいたしました。
後編では、チャドクガ 皮膚炎 にならないための予防法をご紹介いたします。
恐怖のチャドクガ皮膚炎!毒針から身を守るためには?(後編)
チャドクガの生態から危険性を学ぶ
チャドクガは夏の間に2回、主に4~6月と8~9月に発生します。多い時は3回発生することもあります。
しかし冬は集団で草の根元などで越冬をしているため、庭木の剪定や植え替えをしているときに刺されてしまうこともあります。
チャドクガの主食はツバキ科の木の葉です。カンツバキやサザンカなどが公園や垣根にはよく使われています。
特に幼虫発生初期には葉の裏にいることが多いので、気付かず刺されてしまうケースが後を絶ちません。
また、毒を持っているのは幼虫だけではありません。チャドクガの成虫は産卵のとき、外敵から守るために卵の表面に毒針をびっしりとくっつけます。
成虫にも毒針はあります。更に、チャドクガの毒針は非常に風に舞いやすく、飛んできた毛が体に付着しただけでかぶれます。
この毒はチャドクガがたとえ死んでいても、効果が薄れることはありません。
脱皮した後の抜け殻にさえ毒の効果は残っているのです。ありとあらゆる場面で、この毒針に接触する可能性があることを頭にいれておかねばなりません。
チャドクガ皮膚炎にならないための予防法
何よりもまず、チャドクガがいる木には近づかないことが一番です。
しかし現実的には難しいことも多いので、チャドクガが出そうな場所に行く際には、最低限塗り薬とガムテープを持参できる余裕があるとよいでしょう。
風で飛んできた針が服にくっついてしまうこともあるので、帰宅する時には家の外で上着をはたくことも有効です。庭にツバキ科のあるご家庭では、チャドクガの発生する時期前に剪定をして風通しを良くしておきます。
また、チャドクガの発生を抑えるためには、卵の状態で駆除してしまうことが最も効果的です。
卵の塊を見つけたら、枝ごと切り落としてごみ袋に入れます。これは幼虫を駆除するときも同様で、決して直接殺虫スプレーをかけたり叩き落としてはいけません。
スプレーをかけた勢いで毒針が空中に舞ってしまいますし、叩き落して地面で幼虫が死んでも、針にいは有毒成分が残ったままです。
地面に落ちた幼虫を改めて回収しなければならず、余計に手間がかかってしまいます。
駆除は毒針が飛散することを念頭に置き、出来るだけ風の弱い日に行いましょう。
長袖長ズボン、それにメガネとマスクは必ず装着して作業をおこないます。駆除作業を自分で行うことが難しい場合は、造園会社など業者に依頼しましょう。
お金はかかりますが、作業に慣れていないと戸惑うことも多く、小さなお子さんがいる場合は一刻も早く駆除をすることを優先し、被害に遭うのを防ぎましょう。
まとめ
恐怖のチャドクガ皮膚炎!毒針から身を守るためには(後編)
チャドクガの生態から危険性を学ぶ
チャドクガ皮膚炎にならないための予防法