チャイニーズクレステッドドッグ はその名のとおり中国原産の犬です。珍しい品種ですので 価格 が気になるところですが、生活費のほうも心配です。
余裕をもって飼育できるかどうかシミュレーションをしてみましょう。
チャイニーズクレステッドドッグの価格と生涯費用の検証
珍しいが高価ではない
中国で人気があるのはもちろんですが、昨今は日本のペットショップでもおみかけすることが多くなりました。仔犬であれば10~17万円が相場です。
チャイニーズクレステッドドッグの最大の特徴は、犬アレルギーのあるひとも飼育できることです。
犬を飼いたいけれど犬アレルギーで泣く泣くあきらめていた方には夢のようなはなしです。
しかも価格も庶民的で手が届きやすいので、容姿がイマイチなどという気持ちがなければ飼育することができます。
外見は、パウダーパフタイプとヘアレルタイプの2種がありますがどちらのほうが人気というのは特にないので、価格差はほぼありません。
飼育用品はあらかじめ準備しておきましょう。首輪、リード、ケージ、水入れとエサ入れ、皮ふケア用品、トイレ用品が最低限必要です。
皮ふケア用品は、ご覧のとおり被毛が少なく肌の露出が多いため必ず用意してください。
家に迎えたあとの出費はまず、ご飯です。エサはピンからキリまでいろいろ売っていますが、小型犬で大食らいではないので食費はかさみません。
お財布事情によりますが、2kg3,000円のものを1ヶ月2袋消費するとして6,000円でほかにおやつを含めても年間10万円以下となります。1ヶ月1万円もかかりません。
もちろん、ご飯が好みに合わず全く食べないときはほかのものに買い換えるなどの出費は想定しておきましょう。
心配は医療費
ヘアレスドッグとよばれるくらいですから、お肌はデリケートで乾燥しやすいので保湿クリームをたっぷり使用したり、服を着せたりする必要も出てきます。
得意な方は服を手作りすることもできるでしょうが、ご自分の化粧水のように犬用の化粧水や保湿クリームを作ろうとするのはやめておいたほうが良いです。
市販のものを人間と同じように少量を胴体などにつけてみて、発疹が出たり痒がったりする様子がみられなければその商品をしばらく使用することにします。
季節によって商品を使いわけるかは飼い主さんのご判断にお任せします。
被毛が少ないということはブラッシングがとてもラクですが、特にパウダーパフタイプのお手入れは週1くらいはしたほうが良いです。
アトピー性皮ふ炎やアレルギーを発症しやすいので、日々のお手入れと皮ふ観察は怠れません。
ヒトモナス原虫症に感染しやすいので、そうなると治療費や入院費がかかります。不意の出費にも耐えられるような家計でなければ飼育する資格はないということになります。
平均寿命は13~15年ほどでそのうち10年も入退院を繰り返すことは想定せずに平均的な生活を送ったとして300万円はかからない(仔犬価格も含めて)計算になります。
被毛がない弱さ
中国原産というと寒さに強いイメージがあるかもしれませんが、寒さにはめっぽう弱いので、室内飼育を前提として購入を考えるべきです。
犬専用の部屋を用意しても良いですが、ケージはいざというときのためにもあったほうが良いです。
大きいケージのほうがストレスはたまらないかもしれませんが、大きすぎるとケージ内でトイレをしてしまう危険があるので小・中型犬用のものを用意します。
犬専用の部屋に軟禁状態になるよりは、リビングの隅っこにケージを設置して、普段は自由に動き回れるほうが喜びます。
ゴロゴロしてお肌が荒れたりアトピーなどを発症しないように、家のおそうじはまめまめしく行いましょう。
床を磨くときは重曹を使用したほうがよりお肌のトラブルを回避できます。
水入れとエサ入れはペット用でなくても良いのですが、頭を突っ込んでもカンタンにひっくり返らないもの、底の浅いものを用意しましょう。
ご飯を食べ終わったあとは、ホットタオルなどでからだについている食べこぼしなどをよく拭きとってあげましょう。
人間と同じで食物のエキスで痒くなってしまいます。お風呂に入る場合も、入浴剤などはなしのほうが無難です。
かぶれの原因になりそうなものは徹底的に遠ざけましょう。
まとめ
チャイニーズクレステッドドッグの価格と生涯費用の検証
珍しいが高価ではない
心配は医療費
被毛がない弱さ