チンパンジー というと 凶暴 性はなく、賢くてニンゲンに近い親しみやすい友達のようなイメージを抱いている方が多いことでしょう。
現在は規制されて個人で飼育する機会はまずないでしょうが、チンパンジーには凶暴な一面があります。むしろ基本は凶暴でやさしい一面もあるといったほうが良いくらいです。どのくらい凶暴で危険なのか検証してみましょう。
チンパンジーの凶暴すぎる裏の顔とは?
チンパンジーの性格
チンパンジーは暖かいところならどこにでも生息していると思われがちですが、生息地は限られています。タンザニア、ルワンダ、コンゴ、セネガル、ウガンダなどの森林で暮らしています。
赤ちゃんは可愛らしいですが、成長するとオスは体長70~85cm、体重40~60kg、メスは体長60~75cm体重30~45kgほどになり力づくで飼育できるようなサイズではありません。
生まれた頃から人間と接しているととても人懐っこく育ちますが、大きくなったら別人と考えたほうが良いです。人間もいつまでも小さい頃のようにただ微笑んでいることはむずかしくなります。
大人になってまるで別人というヒトのほうが多いくらいです。他人や身内に暴力をふるったりときには命を奪ってしまうこともあります。それはチンパンジーも同様です。
ヒトと違って動物は裏切らないというのは人間の都合の良い解釈であり、危険です。成長したオスは握力も300kg(推定)にもなり、その気になれば人間を殺すことなど容易い遊びです。
動物園では脱走でもしない限り飼育員さん以外の人間が襲撃されることはまずありません。せいぜい石やフン、砂を投げてくるくらいでしょう。
しかし野生のチンパンジーを見学に行くようなツアーはリスクを伴います。車に乗っているのだからいざとなれば逃げられるというのは甘い考えです。
共食いの真相
あのチンパンジーが共食いするなんて信じられないかもしれませんが、群れの一員ではないよそのチンパンジーを襲って食す習性があります。
よその群れの大人のオスが群れから少し離れ1頭で佇んでいるようなところを、数頭で襲い食べてしまうことが多いようです。
ほかにもオスが同じ群れの赤ちゃんを襲う、メスが同じ群れの赤ちゃんを襲う、よその群れの赤ちゃんを襲うなどさまざまな襲撃が確認されています。命を絶ったあとはいずれも食べてしまいます。
それが何の意味をもつのか意味はないのか、自分の血統保持のためなのか、ストレス発散なのかは解明されていません。
チンパンジーは実はそれほど賢くはないのではないかとも考えられます。同じ群れの赤ちゃんを襲うときも、自分の血を引いているか引いていないかわかっていないようなのです。
チンパンジーは今や絶滅危惧種ですから、この共食いや子殺しの習性の役割はぜひとも解明したいところです。
もしかすると知能が高いゆえにストレスも多いのかもしれませんし、人間に住処を追われて心の病気になっているのかもしれません。
チンパンジーに限らず、生き物が凶暴になりヒトを襲うことはよくあることと心得ましょう。
絶対に近づかない
野生のチンパンジーを観光ツアーで見学するときは、死ぬ覚悟で行くほうが良いかもしれません。実際に襲われて死亡したり重症を負っているケースは多くあります。
チンパンジーは人間を襲うときに急所を狙ってきます。動物には急所の心得がちゃんとあります。生殖器や顔面、指などを執拗に襲います。
人間やおさるさんを引き裂きながら食べてしまうこともお手の物です。ですからシャツ1枚で車に乗るのはあまりお勧めしません。いざというときに無防備すぎるからです。
大人のオスであれば握力が300kg近くあるのですから、よほど強固な服装で頭から足まで防護しなければ意味がありません。
そのような準備を整えるのは現実的ではないですが、それくらい危険ということは頭に入れておいてください。
野生の動物をみたいという気持ちは理解できますが、みられるほうにしてみればストレスでしかありません。
世界遺産のご自宅に観光客がひっきりなしに毎日押し寄せるストレスを想像してみると、チンパンジーのストレスがいかに大きいか思いやることができるのではないでしょうか。
人間はそこでお客さんを襲ったりはしませんが、チンパンジーは自分の立場を理解していませんから、たとえ静かに見学していたとしてもいきなり襲われる可能性は大いにあるのです。
まとめ
チンパンジーの凶暴すぎる裏の顔とは?
チンパンジーの性格
共食いの真相
絶対に近づかない