フェレットを飼育するにあたり、ハムスターや爬虫類のように ケージ を 自作 したいと思いつく方はいらっしゃることでしょう。
しかしフェレットの生態や習性はハムスターや爬虫類よりも複雑で、安易に自作のケージをつくるべきではありません。
フェレットのケージは自作よりも市販品にするべき理由
フェレットの習性
そもそも室内で飼うのにケージは必要ないのではないかという方もおられます。結論は、ケージは必需品です。
自由に動き回れるほうが喜ぶことは確かですが、その結果ケガをして飼い主さんに不信感をもつようになっては元も子もありません。
フェレットはちょっとしたすき間にも潜り込みたくなる習性があり、たとえば冷蔵庫のすき間に入って身動きがとれなくなるなど家のなかで窒息死してしまう危険も大いに想定されます。
飼い主さんとの主従関係がきちんと築くことができていれば、飼い主さんが在宅のときはケージがなくてもおとなしくしているかもしれません。
しかし留守のときにお利口にしているほど従順であるはずもなく、ケージに入って安全に過ごしてもらうのがベストです。
そのケージの欠陥が原因でケガをしては本末転倒です。仕事で大工仕事をしているなどよほど経験のある方以外は、市販のフェレット専用ケージを購入しましょう。
市販品をみてもおわかりのように、ハムスターや爬虫類のケージとはあきらかにつくりが異なります。
これと同じものを自作しようとすると、どうしてもお粗末な仕上がりになってしまうのがイメージできるはずです。
市販品が100%安全とは断言できませんが、自作よりリスクが低い保証はできます。ケガと脱走を防ぐことがケージの役目であって、自作で愛情を示すものではありません。
消耗品の出費
ホームセンターなどでフェレット専用のケージは1万円~販売されています。
どうしてもなにかを自作したい場合は、遊び場をつくると良いでしょう。
ケージを自作したいという方は手間暇をかけた愛情を内外に示したいという気持ちよりも、ケージ代を節約したいという方が多いようです。
しかし手作りするにしても材料が家になければ買い揃えなくてはなりませんし、慣れたひとでなければ完成までにどれほどの時間を要するかわかりません。
完成してもお手製の愛嬌で修理に追われる日々になることも想像できます。
この労力を考慮すると、頑丈な市販品を購入したほうがフェレットと遊ぶ時間も確保できることは間違いありません。
ケージよりもむしろ寝床のハンモックのほうが大きい出費です。
こちらは3枚でケージと同じお値段くらいしますし、消耗品です。場合によってはエサ代よりもハンモック代のほうが上回ることもあるでしょう。
自分の布団すら毎年買い換えないのに、などとお金の計算ばかりになる方はフェレットの飼育には向いていません。
市販のケージには1階建て、2階建てのものや遊び心満載の豪華な設備のものなどいろいろありお値段にも幅があります。
一生使えるかどうかはわかりませんので、3万円以上のものを購入するのはお勧めしません。
大きいほど喜ぶ
留守がちの家で飼われる場合、ケージのなかで1日の大半の時間を過ごすことになりますから、ケージは大きければ大きいほど良いです。
小さいケージではお察しのとおりストレスでノイローゼのなる心配があります。理想としては高さ50cm、幅60cm、奥行き60cm以上のケージが良いです。
置き場がないのでもう少し小さいものにする場合は、ケージから出て飼い主さんと遊ぶ時間を多くとる必要があります。
それができないのであれば、人間の荷物を処分してでも大きいケージを用意するべきです。
フェレットに多少の不自由を強いてまで好みのペットだからと飼育する権利はありません。
1匹で飼うのであれば、1階建てのケージで十分です。2、3階建てのほうが楽しそうと考えるのは飼い主さんだけでフェレットは気にしていません。
ケージを購入したら、なかに給水ボトル、エサ入れ、ハンモック、トイレを設置します。この作業はカンタンですので不器用さんでも問題ありません。
市販品に余計な危ないものはついていないと思いきや、スノコがあることがあります。足を挟むと危険ですので、外してからフェレットを入れましょう。
ケージのドアを開けてしまうこともあるので、簡易カギもしくは丈夫な紐を準備しておくと慌てません。
まとめ
フェレットのケージは自作より市販品にするべき理由
フェレットの習性
消耗品の出費
大きいほど喜ぶ