「 小型フクロウはペットとして飼えるのか?(前編)」では、 フクロウ の生態や ペット としての 小型 フクロウについてご紹介いたしました。
後編では、小型フクロウの飼い方や餌の与え方についてお伝えいたします。
小型フクロウはペットとして飼えるのか?(後編)
フクロウの習性
フクロウをはじめとした鳥類をペットとした場合、日ごろの行動で少し驚くことがあります。
その一つとして、フクロウは食事で小型のネズミやヒヨコなどを与えると、ほとんどの場合毛をむしることなくそのまま食いちぎったり丸呑みします。
そして食後しばらく経ってから、何度も口を開けて「オエー、オエー」というあくびとも吐き気ともみえるような行動をとり、毛玉のようなものを吐き出します。
これはペレットと言って、食事をした際、消化しきれなかった体毛や骨が固まったものです。
苦しそうにみえるこの行動は最初のうちは非常に心配になりますが、これは大型、小型のフクロウに限らず多くの鳥類がおこなう行動です。
人間の赤ちゃんがミルクを飲んだあとにさせるいわゆるゲップのように、あれだけ「オエー」と苦しそうにしていたにもかかわらず、ペレットを吐き出したあとはスッキリした様子になります。
フクロウの飼い方
フクロウをペットとするためには、生活面や習性面で何点か心構えが必要です。
1つ目は餌の与えかたです。肉食のフクロウの中には昆虫も口にするものもいます。
ただし昆虫を与える場合は新鮮さから生きている状態のものが良く、またたくさんの量が必要となります。
しかし昆虫を好んで食べるフクロウは少ないと考えられているため、やはり小型動物を常食としたほうが良いようです。
自然界に生息するフクロウは獲物をみつけるとまず足で掴み、細かくちぎって食べるというよりも、口に入れば丸呑みします。
小型のフクロウの場合は生肉を一口サイズに切ってから与えることもできますが、大型のフクロウの場合は丸呑みして捕食する傾向があります。
餌用の肉は主にフクロウなどが販売されているショップで取り扱っていることが多く、ウズラやネズミなどが冷凍された形で売られています。
インターネット販売しているショップも多いので、比較的入手は難しくもないようです。
ただし3cmに満たないネズミ10匹で600円から1、000円程度、5cm程度のネズミ10匹で1、000円強、10cm以上のサイズのネズミ10匹(1匹40g程度)では2、000円から3、000円強と、犬や猫のドライフードと比べると非常に値が張ります。
しかし雛の場合は1度に与える量は少なくてすみますが、すぐにお腹が空いてしまうため、日に何度も与える必要があります。
女性でなくとも、ネズミやウズラを食いちぎりながら食べる様子は見ていて非常に抵抗を感じる人も多いでしょう。
フクロウは餌となる小型動物の血も栄養分となります。
そのため人スーパーで販売されている人間の食用肉を主食としてしまうと栄養不足を起こしてしまう可能性があるため、できる限り1匹丸ごとの状態で購入することをお勧めします。
餌代も高額であり、餌の手配や餌やりもできる自信がない場合はフクロウを飼うことは難しいでしょう。
2つ目はトイレです。残念ながらトイレの場所を覚えてくれるまでにはならないようです。
幸いにしてフクロウは飛びながら糞はしないので、小屋の中はもちろんのこと、部屋で遊ばせたい時は止まり木など所定の場所の下にトイレシートや新聞紙を敷いておく必要があります。
ただし部屋で放し飼いをしたい場合は、部屋中のどこに糞をされるかわからないため覚悟は必要です。
3つ目は餌要求の鳴き声です。これは飼い主をもっとも悩ます問題と言われています。犬は吠える声が迷惑になるからとフクロウを部屋飼いする人も多いかもしれません。
しかしフクロウがお腹を空かせたときに鳴く声は、犬にも負けないくらい響き渡る声で、尚且つ空腹が続く限りなき続けるそうです。
留守がちな人はそれが非常に心配の種にもなります。
またフクロウは夜行性のため、人間が寝る前にきちんと餌を与えておかないと、夜中泣き叫ぶことにもなりかねないので注意が必要です。
まとめ
小型フクロウはペットとして飼えるのか?(後編)
フクロウの習性
フクロウの飼い方