小さな恐竜のような、いかつい外見の フトアゴヒゲトカゲ ですが、実際はおとなしく、動きがコミカルでかわいい生き物です。
触ってみると見た目より柔らかく、顔のまわりのトゲも痛くはありません。ペットとしての 大きさ もちょうど良いので爬虫類の中でも人気があります。
フトアゴヒゲトカゲは成長したらどれくらいの大きさになる?
フトアゴヒゲトカゲの大きさは?
フトアゴヒゲトカゲはアゴヒゲトカゲ属に分類されています。オーストラリア固有のトカゲで、オーストラリア大陸の中部から東部の森や砂漠に生息しています。
アゴヒゲトカゲの仲間にはヒメアゴヒゲトカゲやニシアゴヒゲトカゲなど小柄なトカゲと、ヒガシアゴヒゲトカゲという大型のトカゲがいます。
アゴヒゲトカゲ属のなかでは、フトアゴヒゲトカゲがペットとして一番人気があり、飼育しやすいと言われています。
頭からしっぽまでの長さは、オスで50~60センチ、メスは40~50センチほどで、頭と胴体が全長の半分くらいです。
体の厚みがなく、しっぽの先が細いので、50センチの大きさになっても実際はそれほど大きく感じません。
フトアゴヒゲトカゲの大きさは条件で変わる
フトアゴヒゲトカゲの大きさは、性別、生活環境、食事、健康の条件次第で変化します。
ケージはフトアゴヒゲトカゲの成長と大きさに影響します。
通常、ケージの中には、エサ入れはもちろん、体温が調節できるようにバスキングライトやシェルターを設置する必要があります。
ケージの中に必須アイテムを設置したうえで体が十分に動かせる広さが必要です。
体長が30センチ以下であれば60サイズのケージで十分ですが、大人になると体長が40センチ以上になるので、90サイズ以上のケージが必要です。
成長期に狭いケージで飼育すると、フトアゴヒゲトカゲの成長をとめてしまい、小柄な体になってしまいますし、ストレスを与える原因にもなります。
また、栄養のゆきとどいた十分なエサが与えられていれば、体が大きくなり、成長も早いのですが、栄養不足だと成長が止まってしまいます。
エサ以外にもビタミンやカルシウムのサプリメントを与えると体が強くなります。
フトアゴヒゲトカゲが健康で大きくなるように育てるには、特に成長期に気を付けながら適切なエサを与えなければなりません。
フトアゴヒゲトカゲの成長過程と注意点
フトアゴヒゲトカゲの寿命は10~15年程度です。産卵から約60日後に孵化します。
産まれてから約45日までの幼児期は、体の大きさが15~20センチほどです。栄養価の高いコオロギやミルワームなどの昆虫を毎日与えます。
幼児期は体が小さいので、食べ過ぎに注意しながら小さめの虫を与えましょう。
成長するとメインの食事が野菜になるので、赤ちゃんの時から野菜も少しずつ与えて慣れさせましょう。
エサの昆虫は、トカゲのエサ用としてコオロギやミルワームがペットショップで販売されています。
野菜は、小松菜、カボチャ、オクラなどが適しています。45日から90日頃までが青年期で、体長は20~35センチほどまで成長します。
成長期なので主に昆虫を与え、野菜も幼児期より多く与えます。元気で健康に育つように、赤ちゃんから青年期の成長に大事な時期は栄養のバランスに気を配ってください。
90日を超えると大人のフトアゴヒゲトカゲになります。大きさはオスが50センチほどまで成長し、メスは40センチほどまで大きくなります。
この時期から主食を野菜にします。大人のフトアゴヒゲトカゲに昆虫をたくさんあげると太り過ぎてしまい、病気になる確率が高くなるので、与えすぎないように気を付けましょう。
まとめ
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