「活躍の場も多いゴールデンレトリバーの寿命は短いの?(前編)」では、警察犬もつとめる ゴールデンレトリバー の性格についてお伝えいたしました。
後編では、ゴールデンレトリバーの寿命や警察犬だった場合のゴールデンレトリバーの寿命についてお伝えいたします。
活躍の場も多いゴールデンレトリバーの寿命は短いの?(後編)
訓練犬の寿命は短いの?
人間と共にさまざまな場所で活躍する役割を持つゴールデンレトリバーをはじめとした犬種は、一般家庭で飼育されている犬たちと比べ短命なのでしょうか。
特に警察犬として活躍した犬たちは、災害現場など過酷な場所での活動も多くあります。
また中でもゴールデンレトリバーやラブラドールレトリバーは穏やかな性格から、そのほかにも盲導犬や介助犬などとしての活躍の場もあり、人間の目や手足となって命をも預かる役割をもつこともあります。
常に集中力を持って、時に警戒心を強め、志高く任務を遂行します。しかしこの役割を満足のいく完成度で長年継続させることは非常に難しいと言われています。
そのため警察犬や盲導犬などの訓練犬が任務に就くことができる期間は10年弱と言われています。
その後最期を迎えるまでの期間は、就いていた役割によって一般家庭に里子に出されたり、飼育されていた施設で過ごしたりなど進む道は異なるようです。
老犬になって力尽きるまで任務を遂行させるというわけではないため、訓練犬だから短命と言い切ることはできないようです。
ただし一般家庭で飼い続けた愛情だけに満ちた生活とは異なり、それらの任務に就いていた犬たちは、志が高い犬たちだからこそ、任務から外れたことにより物足りなさを感じ、性格が一変してしまうことも稀にあるようです。
自身の役割を達成して人間に褒められるということに強い喜びを感じていた生活を送っていた犬たちにとって、その役割がなくなることは大きな失望をも感じるようです。
だからこそ余生は穏やかで且つ人間との触れ合いを深め、遊びなどをとおして心の穴を埋めてあげる努力を、今度は人間が果たしてあげる必要があるのです。
老人ホームなどでは、ゴールデンレトリバーなどの大型犬からプードルなどの小さい犬まで、抱っこされたり撫でられたりする姿は、人間に対し大きな癒やしと生きる幸せを与えます。
癒やしを与えられることは、犬たちにとっても幸せと言えます。寿命には目安はありますが、人間との接し方も大きく影響すると言えるでしょう。
大型犬は短命?
一般的にゴールデンレトリバーの寿命は12歳程度と言われています。
小型犬の15歳以上と比較すると、大型犬の平均13歳という寿命は短いように感じます。
それは何故なのでしょうか。
大型犬は小型犬などと比べ老化速度が速いと言われています。
大型犬と小型犬の子犬から成犬へと成長する大きさの割合を単純に比較しても、骨の長さ、臓器の大きさなども全く異なります。
大型犬は成長過程で小型犬以上に多くのエネルギーを使って代謝をより促進する必要があるために、老化も早くなるようです。
そのことは病気の進行にも影響するともいわれています。
しかし家族となった犬と、できる限り長く一緒にいたいと思うことはあたり前と言えます。わずかでも寿命を長くすることはできるのでしょうか。
寿命を少しでも長くするためには?
ストレスを与えず健康で過ごすことは、結果的に寿命を長くすることに繋がります。
しかしすべての病気発症を防ぐことは非常に難しいことでもありますが、犬種ごとに発症しやすい病気をできる限り避けることはできます。
ではゴールデンレトリバーはどのような病気になりやすいのでしょうか。ゴールデンレトリバーは、特に外耳炎や股関節形成不全、胃捻転を発症しやすいと言われています。
外耳炎は、ゴールデンレトリバーの特徴でもある垂れ耳が原因でなりやすいと言われています。
頻繁にブルブルと首を振ったり、耳を掻く仕草をみるようになったら外耳炎の疑いがあります。強いかゆみを感じ、炎症から悪臭を放ちます。
やり過ぎることは逆効果ですが、シャンプー後など水分と汚れを取ることを習慣にしてください。
股関節形成不全は遺伝的要素が非常に高い病気で、股関節の発育異常です。遺伝性以外にも、成長期に過剰な体重増加があった場合に、発症する可能性もあります。
歩き方が不自然になったり、あまり動きたがらなくなったら股関節形成不全の発症を疑ってください。
軽度の場合は薬剤投与ですむ可能性がありますが、重度の場合は外科的処置が必要になるため、歩行変化があったら早めに受診しましょう。
胃捻転は早食い、早飲みに加え、食後すぐの運動によって発症しやすく、特に大型犬は大きい口で一気に食べ物をかき込む傾向にあるために胃捻転を発症しやすいと言われています。
胃がねじれ、胃にガスが溜まることによって、周りの臓器にも悪影響を与え、緊急手術になる可能性もある怖い病気です。
落ち着きがなかったり、嘔吐物がないのに何度もえずくなどの症状があった場合は胃捻転を疑いましょう。
寿命というものは、健康に留意し、より愛情深く接してあげることでことも延びることもあります。
十分な散歩をして、ストレスを溜めないように心掛け、健康管理に注意して育ててあげるようにしましょう。
まとめ
活躍の場も多いゴールデンレトリバーの寿命は短いの? (後編)
訓練犬の寿命は短いの?
大型犬は短命?
寿命を少しでも長くするためには?