「ハクビシンのふん尿被害 ~生態と被害~(前編)」では、 ハクビシン の生態系や駆除の対象となる理由をお伝えいたしました。
後編では、ハクビシンの深刻な ふん 尿被害や屋根裏に住み着いてしまった場合の対処をお伝えいたします。ハクビシンは攻撃性の強い動物の上、許可なく駆除することはできませんので、直接捕まえようとせず、役所などに連絡して指示を受けましょう。
ハクビシンのふん尿被害 ~生態と被害~(後編)
ハクビシンのふん尿被害と対策
ハクビシンによる被害は果樹や農作物、生ゴミだけに限りません。
ハクビシンは雨風をしのげ、外敵からも身を隠せる民家の軒下や屋根裏などに巣を設けて子育てします。
わずかな隙間からでも入り込むため、人間が気付かないうちに巣作りをし、夜行性のため夜になると屋根裏などからバタバタ物音がするなどにより初めて何か住み着いていることに気づきます。
屋根裏の断熱材などもビリビリにしてしまったり、深夜に走り回って泣き声が響き渡ったりと騒がしく人間の睡眠をも脅かすのです。
そして何よりもふん尿被害がひどくなります。ハクビシンは同じ場所でふん尿をする傾向があるため、積み重なったふん尿が天井に染み渡って、ひどい場合は天井からふん尿が垂れてきたり、天井が抜け落ちたりする場合もあるそうです。
溜まったふん尿はひどいアンモニア臭を放つ上に、ウジなどの寄生虫も発生しさせ、ハエをはじめさまざまな虫が群がることで、その虫たちが家の中にも大量に発生して細菌をばらまくこととなるのです。
ふん尿の悪臭と菌にまみれた生活はいつしか人間の体にも悪影響を及ぼしかねないため、早めの駆除が必要です。
しかしハクビシンは攻撃性の強い動物の上、許可なく駆除することはできません。
そのためもし家でハクビシンの気配を感じても、直接捕まえようとせず、役所などに連絡して指示を受けましょう。
また駆除業者に依頼することで、侵入しやすい外壁の隙間を塞ぐ作業もおこなってくれる場合もあります。
ハクビシンはわずか10cmほどの隙間でも侵入すると言われていて、古い民家ほど縁側の下などをはじめ侵入しやすい隙間が多いため、一度ハクビシンに侵入されている場合はしっかりと侵入経路を防いでもらうことをお勧めします。
まとめ
家が壊される!悪臭だけじゃないハクビシンのふん尿被害(後編)
ハクビシンのふん尿被害と対策