ハムスター はどんなに飼い主さんが努力しても10年20年生きることはないでしょう。しかし 寿命 を延ばして ギネス の記録を1、2ヶ月更新することは夢ではありません。
飼い主さんなら長生きしてほしいと願うのは自然なことです。願うだけでなく早速対策を講じましょう。
ハムスターの寿命は飼い主次第。ギネスの更新も?
短命は必然か天命か
ごく一般的な飼い方であればハムスターは2~3年ほどで天国へ旅立ちます。暑さ寒さにとても弱く、一晩ベランダで過ごして翌朝みたら亡くなっていたというケースもあります。
多少の無茶ができない小動物ですので、過保護ぐらいが適しています。
ギネス記録に認定されているのは4才6ヶ月です。詳細は不明ですがイギリスの一般家庭で大切に飼育されていたようです。これにあやかるには毎日の健康管理が欠かせません。
気が向いたときだけケージのお掃除をしたり、お風呂に入れてあげたりでは寿命は縮みます。
年齢計算は諸説ありますが一例として1ヶ月が人間の7才という見解もあります。ペットショップで出会ったときには立派な子どもです。
犬猫が1年で人間の7才といわれることを考えると、早すぎるスピードです。
家に迎えて1ヶ月ほど過ぎてお互いに慣れてきた頃には、2ヶ月で15才になります。この頃にはもう繁殖能力が備わっています。子ども扱いすると噛みつかれる危険も高まります。
1才になると30才くらいで健康で安全な繁殖期が終わろうとしています。ここからの1年はゆったりと穏やかな時間になるでしょう。
2才を迎えると還暦です。いつ天に召されても不思議ではありません。後悔しないように気を配りましょう。
奇跡的に3才まで生きていたら90才のご長寿です。ギネス記録がいかにすごいかがわかります。
老化はすでに始まっている
ハムスターは走り回って遊ぶのが大好きです。その時間が短くなったら体力が低下してきた証拠です。コンコンと眠っている時間が長くなります。
動作もスローになりますし、背骨が曲がったり関節炎を発症して動きたくなくなるとますます筋肉も衰えます。この老化のスピードを遅くするためには、食べ過ぎないように気をつけましょう。
人間でも食べ過ぎ飲みすぎの暴飲暴食の方々のほうが老化のスピードは早まります。空腹の時間の長いほうが細胞が活性化して健康に良いのはハムスターも同様です。
食べる姿がかわいらしくてついつい多く好物を与えそうになりますが、この行為は考えようによっては虐待です。いずれからだがつらくなるのは飼い主さんではなくハムスターです。
食欲旺盛な時期もきっちり食事管理を行い、少しでも長く元気でいてもらいましょう。
1才半を過ぎた頃からは、徐々に顎の力も弱まってきますから硬いフードをふやかして与えるなどの工夫が必要になります。
眠っている時間が増えて毛づくろいの回数が減るため、毛づやも悪くなります。
睡眠不足でなくても目の輝きが失われて濁ってみえ、体重も減っているといよいよ死期が迫っているのかと不安になるでしょうが、飼い主さんが神経質になるとハムスターにもそれが伝わってストレスになります。
過保護に見守る
ハムスターに限らず動物はストレスの影響を人間以上にまともに受けます。
一旦体調を崩すと元のようにピンピン元気になることはむずかしいのです。人間であれば家の中が多少散らかって不衛生でも、慣れる能力が備わっていますから案外健康には無関係だったりしますが、ハムスターはそこまで神経の太い動物ではありません。
ケージの大きさや清潔を保つことは寿命を延ばす基本です。人間の荷物が増えたからといってハムスターのケージを一回り小さいものに換えるなどはご法度です。
騒音もストレスになるのでケージのすぐそばにテレビやステレオなどがあり賑やかなのは、快適な環境ではありません。
また小さくてかわいらしいので意外に思われますが、触られるのが苦手です。過度のスキンシップは老化を促進します。
そしてハムスターといえばヒマワリの種が大好物のイメージ通り、ヒマワリの種や果物を好みます。
しかし糖分や油分が多いので肥満になりやすく歯の疾患を発症しやすくなります。
主食はペレット、野菜や果物を少量というのが理想です。最後に突発的な身体へのダメージは最も危険です。ケージ2階からの転落は致命傷です。
様子がおかしいときはすぐに病院へ行きましょう。
まとめ
ハムスターの寿命は飼い主次第。ギネスの更新も
短命は必然か天命か
老化はすでに始まっている
過保護に見守る