ハムスター を ケージ で飼育している際、ケージを 噛む 問題行動に悩まされることも少なくありません。
特にハムスターは夜行性のため、ケージを噛む騒音が気になる場合もあります。
ハムスターがケージを噛む理由、対処方法、ケージを噛むことでどんなリスクがあるのかなどをご紹介します。
ハムスターがケージを噛むのはなぜか
ハムスターがケージを噛む理由
噛む物がない
本来、ハムスターなどのげっ歯類は歯が一生伸び続けます。そのため、物を噛むことで歯の伸びすぎを防ぐのは自然な行動です。歯が伸びすぎてケージを噛む場合、かじり木やにんじんなどの硬い野菜を与えることでケージを噛まなくなることもあります。
飼育環境へのストレス
ハムスターに限らず、スペースが狭い、不潔、遊ぶものがないなどの環境へのストレスで常同行動をする動物は多いです。ストレスを発散する手段としてケージを噛む場合は飼育環境を見直します。
清潔さを保つためにトイレと寝床は別ける、適切なサイズの滑車を選ぶ、ケージを広くする、ハムスター専用の砂で定期的に遊ばせるなどの対応が考えられます。
飼い主の気をひく
ハムスターは飼い主から犬のように構ってもらうことを好む生き物ではありません。しかし餌が不足している、ケージ内を綺麗にしてほしい、ケージ内から出たいなどの欲求で飼い主にアピールすることがあります。
定期的に安全な室内で散歩することで、脱走に対する欲求が低下したり、ストレス発散にもなります。空腹の際にケージ越しから餌を与えてしまうことでケージを噛む癖がつく場合があるので気を付けます。
噛み癖
特に理由もなく、噛み癖によりケージを噛んでいる場合もあります。この場合、かじり木を与えても興味を示さないこともあります。ケージの噛み心地や音が気に入っていることもあるので金網のない小屋に替えるなどの対処が必要です。
ケージを噛むことでおこるリスク
ハムスターがケージを噛むことで歯周病、噛み合わせの変化、怪我などのリスクがあります。
ハムスターの歯周病は主に歯茎に傷が入ることでばい菌がたまりやすくなり引き起こされます。歯周病が悪化することで餌が食べられずに危険な状態になる恐れがあります。
硬いものや変な体勢で物を噛み続けることで噛み合わせが悪くなる恐れがあります。歯が変形すると餌が食べにくくなってしまったり、自分の身体を間違えて傷つけてしまったりします。
ケージを噛むことで口腔内をケージで怪我させてしまったり、手足をひっかけてしまったり、ケージの天井から落ちて怪我をしてしまう恐れもあります。外傷だけでなく、怪我をすることで強いストレスを感じて問題行動が悪化する場合もあります。
ハムスターが怪我をすると傷がある場合は感染症を引き起こしたり、床材が傷口に癒着してしまう危険性があります。小動物であるハムスターの口腔内の怪我は特に発見しにくいものなのでケージを噛む場合はよく観察してさまざまな対応を考えます。
天井に登ってケージを噛む場合、落下の危険性もあります。落下により捻挫や骨折、脳震盪おこる可能性があります。
適切な処置を行わないことで後遺症を残してしまう恐れもあるので天井に登ってケージを噛む際には気を付けます。天井にシートを貼るなどの対処が考えられます。
ハムスターのしつけ
ハムスターはさまざまな種類がいますが、なかでもゴールデンハムスターは根気よく行えばしつけができる場合もあるといわれています。しかし、基本的にはしつけるのは難しい生き物です。
しつけをしたい場合は叱ったり驚かせたりすると強いストレスをハムスターに与えてしまいます。ハムスターの起きている時間帯に合わせて、褒めたりおやつを与えることを根気よく行うことでしつけができる可能性があります。
おやつを与える際はケージ越しで行うと噛み癖がついてしまう恐れがあるので、手に乗せている状態などスキンシップをとりつつ与えると効果的です。
基本的にハムスターの問題行動に対してはしつけで対処するのではなく、生活環境を改善したり、飼い主がハムスターの特性に合わせたスキンシップを毎日行う、餌は肥満にならない程度に常に補充しておくなどの対応が大切です。
また飼い主の気をひきたいという理由でケージを噛む場合、構ってしまうと逆効果です。そういったときは危険でない場合は無視して、毎日決まった時間にスキンシップをとるなど覚えさせます。
まとめ
ハムスターがケージを噛む理由
ケージを噛むことでおこるリスク
ハムスターのしつけ