「ハリネズミのケージは自作のドールハウスで特別空間を!(前編)」では、 ハリネズミ 用の ケージ を 自作 する場合に必要となる素材についてご紹介いたしました。
後編では、ケージの代わりとしてドールハウスを使用する場合の注意点をお伝えいたします。
ハリネズミのケージは自作のドールハウスで特別空間を!(後編)
ドールハウスにハリネズミ
近年、さまざまな動物と触れ合えるアニマルカフェが大人気となっています。
「飼い方がわからない」や「扱いが難しそう」などの理由から、初めてペットを飼いたいと思う人にとっては少しハードルが高いハリネズミ。
しかし非常に愛らしい姿から飼いたいと願う人たちは多く、ハリネズミカフェはほかの種類の動物たちのアニマルカフェの中でも群を抜いて人気となっています。
ではどのようなハリネズミカフェが人気となっているのでしょうか。
多くは小動物用、近年ではハリネズミ専用として販売されているケージに入れて展示されています。
それ以外の展示方法としては、お客様からみえやすいようにアクリルタイプのケースに入れているところも多いようです。
その中でもっとも話題になっているハリネズミカフェは、ケージをドールハウスのようにしている渋谷のちくちくCAFEです。
ドールハウスとは、100年近く昔から西洋諸国で、貴族などの玩具として親しまれた物です。
その名のとおりおもちゃの人形で遊ぶ際の人形のための家で、人形の大きさに合わせて家具や食器などが縮小されてインテリア作りされているものです。
ちくちくCAFEでは日本間、バスルーム、教室、ベッドルーム、レストランなどさまざまなシチュエーションが楽しめるように、部屋ごとにインテリアを変えています。
日本間ではハリネズミがちゃぶ台に手をかけ座布団に座る姿、バスルームではバスタブに寝転ぶ姿、教室では教壇に立つ姿など、実際のハリネズミの世界ではみられない非現実的でより愛らしくみえる姿が、ドールハウスで展示することによってみられると言うことが人気を集めている理由のようです。
このお店の話題はテレビや雑誌、SNSなどによって拡散され、既にハリネズミを飼っている人やこれから飼うことを検討している人たちが、ドールハウスを自作するということが広まっているようなのです。
自作のドールハウスの注意点は?
近年ではハリネズミをはじめとした小動物を自宅で飼うことも珍しくなくなってきているため、多くのユーザーの意見が取り入れられて、市販されているケージも非常に使いやすい物が増えてきています。
しかしハリネズミは犬などのように洋服を着せて町を散歩させることなどができないため、ケージ自体をオシャレに可愛くして、触れる楽しみだけでなく、自宅でもみる楽しみも増やそうというのです。
しかしケージを自作する場合は、注意しなければならない点があります。
市販の物は、安全性を主とした素材などが使われていることが一般的です。
自作の場合は、制作する素材選びの段階で、ハリネズミに無害かどうかという点が非常に重要になります。
木製であれば自然素材で一見安全のような気がします。
しかし既に述べたように、針葉樹、特に杉や檜、松はハリネズミがアレルギー反応を起こす可能性があるため避ける必要があります。
また塗料に関しても同様です。特にハリネズミはアイティングと言って、自分の存在をほかの動物から気づかれないように、自分の周りにある物を口にして、その臭いを唾液に含ませてから、唾液を泡状にして体につける行動を取ります。
そのため新しい床材やケージなどのグッズは舐めたり口に含んだりする可能性を考慮しないといけません。
また動物は人間よりも何倍も嗅覚が優れているため、あまり強い臭いを放つ塗料などを使った場合大きなストレスとなるため十分注意しましょう。
近年ではホームセンターなどでも植物などの自然素材を使った塗料が豊富に販売されるようになりました。
ドールハウスのグッズは通信販売などもされていますが、基本的には観賞用、または玩具用として製造されているため、動物に無害とは限りません。
そのため通信販売で人間用のドールハウスグッズを購入する場合は、ケージ内でハリネズミが届かない場所に貼り付けたりするような状態で使うようにしましょう。
ハリネズミが寝床や隠れ家として使うハウスだけは自作する人は多いようですが、自宅でもバスタブに使った姿や座布団に座る姿がみられたら、より愛おしさが増すことになると思いますのでドールハウス制作は大変おすすめです。
まとめ
ハリネズミのケージは自作のドールハウスで特別空間を! (後編)
ドールハウスにハリネズミ
自作のドールハウスの注意点は?