
北海道 の原産の 犬 といえば、テレビをご覧になる方ならあのワンちゃんを思い起こされる方も多いことでしょう。
テレビのイメージでは聞きわけがよく飼いやすそうですが、実際の 性格 はなかなかクセが強いようです。どんなワンちゃんなのでしょうか。
北海道の犬ならば、性格も心が広くて飼いやすい?
頑固でむずかしい
北海道犬は、もともとはアイヌ民族(北海道の原住民)の人々が飼育していた犬で「アイヌ犬」とよばれていました。
それが1937年に当時の文科省によって天然記念物に指定されることになり正式名称が北海道犬となったのです。
一見したところは柴犬のそっくりさんですが、骨格がしっかりしていて足も太く柴犬よりも上部な体格をしています。
昔の北海道は今よりも寒さが厳しかったですから、寒さに耐えられるダブル構造の被毛を備えています。
ですから暑さにはすこぶる弱いですし、本州以西で暮らすのはつらいことでしょう。
さてご性格ですが、飼い主さんには忠実です。ただし飼い主というのは家のなかで最も世話を焼いてくれるひとという意味ではありません。
犬にとって「このひとが自分のリーダーだ、従うべきひとだ」と決めた人間を指します。
ですから、たとえひとつ屋根の下で何年も一緒に暮らしていても飼い主以外にはなつかないことも想定しておきましょう。
もちろん、しつけをして最低限のルールを守らせることは可能です。しかしながらルールは守るものの自分になつかないというのはさみしいかもしれません。
CMで時の人となった北海道犬のタレント犬のイメージで飼い始めると、思っていたのと違うなということになるケースが多いでしょう。
しつけたところで頑固で気の強い面が矯正されることは期待しないほうが良いです。
ケンカ大好き
ペットにはそれほど必要ないかもしれませんが、ゆうかんな性格でもあります。
明治政府によって本格的に北海道が開拓される以前からアイヌの人々と暮らしていたので、自分より大きいクマなどにも立ち向かうことができます。
しかし生まれたときから家のなかで暮らして成長してから初めてクマに遭遇した場合は、必ずしも飼い主を守ってくれる保証はありません。
人見知りというよりも、飼い主以外を徹底して信用しない心を開かない性格です。それだけ先祖が北の大地で苦労してきたDNAが強く残っているのでしょう。
攻撃的なところがありますので、子犬の頃から知らないひとや犬、動物に慣れさせるトレーニングを行ってある程度の社会性を身につけるようにするのがお互いのためです。
それでも売られたケンカは買う性格が抹消することはないので、犬同士の接触には十二分の注意が必要です。クマに立ち向かうくらいですから、大型犬などには怯みもしません。
しかしオスの標準体高はおおよそ48cm、メスは45cmと秋田犬より小さいのです。
無鉄砲に大型犬に立ち向かっても、気迫で勝利することもあるかもしれませんがケガをするのは避けられません。
家出しやすい?
北海道犬は「勝手犬」とよばれることもあります。子犬の時期を過ぎると、どんどん遠くまで勝手に走って行くのです。
よび戻しができないので、ドッグランなどでもリードを外して完全フリーダムにするのは危険です。郊外の屋外ドッグランの場合そのまま行方不明になってもおかしくないです。
これはしつけが甘かったからではなく、もって生まれた性質ですので気をつけるしかありません。また一見クールな感じですが、興奮しやすい面ももっています。
興奮してよそのワンちゃんにケンカを売ったり家のものを壊したりを毎日繰り返していては、周囲の人々は疲れきってしまいます。
どうすれば興奮しないのか、においやおもちゃなどいろいろと試して確実な切り札を少なくとも2つは用意しましょう。
そして噛みグセというほどガブッと噛むわけではないですが、なにか要求したり嬉しいときに軽く噛むことがあります。
慣れている飼い主や家族は少しくらい噛まれてもなんとも思いませんが、よそ様はそうはいきません。
犬が苦手な方ならトラウマになって精神的に不安定になることも大いにあります。
運が悪いと慰謝料を請求される事態にもなりますので、しつけはサボらないほうが身のためですし、なにより犬の一生のためです。
まとめ
北海道の犬ならば、性格も心が広くて飼いやすい?
頑固でむずかしい
ケンカ大好き
家出しやすい?