犬 は ストレス が溜まっても自分で解消することが難しいため、飼い主が早期にストレスによる 症状 に気付いて対応してあげる必要があります。大事な家族と長く生きるために、ストレスは大敵です。
飼い主のどういった行動が犬にストレスを与えてしまうのか、またはストレスを感じている時の発散方法を考えてみます。
犬のストレスサインとストレス発散方法
行動からわかるストレスサイン
身体を舐める
皮膚病などの疾患がない場合、身体を舐め続けるのは異常行動です。散歩や運動不足によるストレスといわれています。皮膚が炎症、ただれるほど舐め続けてしまう犬もいます。
犬の舌は人間と異なり、表面がざらざらとしているのですぐに肌が傷つきますので気を付けます。
尻尾を追いかける
「テイルチェイシング」と呼ばれるこの行動は寂しい時に見られるといわれています。子犬が自分の尻尾を追いかけるのはおもちゃにして遊んでいる正常な行為です。成犬が尻尾を追いかけ回しているのはストレスサインと理解して接してあげましょう。
また、同時に手足をばたつかせている場合はてんかん発作の恐れがありますのでよく観察してください。
あくびをする
あくびを頻繁に繰り返すことで欲求不満や強いストレス、緊張から目をそらし誤魔化しているといわれています。
反抗的になる
ストレスによりわざと指定された以外の場所でトイレをしたり、無駄吠え、物の破壊、飼い主を噛むなどの行動が見られるようになります。
構ってほしくて気を引くためにそれらの行動をしたり、イライラしてどうしようもないときなどにストレス発散としてそういった行動に至ると考えられます。
ストレスが要因の症状
下痢
人間もストレスを感じるとお腹が緩くなったり、下痢をしたりといった症状が出てきます。犬も同じく、ストレスによって下痢が見られます。
食欲不振
運動不足で空腹感がない、家族が不在で寂しいなどのときに食欲不振になることがあります。特に小型犬にストレスによって食欲不振になることが多いといわれています。
脱毛
脱毛の原因は皮膚病やホルモンバランスの変化、寄生虫の感染などの原因があります。心因性の脱毛もあり、それは皮膚に原因はないものです。ストレスや不安によって緊張状態が続いて毛細血管が収縮、血行不良になることで脱毛に至ると考えられます。
犬のストレスの要因
主従関係または信頼関係が築けていない
- 飼い主に構ってもらえない
- 散歩や運動不足
- 環境や気温が適していない
- 苦手な場所に連れていかれる
- 苦手な犬や人間と会う
上記のようなことが主な犬のストレスの要因と考えられます。犬は群れで行動する動物で、主従関係があるため必ずリーダーがいます。犬のリーダーは外敵から仲間を守ったり群れを統率する役目があります。
飼い主がリーダーシップを発揮しないことで犬が「自分がリーダーだ」と認識してしまい、攻撃的になってしまったり、余計なストレスを与えてしまいます。
それを避けるために飼い主がリーダーだと認識させ、信頼関係を築き、しつけをさせることで余計なストレスを与えずに済みます。
犬は自分の欲求から外れた行動を強要されたり欲求を抑え込まれたりするのがストレスの大きな要因です。しかし、飼い主と犬が適切な主従関係及び信頼関係を築いていることで、犬はその生活に安心して、ストレスを感じにくく過ごせるようになります。
同時に飼い主は犬に規則正しい生活を送らせることが大切です。適度な運動、適量の食事、日々のコミュニケーション、周囲から犬を守ることで安心して暮らせます。
犬のストレス発散方法
飼い主が犬に集中して構ってあげる、運動不足を解消などが代表的な犬のストレス発散方法です。
犬にも社会的な関りが必要なので、苦手ではない人間や犬と会わせてあげるのも大切です。犬の散歩は社会性の構築と運動不足の2つの役目を担っていると考えられます。
散歩嫌いでなければ必ず定期的な散歩をしましょう。散歩嫌いな犬は無理に外に連れ出さずに、自宅で思いっきり遊ばせる時間を作ってあげます。
また自宅でも散歩でも気温には気を付けましょう。犬は気温の変化もストレスに感じます。犬は室温25度前後、湿度50%程度が快適なため、冷暖房で管理してあげることで快適に過ごせます。
散歩の時間も暑い日は夜や朝方、冬は日中に行うなど対応していくことが大切です。
まとめ
犬のストレスサインとストレス発散方法
行動からわかるストレスサイン
ストレスが要因の症状
犬のストレスの要因
犬のストレス発散方法