犬も人間のように体調を崩すこともあれば、いろいろな 犬の病気 にもかかります。愛犬がいつもよりゆるいうんちをすれば、もしや病気ではないかと誰もが心配します。
下痢 の原因はフードの食べ過ぎから深刻な病気までさまざまです。犬が下痢をした時の原因や対処方法をご説明します。
下痢の症状を観察することで犬の病気を早期に発見できる
犬が下痢をする原因を把握しよう
犬が下痢をする原因は「お腹の冷え」「拾い食い・誤食」「過食」「寄生虫」「感染症」「ストレス」などが考えられます。
お腹の冷え
冬の寒い時期や夏のエアコンでお腹が冷えて下痢をすることがあります。
散歩中の拾い食いや誤食
散歩中に拾い食いをしたものから食中毒を起こすことがあります。また、道端の雑草を食べたことで腹痛を起こし下痢をすることがあります。
過食
フードの食べ過ぎが下痢の原因となることもあります。おやつとしてフルーツを食べ過ぎても腹痛を起こすことがあります。
寄生虫
子犬は寄生虫が原因で下痢をすることがあります。
感染症
犬パルボウイルスやコロナウイルスから腸炎を起こし下痢をすることがあります。
ストレス
飼い主に遊んでもらえない、ひとりで長時間留守番させられたなどの心理的ストレスが原因で下痢をしてしまうことがあります。
引っ越しなど環境に大きな変化があった時もストレスを感じます。
下痢をしたあとの犬の様子をよく観察することが大事
下痢をしたあとの犬の症状や状態をよく観察しましょう。
下痢をしたが元気そうで食欲がある
この場合は一過性の下痢である可能性があります。犬がストレスを感じていないか、おやつを与えすぎていないか、原因を考えてみてください。
下痢をしたけれど食欲があり、元気そうであれば1~2日様子をみましょう。その後回復するようであれば大丈夫でしょう。
もし、犬がまた下痢をするか、普段と様子が違うようであれば病院へ連れて行ってください。
下痢が3日以上続く
一過性の下痢であれば1~2日で元に戻りますが、元気そうにみえても3日以上下痢が続いたり、元に戻ってもまた下痢を繰り返したりするようであれば、病気の可能性があります。
できるだけ早く病院へ連れて行き、検査を受けさせましょう。
下痢をしたあと元気も食欲もない
あきらかに具合が悪そうで、フードを与えても食べないようであれば、なるべく早く病院へ連れて行きましょう。
下痢と嘔吐の症状がある
下痢とともに嘔吐もするようであれば、食中毒の可能性があります。脱水症状を起こすかもしれないので、早めに病院へ連れて行ってください。
熱があったり、ぐったりと横になったりしているようであれば、緊急の処置が必要かもしれないので、すぐに病院へ連れて行きましょう。
血便または黒褐色の下痢をする
下痢に血が混ざっていたらすぐに病院を受診しましょう。血便は赤い血とは限りません。胃腸炎や胃潰瘍の場合は黒っぽい便をします。
犬の様子をみて病院へ連れて行くかどうか判断する
下痢をしても犬が元気そうであれば、まずは翌日まで様子をみます。
下痢が原因で脱水症状を起こすこともありますので、水分を取らせましょう。食事は少し減らすか少量ずつ数回にわけて与えた方がよいでしょう。
翌日も下痢をするなら、早めに病院へ連れて行ってください。2~3日で元に戻るかもしれませんが、念のため獣医に診察してもらう方が安心です。
翌日さらに下痢の状態が悪くなったり、吐いたり、体調が悪そうであれば、すぐに病院へ連れて行ってください。
病院で犬の症状を正確に伝えるため、便の状態をよく観察してください。便を採取して持参すれば早く原因が突き止められるでしょう。
一過性の下痢だった場合の環境の見直し
犬が下痢をした原因が「ストレス」「冷え」「過食」であるようなら、飼い主が犬の飼育環境を見直さなければなりません。
ストレスが原因の場合は、犬がさびしい思いをしていないか、引っ越しなど環境の変化によるストレスを与えていないか考えてみましょう。
ストレスが原因であれば、犬に愛情をかけてやることで改善できるでしょう。
体の冷えが原因で下痢をする場合は、犬がいる場所がエアコンなどで冷えすぎていないか確認しましょう。
犬の体が冷えすぎているようなら、腹巻をさせてお腹を温めると効果があるかもしれません。
過食の場合は、おやつをあげすぎていないか見直しましょう。
犬がねだるしぐさは愛らしく、ついつい自分が食べているものを与えてしまうという人がいますが、人間の食べ物の中には犬の体調に合わないものもあります。
まとめ
下痢の症状を観察することで犬の病気を早期に発見できる
犬が下痢をする原因を把握しよう
下痢をしたあとの犬の様子をよく観察することが大事
犬の様子をみて病院へ連れて行くかどうか判断する
一過性の下痢だった場合の環境の見直し