ペットを飼うとどうしても病気が心配になります。特に老齢になると心臓病や関節炎など 犬の病気 の罹患リスクはますます高くなります。
しかし年齢に関係なく、通年常に気にかけるべき病気があるのです。それは 皮膚病 です。今回は犬の皮膚病を紹介します。
犬の病気の中でも皮膚病はカユカユ、イライラで長期治療も(前編)
犬に多い皮膚病と症状とは?
犬の病気の中でも年齢に関係なくどの犬種でも罹患しやすい病気と言えば皮膚病です。ではどのような皮膚病になりやすいのでしょうか。
1つ目は膿皮症(のうひしょう)です。
何らかの疾患によって免疫力が低下することによりブドウ球菌と呼ばれる常在菌が悪い細菌となり増殖して発症する場合のほか、長期的にステロイド剤を服用した場合や甲状腺機能低下症の犬がなりやすい皮膚病です。
そのためアトピー性皮膚炎などアレルギー性の皮膚病の二次的な疾患としても発症しやすいため、非常に長期的な治療になる可能性が高い病気です。
症状としては最初に膿をもった赤いボツボツが出始め、我慢できないほどの激しい痒みで激しく掻くことでますます患部が拡がっていきます。
患部は悪臭を放ち、カサカサになり剥がれることで脱毛もあります。ひどい場合は発熱や食欲減退します。
酢酸クロルヘキシジンをはじめ、ブドウ球菌を消滅させるための抗菌シャンプーで定期的に洗髪をおこなうことと並行して抗生物質などを服用し痒みを抑えます。
2つ目はマラセチア症です。マラセチア菌とはと常に存在する常在菌であり通常はまったく害のないものです。
しかし高温多湿、汚れなどが原因で悪い菌へと姿を変えて、徐々に細菌繁殖して広がっていくのです。
症状としてはまず皮膚に赤みが出て非常に痒がります。患部はフケが大量に出たり、ベタベタとして脂分を出し非常に悪臭を放ちます。
次第にベタベタが落ち着くと、カチカチのかさぶたができ、脱毛や色素沈着があります。
治療としては抗真菌薬を内服しながら抗菌シャンプーを使用します。
マラセブという抗菌シャンプーなどマラセチア菌専用シャンプーを使って二日から三日に一回程度の割合で洗髪をして、細菌繁殖してベタベタした部分に優しく揉み込みます。
かさぶたになった箇所は無理に剥がさず、洗髪後はシッカリと保湿をします。
3つ目はアトピー性皮膚炎などのアレルギー性皮膚炎です。ダニやノミ、食べ物、シャンプー、花粉など、アレルギーが原因となるものはさまざまです。
アレルギー源に接触したり、吸い込んだり、口にすることで、次第に目を掻き出して充血して目やにが出たり、体中を狂ったように掻き出したりします。
かゆみを抑えるためのシャンプー、抗ヒスタミン剤や副腎皮質ホルモン薬などを服用することで治療をおこなっていきます。
また一度アレルギーを反応が出ると、ほかのものに対してもアレルギー反応が出やすくなる場合もあるため、食事や環境などの配慮が必要になります。
まとめ
犬の病気の中でも皮膚病はカユカユ、イライラで長期治療も(前編)
犬に多い皮膚病と症状とは?