カブトムシ を産卵、 幼虫 、サナギ、成虫とまた新たな命を育てることは難しいことです。
産卵までは上手くいっても、ケージ内の土を頻繁に交換しすぎたり、逆に放置して ふん だらけになったりと、交換時期の見極めも難しいものです。
飼育にはどのようなことに注意すべきでしょうか。
カブトムシの幼虫がふんまみれに!どうしたらよい?(前編)
カブトムシが無事成長するまで
メスが産卵しているかどうかは、産卵直前のメスの行動でみえてきます。
メスは交尾後、数日間、土の中に潜りっぱなしになるときがあります。それは産卵のための産室と呼ばれる出産部屋を作るためです。
そして産室を作り終えたら、いよいよ産卵です。メスが長い期間、土の中に潜っている場合は産卵していると考えて良いでしょう。
自然界に生息しているカブトムシの産卵時期は7月から8月の真夏、遅くても秋口ころですが、家で産卵させる場合は、その時期よりも早い初夏ごろが多くみられます。
比較的、硬めの土に産卵する傾向がみられるため、ケージの底のほうは少し押し固めたものを入れましょう。
産卵後、2週間から3週間程度で孵化して幼虫の姿があらわれます。
1齢や初齢と呼ばれる幼虫時代の最初の段階は2週間弱、脱皮した2番目の幼虫時代にあたる2齢が14日から1ヶ月程度、そして3齢はサナギになる直前の最終幼虫時代で、期間としては8ヶ月程度と言われています。
ほとんどの場合、3齢幼虫の状態で冬眠状態となり越冬することとなります。
越冬後春を迎えると、自ら作った蛹屋と呼ばれる部屋の中で、一週間程度かけて、体の色を白い姿から黄色に変色する前蛹となっていきます。
そして1ヶ月弱程度をかけて成虫の体つきとなり、オスは角も明確に判断できるようになります。
最後の行程として、おもに初夏ごろ、蛹の状態から脱皮をする羽化がおこなわれます。この間、蛹段階を過ごす蛹屋にとどまっています。
羽化すると、羽にあたる部分は白く、全体的に柔らかい状態です。数日かけて、その状態から、完全な成虫の形、堅さに変化していきます。
しかし産卵後、卵の確認をするために、無理に成虫のメスを土から引っ張り出したりすることは、産卵の疲労で多大のストレスとなりますので注意しましょう。
幼虫時代は食欲旺盛で、土があっという間にふんだらけになってしまうこともあるため注意が必要です。
幼虫は何を食べて育っているの?
まずカブトムシの成虫を飼う場合、飼育ケージの底に敷く土は何でも良いわけではありません。
カブトムシにとって住処になることはもちろん、餌にもなり得るのです。そのため土選びは慎重になる必要があります。
しかし初めてカブトムシを飼う人にとって、土選びと言っても何を選んだら良いかわからないでしょう。
ペットシップの場合は、カブトムシやクワガタ用の育成マットなどと称した土が販売されているため、それを使用することが一番簡単と言えます。
ペットショップ以外では、園芸店やホームセンターで草花用として販売されている腐葉土(ふようど)を買いましょう。
腐葉土とは、木の葉や枝が地面の土に枯れ落ちて、次第に腐ることにより、混ざり合ってバクテリアが発生している土です。
高い栄養分ではありませんが、ほかの土と比べると保水性や通気性に優れ、ほかの土と混ぜることでも安定した土が確保できます。
しかし土の粒が大きすぎても小さすぎてもカブトムシにとっては生活しにくいため、土作りをする際は、少し大きめの目の振るいにかけてから使用することをお勧めします。
振るいにかけた腐葉土は産卵しやすく、また成虫だけでなく、幼虫も餌として腐葉土を食べやすくなります。
先述のとおり、幼虫時代は初齢、2齢、3齢と三段階ある中で、脱皮をするたびに体も大きくなります。
その急激な成長に伴い、幼虫時代は食べる腐葉土の量は、カブトムシの一生の中でも非常に多いと言えます。そのぶん、ふんも大量に排出します。
成虫になってからも腐葉土を食べますが、加えて市販の昆虫ゼリーを与えることで、栄養不足を避けることができます。
まとめ
カブトムシの幼虫がふんまみれに!どうしたらよい?(前編)
カブトムシが無事成長するまで
幼虫は何を食べて育っているの?