「カブトムシの幼虫がふんまみれに!どうしたらよい?(前編)」では、 カブトムシ の 幼虫 の成長段階や餌についてお伝えいたしました。
後編では、幼虫が ふん まみれになってしまったときの対処策をお伝えいたします。
カブトムシの幼虫がふんまみれに!どうしたらよい?(後編)
最適な環境作りとは?
「臭いがするから」や「小バエが飛ぶから」などが理由で、カブトムシの成虫や幼虫のケージを外に置いている人たちもいると思います。
しかし直射日光が当たる場所や、一日中高温を保ちやすい場所は、ケージ内に熱がこもりやすくなって、土の中でも熱中症になってしまうこともあります。
もし外にケージを置きたい場合は軒下の日陰や、できれば玄関などあまり大きな気温の変化がない場所が良いでしょう。
ケージが小さすぎたり、土に水を与えすぎたりすることで、ケージ内は高温になりやすく、湿気も溜まりやすくなります。
多湿は呼吸の妨げになって、酸欠状態で命を落としてしまう場合もありま。多量の水分を含んだ土は腐りやすくなり、多くの小バエが発生したり、カビが生えやすくなります。
この状況は成虫の段階だけでなく、卵、幼虫、蛹全ての段階に悪影響を与えることとなり、最悪の場合、命を落とす原因となります。
またワラなどが多く含まった腐葉土の場合、水のとおりが悪いために幼虫が溺れてしまい呼吸できない状態になってしまいます。
土に適度な湿気を好むカブトムシにとって、逆に浸透性が良すぎる土は水引が早いために土の乾きが早く、土中が高温になりやすく熱中症の危険性が出てしまいます。
土は餌にもなりますが、カブトムシの一生のうちで、卵から蛹段階のほとんどの時間を、その土を住処とします。
そのため腐葉土でも、浸透性や保水力も適度なものを探し出す必要があるため、何種類かのものを試してみることも良いかもしれません。
そして使用する腐葉土が決まったら、常に適度な水分保つように、土が乾燥してくる前に、しっとりする程度に霧吹きをしてあげましょう。
またふんによって食べることができる土の量が減ってくるため、ふんを取り出して、土を足してあげることも必要となります。
幼虫がふんまみれ!!
先述であげたとおり、幼虫時代は大幅な成長に伴い、餌となる腐葉土をそれまでとは比較にならないほど大量に摂取します。
この時期に安定した栄養分を豊富に摂ることで、成虫時の大きさに影響します。しかしそれだけ多くの餌を摂取すると、排出するふんも大量になります。
ケージ内の土の上部がふんだらけになる現象を良く目にする人も多いと思います。
これは土と比べてふんが軽いために、土の上部にふんが溜まってしまう現象ですが、あまりにもふんが大量の場合は、土の上部だけでなく、ケージ内の土全体ががふんだらけになってしまうこともあります。
特に同じケージに何匹も幼虫を飼育していると、想像以上に早い期間でふんだらけのケージになってしまうこともあります。
大量のふんをそのままにしておくと、最悪の場合、幼虫は窒息してしまいます。
土が熱をもって熱中症にならないように、ふんによる窒息を避けるために、またふんだらけになることで土から栄養が摂れなくなってしまうことを避けるために土の交換が必要です。
しかし土交換後、土中の温度や酸素量が安定して、幼虫が住みやすい状態に落ち着くまで、幼虫にとってはストレスとなるため、頻繁に交換することはお勧めできません。
冬眠を迎えると土中で動かなくなるため、気温が急激に冷え込んできたと感じた場合は、冬眠に入る前を見計らって土交換をしてあげるようにしましょう。
そして幼虫から蛹になる段階はとくに体を傷つけることを避けなければいけないため、土交換も慎重におこないましょう。
まとめ
カブトムシの幼虫がふんまみれに!どうしたらよい?(後編)
カブトムシが無事成長するまで
幼虫は何を食べて育っているの?
最適な環境作りとは?
幼虫がふんまみれ!!