力強いジャンプで草原を走る カンガルー は私たちにとってもお馴染みの動物ですが、草食動物とは思えないほどのムキムキの 筋肉 の持ち主でもあります。
なぜ筋肉がそれほどまでに発達しているのか、カンガルーの知られざる不思議に迫ります。
筋肉ムキムキ!カンガルーの力強さの秘密
カンガルーってどんな動物?
カンガルーは有袋類の一種で、お中にある袋の中で赤ちゃんを育てることで有名です。
コアラやフクロモモンガなど、動物園では人気者の有袋類ですが、カンガルーは有袋類最大の動物といえます。
小さいものでは体長25cmほどの小型のカンガルーから、アカカンガルーでは身長2m、体重100kgを超えるものも。
カンガルーの仲間は世界に65種類ほどが現在までに確認されています。オーストラリアに棲息していることが広く知られていますが、その他にタスマニア島、ニューギニア島にも住んでいます。
カンガルーによく似た動物にワラビーがいます。これはカンガルーの中で体重が大人で25kgに満たない種類をワラビーと呼んで区別しています。
カンガルーは草原を住みかとしていることが多いですが、ワラビーは森の中に主に住んでいます。
カンガルーのうちワラビーは稀に日本のペットショップでも見かけることができます。
基本的にかなり臆病ですが、好奇心旺盛な動物のようです。飼育環境や動物病院などの手配が日本では難しそうなので、もしペットとして考えるならば、覚悟を持って迎える必要がありそうです。
ちなみにカンガルーという名前の語源は、イギリスのクック船長がオーストラリアに上陸した際、現地のアボリジニ達にカンガルーのことを聞いたところ、アボリジニ達が「gangurru(ガングルー=飛び跳ねるもの)」と答えた、というところからきているそうです。
実は鍛えてる?カンガルーのムキムキ筋肉
さて、ここからは今回のテーマであるカンガルーと筋肉の関係について迫ります。皆さんはロジャーというカンガルーをご存知でしょうか。
オーストラリアで母親を亡くし人間に保護されたアカカカンガルーのロジャーは、知る人ぞ知る世界的に超有名カンガルーです。
アカカンガルーの中でも体長は2mを超す巨漢のロジャーの人気の秘密は、そのムキムキな筋肉です。マッチョすぎるカンガルーとして、訪れる人々から大人気。毎日ブリキのバケツを両腕で潰す訓練をしているというから驚きです。
ロジャーまでいかずとも、アカカンガルーやオオカンガルーの上半身の発達した筋肉隆々な姿を写真で見たことがある方も多いのではないでしょうか。
カンガルーは草食動物ですが、その力強い姿は本当に植物しか食べていないの?と思わせるほど。
カンガルーがぴょんぴょん飛び跳ねている姿はお馴染みですが、上半身だけでなく後ろ足の筋肉も非常に発達しており、繁殖期にはオス同士で足で蹴り合い、殴り合いも加わって激しい乱闘を繰り広げ、メスを取り合います。その威力は人間が蹴られれば内臓破裂するほどです。
カンガルーが筋肉質である理由
カンガルーは、メスに比べてオスのほうが筋肉がムキムキです。
勿論メスのカンガルーも長距離を移動するために後ろ足はオスと同じく発達しているので、蹴られてしまえば大けがをすることは間違いないのですが、それでも上半身の筋肉の付き方は明らかにオスとは違ってほっそりしています。
ここになぜカンガルーはこれほどまでに筋肉が発達するのか、についての鍵があります。それは、筋肉が鍛え上げれられていればいるほど、繁殖に有利だということです。
メスはよりたくましい筋肉を持つオスを繁殖相手に選びます。そのため繁殖期に向けてオスは必死に筋トレをするようです。
オスは繁殖期にはしばしば自らの筋肉を見せつけるポーズを取り、メスに気に入ってもらえるようアピールします。
勿論動物園で飼育されているカンガルーも、吊るされたタイヤなどが飼育スペースに設置され、筋肉を鍛えられるよう配慮がなされています。
しかし一方で、野生のカンガルーたちは逞しい筋肉を維持するために、常に大量の食物や水を必要とします。
干ばつなどで食糧が不足することもあり、カンガルーたちは繁殖のためとはいえ厳しい競争の中命を張って筋肉をつけているのです。
まとめ
筋肉ムキムキ!カンガルーの力強さの秘密
カンガルーってどんな動物?
実は鍛えてる?カンガルーのムキムキ筋肉
カンガルーが筋肉質である理由