カンガルー は、かわいいというイメージがありますが、大型のカンガルーの中には鍛え上げたボディビルダーのように マッチョ なカンガルーもいます。
格闘家のようにパンチやキックを繰り出して戦う、強靭な肉体を持つカンガルーの独特な生態をご紹介します。
マッチョなカンガルーはオーストラリアの格闘家!
目次
筋肉ムキムキ、マッチョでかっこいい!アカカンガルーとオオカンガルー
オーストラリアに生息するアカカンガルーは世界最大の有袋動物です。
オスの体毛が赤いため、アカカンガルーと呼ばれています。オスの体長は100~160センチ、体重は約90キロです。
二番目に大きなカンガルーは、オオカンガルーです。こちらもオーストラリアに生息しています。体毛が灰色なのでハイイロカンガルーとも呼ばれています。オスの体長は100~140センチ、体重は約60キロです。
アカカンガルーとオオカンガルーの中には、立ち上がると2メートルを超えるものもいます。
日中のんびり寝そべるカンガルーの姿も見られますが、移動する時に走ったり、飛び跳ねたりするのでどんどん体が強くなるのですね。
カンガルーの筋肉はどうやって作られているの?
カンガルーは夜行性の草食動物です。夜になるとエサを求めて活動し、草の芽や葉を食べます。イネ科の植物が好物です。
草食なのになぜあんなに筋肉隆々なのか不思議に思う人は多いでしょう。
実は、カンガルーの胃や腸の中にたくさんの微生物がいるおかげだそうです。食べた草を微生物が分解しアミノ酸を生成します。そのアミノ酸が筋肉を作り出しているのです。
エサの草から作られた筋肉を日々の行動で鍛え上げ、あのボディビルダーのような体ができるのですね。
大きな体を支えるカンガルーの脚としっぽの秘密!
後ろ脚が大きく発達しているカンガルー。アカカンガルーとオオカンガルーは、一度に幅8メートルも飛ぶことができます。ジャンプは高さ2メートルにも達し、走れば時速50キロ以上を出すことができます。
長距離を移動する時でも、時速約20~30キロで移動し続けることができるという強い脚力です。
そして、カンガルーは太くて長いしっぽを持っています。二本足で立ち上がっている時はしっぽで体を支えます。しっぽが三脚の役目を果たしているのです。
カンガルーが走る時は、他の哺乳類のように四本足を使って走るのではなく、筋肉の発達した両足で地面を蹴り、しっぽをゆらし、バランスを取りながらピョンピョンと大きく跳ねて移動します。両手は補助的に動かすだけです。
しっぽを動かすことで反動がつくので、あまり体力を消耗せずに速く移動することができるのです。
まるでキックボクサー!両脚から繰り出されるキックは無敵!
カンガルーはボス争いや繁殖期になるとオス同士で激しく戦います。まずは鍛え上げられたマッチョな体を見せ合って自分の強さを誇示します。
次に、しっぽで体を支えながら立ち上がり、ボクシングをするように両手でパンチを、両脚でキックを繰り出します。その姿はリングの上で戦う人間にそっくりです。
特に大きな体を持つアカカンガルーが戦う姿は、まるでプロのキックボクサーのようです。
大きな両脚としっぽが目立つカンガルーですが、上半身の筋肉も鍛え上げられていて、締まった大胸筋と上腕二頭筋を使い、相手の首を締め上げるような技も使います。
両腕で相手の上半身をしっかりと抑えながら、強い脚でキックすることもあります。しっぽだけでバランスを取りながら体を支え、両脚でキックをお見舞いすることもできます。
普段はのんびりと暮らしているカンガルーですが、オスはいざ戦いとなると相手に重傷を負わせるほどの荒々しさをみせるのです。
まとめ
マッチョなカンガルーはオーストラリアの格闘家!
筋肉ムキムキ、マッチョでかっこいい!アカカンガルーとオオカンガルー
カンガルーの筋肉はどうやって作られているの?
大きな体を支えるカンガルーの脚としっぽの秘密!
まるでキックボクサー!両脚から繰り出されるキックは無敵!