カワセミ をはじめとする野鳥の 撮影 にはテクニックも必要ですが、撮影機材も必要です。
今回は、カワセミのように小さく、動きが速い被写体を撮影する場合の撮影テクニックと機材をご紹介いたします。
カワセミ撮影テクニックと野鳥撮影機材
カワセミ撮影のテクニック
自然生物を写真撮影する時、被写体までの距離が遠い、被写体が小さい、被写体の動きが速いなどの場合、視界の狭いファインダーではなかなか被写体を捕らえることができないという経験をしたことがある人は多いと思います。
レンズが望遠であればあるほど、小さな被写体をレンズ越しに見つけだすということはもっとも難しく感じるものです。
カワセミのような小さな野鳥を撮影する場合もそれにあたります。
枝から枝に素早く飛び移ったり、捕食のために獲物を追いかける姿を撮影するためには、ただ黙々とファインダーを覗くだけではすぐに被写体を見失うしなってしまいます。
そこでさまざまな厳しい条件下での撮影が必要となる野鳥などの場合は、カメラに照準器という部品を取り付けると上手く被写体を捉えやすくなるのです。
照準器とは肉眼でみえる状態と同じ大きさのまま映し出されるガラス面で、ガラス面にある赤い印と被写体を重ねることでファインダーにも同じ状態で焦点を合わせることができるというものです。
野鳥撮影をおこなう際は大変おすすめできる一品のようです。
カワセミ撮影「捕食」
カワセミは最大でも20cmにも満たず、腹部はオレンジで羽や背は水色、くちばしは長く、小型でありながら目立つ色合いであるその姿はとても美しく、野鳥を追う写真家にとっては非常に魅了される姿と言えます。
カワセミのカラフルな姿は写真家から愛されるだけでなく、「チッチー、チッチー」と言った非常に高く可愛らしい声は、川や沼、湖などを散策する人たちも目にすることができ心を癒やしてくれます。
川や湖、池などにいる小魚や小エビ、カエルなどを捕まえて食べます。
木の枝などからじっと魚の泳ぎを観察して、捕食のチャンスをうかがいます。木の枝にとまり、川の中を泳ぐ小魚めがけてくちばしから飛び込み捕まえます。
しかし捕まえる小魚も動きが素早いため、狙いを定めて川面に飛び込もうとして見失ってしまったりすると、川面でホバリングして新たな獲物を探し出す行動をとります。
泳ぐ小魚に対し真上からほぼ垂直にくちばしで挟み込み、口に入れる際はその小魚をくちばしにおさまるように頭から縦向きにして一気に飲み込みます。
しかし大きめで非常に動きの激しい獲物を捕まえた場合は、暴れてしまってなかなか飲み込めません。その場合はくわえている獲物を木の枝や石などに叩きつけて気絶させたり、骨を砕いてから捕食します。
カワセミは獲物に狙いを定めて一直線で川に飛び込みますが、相手も素早く動き回るため、捕獲は百発百中とは限りません。
そのためカワセミ自体も撮影が難しいにも関わらず、きちんと獲物をくちばしでくわえて捕食する姿を撮影できるということは写真家にとっても非常に喜ばしいことなのです。
カワセミ撮影「求愛行動」
カワセミの写真を狙っている人にとって求愛行動の撮影も非常にレアと言えるでしょう。カワセミの、オスとメスの違いは、くちばしの色です。
オスのくちばしは成長しても真っ黒のままですが、メスは成長すると徐々に下くちばしだけに色の変化があり、最終的にオレンジ色のような鮮やかな色になります。
野鳥は音に敏感なため非常に離れた距離から撮影することがほとんどのため、下くちばしの色の違いをレンズ越しできちんと確認することは難しく、オス、メスが共にいると思って撮影していても、実際はオス同士の写真である場合も少なくないようです。
カワセミのオスは狙っているメスに対して餌をプレゼントするという求愛行動をとります。幾度となく餌を贈ることでメスに気に入られることを待つのです。
写真家たちはその貴重なプレゼント行為をカメラに収めたいのです。
オス、メスが対で、尚且つ春だけの繁殖期にみることができる求愛行動をとる姿を撮影できるということは、写真家にとって非常に珍しく興奮する瞬間でもあるようです。
カワセミはひと気がある場所でも隠れやすい場所があったり、エサが捕獲しやすい場所があると何度となく訪れる習性があるそうです。
野鳥の撮影は何時間、何日、何週間もかけるほど忍耐力が必要です。しかしそのぶん美しい姿をカメラに収められた時の喜びは大きいもののようです。
まとめ
カワセミ撮影テクニックと野鳥撮影機材
カワセミ撮影のテクニック
カワセミ撮影「捕食」
カワセミ撮影「求愛行動」