動物園や水族館でしか目にすることがなかったコツメ カワウソ が、近年これだけ人気なのは、愛らしいクリクリした目に、誰もが驚くほど人間に甘えん坊で懐くことです。
ただし流通個体が少ないため、 値段 はかなり高価となっています。購入するためにはどうしたらよいのでしょうか。
値段が高騰しても多くの人を魅了するカワウソって? (前編)
カワウソってどんな動物?
日本国内でペットとして飼われているカワウソと言えばコツメカワウソです。
体長50cm前後、体重3kgから5kg程度で、よく目にするほかの動物に例えるならば、超小型犬にあたるパピヨンやポメラニアン、マルチーズと同じくらいの大きさと言えます。
二十年くらい前に一時非常に人気となった同じイタチ科のフェレットは、体長40cm前後で、体重が1kg前後のため、比較すると非情に細身なフェレットに対してコツメカワウソは腰回りなどが太くがっしりしていることが特徴です。
近年のコツメカワウソ人気は目を見張るほどです。
ニホンカワウソは既に絶滅していると言われていて、コツメカワウソもほとんどは動物園や水族館で目にするだけの生き物でした。
しかしここ数年、ハリネズミやオウムなどの珍獣のペットブームと相まってペット番組などでコツメカワウソが紹介されるようになってから、その愛らしさで人気はうなぎ登りとなりました。
好奇心旺盛の子が多く、活動的で、なによりも非常に甘えん坊で人間に懐きやすいことから、ますます人気に拍車が掛かったようです。
ハーネスをつけて散歩をする人もいるほど、人にも環境にもなじみやすく、飼うとますます愛情が増すようです。
もう少し目に触れる機会が多ければ、是非ペットとして検討したいと思う人も多いと思いますが、もし購入できるのであれば、どのくらいの値段で販売されているのでしょうか。
簡単に買えないの?
この愛らしさであれば誰もが惹かれると思いますが、果たして値段はいくらくらいなのでしょうか。
しかしこれだけ人気が出ているにもかかわらず、犬や猫たちとは異なり、まったくペットショップで目にすることができないと言うことは多くの人たちが感じていることでしょう。
コツメカワウソは流通個体数が非常に少ないため、容易に購入できる動物ではないのです。
一体なぜなのでしょうか。
コツメカワウソはIUCN(国際自然保護連合)において絶滅の恐れがある種としてあげられている動物です。
またワシントン条約附属書Ⅱに該当し、輸入に関しては厳しい規制がかけられていて、輸出国における許可書が必須となります。
そのため正規なルートでのコツメカワウソの輸入は非常に難しく、大人気の中、需要に対し慢性的に供給が追いつかないという事態が続いているのです。
こういった背景の中、コツメカワウソを捕獲できる海外では近年、非常に高い値段で販売できる日本に目をつけ、日本に対して許可書なしにコツメカワウソの密輸をおこなう事件が多発しています。
コツメカワウソの存在を隠すために一般の荷物と共に密輸するため、到着するまでの間に、命を落としてしまう悲惨な結果を招く事態が発生しているのです。
現在日本国内に出回っているコツメカワウソのほとんどは、既に国内に存在していたコツメカワウソによって国内繁殖されたものとなっています。
しかしそもそも国内に流通している頭数が少ない上に、出産までに約二ヶ月かかり、1匹の母親が一度に出産する頭数は平均3匹と少ないため、広く販売頭数を増やすと言うことは難しい状況にあるのです。
そのためペットショップ、あるいはブリーダーに購入の意思がある旨の予約をおこなっても、実際購入ができるのは何ヶ月も後になるという形が一般的になっています。
それだけ希少価値があるという動物になっているのです。
したがってコツメカワウソの値段は高騰化しても人気があり、今や最低でも70万から80万円程度で、高いところでは優に100万から130万円を超すようです。
まとめ
値段が高騰しても多くの人を魅了するカワウソって? (前編)
カワウソってどんな動物?
簡単に買えないの?