金魚鉢 で金魚を飼ってみたいとお考えの方は多いことでしょう。金魚鉢の魅力は何はさておき、 おしゃれ な外観です。
洒落たものは使い勝手が悪いことがよくありますが、金魚鉢も例外ではありません。金魚鉢のデメリットを検証しましょう。
おしゃれな金魚鉢のおしゃれではない面とは?
観賞には最適
おしゃれな服飾品が実用的でなくとも、ひとが死ぬ心配はありませんが金魚鉢は金魚の生命を守るべきものです。
ちなみに金魚専用ということはなく、オタマジャクシやメダカなどの飼育にも適しています。水槽よりも機能的ではないことは一目瞭然ですから、事前の準備を怠ると金魚の寿命を縮めてしまいかねません。
飼育よりも観賞に重点をおいていますから、過保護に育てて丈夫にしたい、コンテストに出品したいという場合は重装備にも耐えられる水槽のほうが良いでしょう。
金魚鉢にも大小さまざまなものがありますが、水槽と比較して水質管理がむずかしいというのがまずあげられます。
おしゃれな外観をキープするには頻繁に水換えをして鉢を磨きキレイにしなくては、たちまちに金魚の姿が濁った水のなかに消えてしまいます。
金魚鉢につけられるろ過フィルターの種類は少なく、水作などの投げ込み式が広く用いられているようです。投げ込み式のフィルターは外部フィルターに比べてろ過機能が劣ります。
とはいえ金魚鉢に外部フィルターをとりつけては外観へのダメージが大きすぎて金魚鉢にした意味をなしません。鉢のなかに吸水と排水の2つの口を設置するのです。
この状態で来客の目につく場所に置いたなら信頼をなくすことはないでしょうが、センスがイマイチと思われそうです。
飼育の現実
金魚鉢の体裁を整えたら、次にライトアップをしたいとイメージを膨らませる方もいらっしゃることでしょう。
金魚も生き物ですから、適度な光を浴びることは健康面から考慮しても必要なことです。日中の間留守にして、薄暗い部屋で過ごすのは金魚といえどもストレスがたまります。
ライトアップではなく部屋の照明を常灯にしても良いでしょう。ライトアップする場合は、ろ過フィルター同様にとりつけられる商品が限られています。
スタンド型のライトを金魚鉢の横に設置するのが基本スタイルとします。風情のある電球型のライトは人気がありますが、火災には注意しましょう。
たとえLEDでも長時間の熱で火災が発生することは十分考えられます。水槽よりも置き場所を選べるので、窓辺に置いたりしたいところですがこれも危険です。
太陽光と水、ガラスの反射は火災の元です。金魚鉢とライトの周辺に燃えやすい小物などを並べるのは控えましょう。カーテンからも30cm以上は離したほうがより安全です。
ライトにホコリがたまると火災にもみためにもよろしくありませんから、毎日拭きとりましょう。
ライトのホコリで金魚鉢の水が汚れては本末転倒です。なかなか世話がかかって面倒だと感じたならば、水槽にすることをお勧めします。
金魚にはありがた迷惑?
金魚やメダカは小さいし、露店などで売られているのをみるとギュウギュウ詰め状態が好きなのかと勘違いしそうですが本来は水と酸素を多く必要としています。
たとえば10cm以下の金魚1匹につき水は10リットル以上が理想とされています。大きい金魚鉢で小さい金魚を飼うにしても10匹は多いという印象です。
仲間がいるほうが寿命が延びるという考えを支持するのであれば、中型の金魚鉢に大きめの金魚でしたら2匹が限度と心得ましょう。
犬猫と異なりエサをあげてときどき水槽の水を替えれば良いと考えていると、すぐに天に召されてしまいます。
金魚や小魚は食欲旺盛でその分、排泄も多い魚です。水槽よりも水量の少ない金魚鉢であればいうまでもなく、水が汚れるまでの時間も短くなります。少なくとも1~2日おきの水替えは必要です。
しかしながら水替えというのは魚の体力を奪うものです。魚に負担をかけたくないという考えを優先するとなりますと、しっかりしたろ過フィルターを設置した水槽のほうが金魚やメダカは嬉しいでしょう。
テレビやペットショップなどで優雅な金魚鉢の金魚や観賞魚をみて飼いたくなったのであれば、そのみための美しさをキープするには並々ならぬこまめなお世話という現実が待っていることを認識しましょう。
まとめ
おしゃれな金魚鉢のおしゃれではない面とは?
観賞には最適
飼育の現実
金魚にはありがた迷惑