大きさも手のひらサイズで、鳴き声も「チッ、チッ」と可愛らしい声の コモンマーモセット 。
しかしワシントン条約の対象になっているため販売されている個体数も少なく、高額な 価格 設定がされています。今回はコモンマーモセットを紹介します。
価格で悩むが小鳥のような声の愛らしいコモンマーモセット
手のひらサイズのコモンマーモセットとは?
顔の左右にはツインテール状態で大きな耳を囲むように白く長い毛が生えていて、長い尾は縞々という姿が特徴のコモンマーモセット。赤ちゃんのころから大人同様尾は縞々ですが、耳を覆う白い毛はなく、周りの体毛と同じ色です。
成長するに従って耳の周りだけ白くなります。尾は20cm以上あるものの、体長は性別で大きさの相違はなく、20cm程度のため手のひらにのるような大きさです。
コモンマーモセットと同じくらいの大きさで、初めてのペットとして子供にも人気があるモルモットであれば、安いところでは2、000円程度、高いところでも4、000円から7、000円程度の価格で購入できます。
しかしコモンマーモセットは日本に流通している販売個体数も少ないため40万円前後と非常に高い価格設定となっています。
コモンマーモセットは騒がしい?
サルはペットシップでも激しく跳ね回って、騒がしく叫んでいる姿を目にする人も多いと思います。
しかしコモンマーモセットは元気に飛び跳ねるものの、日ごろからうるさく騒ぎ立てることはほとんどなく、嬉しかったり、寂しかったり、興奮すると「チッ、チッ、チッ、チッ」と一瞬小鳥と思わせるような短い鳴き声を発します。
あまり大きな声ではないため、室内外でもほとんど問題ないでしょう。また野生のコモンマーモセットは木の上で生活することがほとんどのため、ペットにする場合は、止まり木のような棒を伝わせたり、階層をつけてあげると良いでしょう。
またトンネルハンモックと言われる袋状の布などをぶら下げておくかタオルを置いておくことで、そこに包まって寝ます。
ケージは飛び回れるように1m以上の十分な高さのあるタイプのものを選びましょう。また非常に賢く、ケージの扉を開けてしまう可能性もあるため、きちんと鍵のかけられるものが良いでしょう。
臆病なため、飼いはじめの慣れていない時期に無理矢理抱こうとしたり驚かすような思いをさせてしまうと、怖がって「キーキー」大きな声で警戒するなどして、そのあと懐きにくくなる傾向がみられます。
しかし飼い主が怖い存在ではないと認識すると、基本的には甘えん坊の子が多いため、自分から歩み寄ってきます。呼んで手乗り状態になることも難しくなく、人間の手からコモンマーモセットに餌を手渡しで与えることもできます。
ペットは飼い始めてから鳴き声が耳障りと感じたり、思ったよりも動き回るなど、飼う前には想像し得なかった感情が生じる可能性もあります。
コモンマーモセットは高額な価格でもあり、寿命も10年以上と非常に長生きしてくれる生き物です。
飼う場合は事前にさまざまな情報を入手して、実際に何度も対面するなど、覚悟をもって購入することをお勧めします。
何か特別な経費がかかる?
珍獣などを取り扱っているペットショップではコモンマーモセットはピグミーマーモセットやリスザルなどと共に、サルの中では比較的販売されやすい種類と言えます。
しかしワシントン条約の対象動物となっているため、犬や猫のように流通個体数が多くはありません。その希少性から40万円前後の価格で販売されることが多いようです。
コモンマーモセットはそもそもブラジルが生息地となるため、暑さには比較的強いものの寒さには非常に弱い生き物です。そのため冬場はヒーターを準備してあげたほうが良いでしょう。
食べ物は野生下ではおもに昆虫やフルーツを食べますが、ペットとしては近年ではサル用のドライフードがあるので、気に入って食べてくれれば手頃で簡単に食事を与えられます。
しかし個体によっては好まない子もいるため、その場合はペットショップであれば入手しやすいミルワームや小さく切ったフルーツ、ひまわりの種などを与えると良いでしょう。
冬場は暖房費が少しかかってしまいますが、個体自体も20cm程度と非常に小さいため食事の量は少なく、病気さえならなければ、犬や猫を飼う場合と諸経費はそれほど変わらないようです。
コモンマーモセットのように珍しい動物の場合、診察ができる動物病院が非常に少ないため、事前にきちんと下調べした上で飼うようにしましょう。
まとめ
価格で悩むが小鳥のような声の愛らしいコモンマーモセット
手のひらサイズのコモンマーモセットとは?
コモンマーモセットは騒がしい?
何か特別な経費がかかる?