
コリドラスコンコロール は、シャープな魚よりも丸々な体型の魚が好きな方にとりわけ人気の高い観賞魚です。
小さいながらも存在感は抜群で、成魚となったときにはなんとも言い難い渋い色合いの姿をみせてくれます。飼育の仕方をご紹介いたします。
渋さのわかるひと向き!コリドラスコンコロールの魅力とは
飼うは易し
コリドラスコンコロールは、ナマズの仲間です。主としてベネズエラのパラグアザ川に生息しています。成魚になっても5~6cmくらいですので、少なくとも10匹くらいまとめて購入したほうが良いでしょう。
往年の観賞魚のような地位を確立しており入手困難ということはまずありません。人気のもとは成魚になったときの色合いです。黒を下地に深緑色を足したような外見に変身します。この姿をペットショップでみて魅力にとりつかれる方も多いくらいです。
飼育方法は観賞魚としてさほどむずかしいものではなく、ごく一般的な当然のお世話ができる方であれば問題が発生することはないでしょう。
水槽は大型でも小型でも良いですが、ほかの魚と混泳するのであればそれぞれが居心地よく生活できるくらいのスペースは必要です。
水温は22~28度くらいをキープして水換えはこまめに行いましょう。こまめにというのが人それぞれ異なるでしょうが、週に1度できれば4、5日に1度ができれば良いです。
水換えの作業が面倒くさいという方は止めておいたほうがお互いのためです。水換えのときには、水槽も磨きます。とくに底床は念入りに磨きましょう。
コリドラスコンコロールは底床にからだをつけて生息するので、細かく柔らかい砂の底床が相性が良いです。
水質は弱酸性~中性を好みます。また水流が少しあると嬉しいようなので、ろ過装置やポンプを設置して工夫しましょう。
不衛生な環境で体調を悪くするのは川でも海でも水槽でも同じです。人間よりも体調を崩すスピードは早いので、汚れた水槽にいるとヒゲやヒレが溶けてしまうこともあります。
ナイーブな一面も
コリドラスコンコロールは大食らいでゆったりした性格です。エサはイトミミズ、赤虫、人工飼料などです。
混泳には向いているほうですが、臆病でストレスを感じやすい面があり、隠れ家を多めに用意してあげると体調が良いかもしれません。底床に水草や流木、土管などを設置します。
また同じ水槽にあまりにも体格差のある魚がいると、コリドラスコンコロールのほうが弱ります。病気にかかりやすいということではありませんが、水温の急変や水質の悪化にはすこぶる弱いので数日間留守にするときには預けるなどしたほうが良いでしょう。
ストレスで肌荒れになることが多く、体表やうろこの縁部が白くなっていたり溶けてしまったら自然に治ることはありません。
その場合は市販薬を投与し水温を1度ほど上げて、数日間経過を見守ります。それで生命力の強い個体は治癒しますし、弱い個体は天寿を全うすることになります。
もっとできることがあったのではないかと全然後悔しないお世話というものはないでしょうが、日々のお世話は怠るべきではありません。
それからみかけによらず毒をもっています。棘条とよばれる棘をもっていて、仲間でもほかの魚でも刺さると毒を出します。
繁殖もカンタン
オスメスの見分け方は容易です。オスはシャープなほう、メスは少しお腹のあたりがふっくらしているほうで間違いないです。なかには野生ではないので食べ過ぎてメスのような体型になってしまったオスもいるかもしれません。
産卵前になるとメスがオスにやたらとくっついている様子がみられるので、そろそろかなというのはわかると思われます。その後、水草や水槽のガラス面などにあっさり産卵します。気をつけるべきは産卵後の卵を親が食べてしまうことです。
飼い主さんが留守中や就寝中に産卵して食べてしまうのもなんとも仕方のないことですが、気がついたらすぐに卵を別の水槽に移しましょう。
水槽でなくても清潔であれば金魚鉢でも大きいサラダボールでも酸素があり水質が保たれていれば良いです。孵化するまではエアレーションを行いましょう。
通常卵は2、3日で孵化します。5日も過ぎても孵化しないのは無精卵ですので、カビないようにとりだしましょう。
孵化して2、3日はヨークサックで十分です。ヨークサックがなくなったらブラインシュリンプを与えます。丈夫な個体にするためにエサを多めにして1日3回くらいにわけて食べさせます。
その分、水換えも毎日でも行い清潔にしましょう。1ヶ月もすると人口飼料も食べられるようになり、成魚に近い姿になります。
まとめ
渋さのわかるひと向き!コリドラスコンコロールの魅力とは
飼うは易し
ナイーブな一面も
繁殖もカンタン