別名「ラブバード」と称される コザクラインコ は情熱的で愛情表現の激しいインコで、一生涯のパートナーとして人気が高いです。
多彩な 色 や品種が人気なコザクラインコですが、どういった配色が生まれるのか?どうやってそれらは繁殖されているのか?という疑問と回答を紹介いたします。
コザクラインコの配色のまとめ
どうやってコザクラインコの多彩な配色が生まれるのか
コザクラインコの起源は赤い顔と鮮やかな緑色の身体を持ったノーマルカラーです。
野生では保護色になるノーマルカラーのコザクラインコが多く生き延びるので、さまざまな色変わりのコザクラインコはペットとして飼育されるようになってから誕生しました。
色変わりのコザクラインコはさまざまな因子を組み合わせて誕生します。
コザクラインコの配色の因子は「パイド」「ダーク」「オレンジフェイス」「ホワイトフェイス」「ダッチブルー」「イノ」「オーストラリアンシナモン」「アメリカンシナモン」「バイオレット」「ダイリュート」「オパーリン」などが有名です。
コザクラインコの品種はこれらの特徴から名付けられますが、同じ品種でも若干色が異なったり、違う品種なのに同じような色に見えたりします。
その理由は因子の数をどれだけ持っているかで変わっていきます。
例えば同じ色の因子を2つ持っていると色が濃く見え、1つしか持たないと薄く見えるなどの発色に違いがあります。
また、まれに隠し遺伝子を持っている場合もあります。
例えばバイオレットカラーだけどダーク遺伝子を隠し持っていたため、同じ品種のコザクラインコに比べて羽の色が濃いなどの特徴が出ます。
似たような色で品種がわからないというときは目の色やお腹の色、尾の色、くちばしの色を総合することで見分けることが可能です。
それらをひとつひとつ分析することでどんな因子を持っているのか、また本当の品種はどの色なのかなど調べることができます。
因子から見るコザクラインコの色変わり
ノーマルのコザクラインコは鮮やかな赤色の顔に緑色の身体、青い尾が特徴的です。そこにオレンジフェイスの因子が入ることでオレンジフェイスノーマルが誕生します。
バイオレットのコザクラインコは灰色がかった白色の顔、青みがかった身体が特徴です。発色は青色ですがバイオレット因子は通常紫色です。バイオレット因子が2つ入っていると紫色が強い発色になります。
日本国内では非常に珍しく、通常は流通していないレッドサフュージョンという品種のコザクラインコが存在します。
この品種はどんな因子を持っているのか解明されていないので繁殖が困難のため流通につながりません。
レッドサフュージョンは黄色い身体であるルチノーに赤い差し色が入っています。
しかし身体的特徴がさまざまな品種とかぶっているためレッドサフュージョンを安定して繁殖させられるような因子が確定できません。
色変わりのコザクラインコを産ませたい
コザクラインコの雛はブリーダーだけが繁殖させているわけではありません。
自宅で飼える範囲で雛を産ませたりする飼い主や愛好家も多々います。
ノーマルだけではなくさまざまな品種または好きな品種のコザクラインコを誕生させたいのと考える人も少なくないかと思います。
思うような品種のコザクラインコを産ませたいと思ったときのポイントは親鳥の因子を知ったうえで掛け合わせることです。
レッドサフュージョンのような因子が特定できていないコザクラインコを求めると難しいですが、因子が判明している品種のコザクラインコを狙って繁殖させることはさほど困難ではありません。
コザクラインコを専門的に繁殖させているブリーダーから親鳥を飼うことでどういった品種・因子を持っているのかわかりやすいです。
細かい色の入り方は同じ品種・因子でもさまざまなので完全に理想通りのコザクラインコを誕生させるということは難しいかもしれません。
また、必ずしも理想通りの番ができるわけではないのでコザクラインコ同士の相性や体調、性格などを考慮して繁殖を行いましょう。
まとめ
コザクラインコの配色のまとめ
どうやってコザクラインコの多彩な色が生まれるのか
因子から見るコザクラインコの色変わり
色変わりのコザクラインコを産ませたい