日本国内で柴犬は人気で、それを小型化した 豆柴 は近年非常に人気を博しています。 大きさ も超小型犬に相当する程度のため屋内飼いとしても最適でしょう。
しかし「豆柴を購入したはずが柴犬の大きさになった」という話も聞きます。では豆柴の基準はどのようなものなのでしょうか。
豆柴のはずが成長したら柴犬の大きさになった?!
豆柴は正式にはない犬種?
豆柴という犬種は数十年の間に耳にするようになった種類でしょう。多くの人たちが柴犬を小型化した犬という認識をもっていると思います。しかし豆柴は正式に認定されている犬種ではないのです。
ここ数年でティーカッププードルやタイニープードルというトイプードルと比較するとより小型のプードルが人気となっています。しかしこのティーカップやタイニーという種類もまた正式に認定されている犬種ではありません。
ではどのようにして新しい犬種が認定されるのでしょうか。
純粋種の畜犬の保護や情報交換、加盟国でおこなわれる品評会の取りまとめなどを中心に犬に関する国際的な業務をおこなっている国際畜犬連盟(FCI)という団体があります。
本拠地をベルギーに置き、80もの国が加盟していて、日本では公益法人ジャパンケネルクラブ(JKC)が1979年に加盟していてアジア圏を総括しています。
現在各国で登録されている犬種は2017年時点で344種となっていて、加盟国ごとに定義を設けて新たな犬種の審査をおこなっています。そのため各国で新たな犬種として認定されたとしても、必ずしも国際畜犬連盟においても犬種認定されるとは限りません。
豆柴がそれにあたります。国ごとの生活環境や役割など人間の生活にあった犬種同士を交雑させることによって、スタンダードタイプと比較して大きさの大型化または小型化、脱毛しにくい、吠えにくいなどの性質と容姿をもった新種が作出されています。
しかし新たな犬種の認定には安定した頭数の確保、性質や容姿も継続して産出可能かどうかなど審査基準が細かく設定されています。
そのため現在では知り合いから譲り受けたり、豆柴育成歴も浅い自称ブリーダーとしているところから購入した場合、残念ながら両親共に小さめの柴犬だったという一代限りのことで、子供を豆柴として販売している場合もないとは言い切れません。
その場合、成犬となった段階で柴犬くらいの大きさに成長してしまうということが発生する場合があります。
しかし既に長い間飼い続けて懐いている愛犬を、柴犬の大きさに成長したからと言って手放すわけにはいかず、泣き寝入りした人たちもいるようです。
正式に認定されている犬種の場合は販売規約や販売ルートなどが確立されていますが、豆柴は国際畜犬連盟で未認定の犬種のために起こる事態とも言えます。
日本ではそういった状況を避けるために、専門的に豆柴の普及や育成、保護などをおこなう正式な組織として日本豆柴犬協会が設立されています。
豆柴と柴犬は何が違うの?
一般社団法人ジャパンケネルクラブが規定としてあげている柴犬の正式な基準では体高が雄は39.5cmで、雌が36.5cmとなっていて、上下1.5cmまでを許容範囲としています。
毛色も胡麻、赤胡麻、黒胡麻、黒褐色、赤である上に、全て裏白でなければならないという規定もあります。
一方豆柴といわれている種類は、体高が雄は34cm以下、雌が32cm以下となっていて、体重も5kg前後という基準があります。
柴犬の性格は人間に非常に従順で賢く、大きさとしても屋外だけでなく屋内でも飼うことができ、人気ランキングでも常に上位にあがっている犬種です。
柴犬大になる豆柴は避けたい
成犬となったとき柴犬の大きさに成長してしまうという事態を避けて、きちんと豆柴を購入したい場合何か方法はあるのでしょうか。
ペットシップで購入する場合、純粋犬だけでなくミックス犬であっても、両親の犬種や体重などの体型の詳細情報があります。
雄10kg前後、雌が8kg前後が平均的な柴犬の体重となっているので、両親ともにそれよりも小さめな体型の場合は、子供も小さめな体型へと成長する可能性が高いので一つの目安と考えることはできるでしょう。
しかし中でももっとも有効的な購入方法としては、豆柴を専門的に取り扱っているショップを窓口とすることです。豆柴専門に取り扱っているブリーダーでは、一般社団法人ジャパンケネルクラブや日本豆柴協会が豆柴と認めた血統書を発行しているところがあります。
規定の月例時に基準内の大きさに収まっているか、両親一代限りではなく規定の代をさかのぼっても豆柴であるかなどが血統書発行の基準となります。
この厳しい認定を受けることで正式な豆柴を購入できると言うことになります。
まとめ
豆柴のはずが成長したら柴犬の大きさになった?!
豆柴は正式にはない犬種?
豆柴と柴犬は何が違うの?
柴犬大になる豆柴は避けたい