愛らしい容姿の マンチカン ですが、短足がゆえに 病気 になりやすいという欠点があります。マンチカンの20%が短足の遺伝子を受け継いで誕生するため、ペットとして飼育する場合には病気にならないように管理して飼う必要があります。
今回は、マンチカンの病気と飼い方、予防方法についてお伝えいたします。
マンチカンの病気は短足が原因だった!マンチカンの病気一覧
マンチカンの病気の原因は短足
マンチカンに生まれると必ず短足になるわけではありません。
ほかの猫と同じくらいの長さの個体のほうが多くおおよそ80%を占めます。残りの20%が短足の遺伝子を受け継いで誕生して、みている分にはかわいらしい姿となります。
短足に生まれたマンチカン本人は苦労が多いことは確かです。同じ距離を移動したり飛び上がるにしても足腰への負担は相当なものです。動くたびに心拍数も上がりっぱなしで疲れやすいのは仕方がありません。
短足で垂れ耳、折れ耳のマンチカンは特に人気があるようですが、その容姿は自然にできたものではない可能性が高いです。
人気があるゆえに利益最優先の悪徳ブリーダーが多くあらわれ無茶な交配をし続けた結果、からだが弱くなったり病気の遺伝子を持つようになったと考えられています。
なかでもスコティッシュフォールドとかけ合わせて愛らしいさ抜群のマンチカンは内臓や骨、関節に異常がある場合が多いので購入の際は注意が必要です。
つまるところ、マンチカンが病気にかかりやすいイメージの元凶はマンチカンブームと悪徳ブリーダーのせいです。
良い環境と健全な交配で生まれて育てられれば、病気の遺伝子が少ない健康体のマンチカンに成長できるのです。
マンチカンのぬいぐるみを短足垂れ耳折れ耳につくり理想の姿に仕上げるのは自由ですが、生身のマンチカンには健康的に生活してもらうことがいちばんです。
容姿を追求するあまり悪徳ブリーダーの懐を肥やすような行為は控えるできです。
マンチカンの肥満から発症する病気
椎間板ヘルニアを発症する猫の多くは肥満が原因です。マンチカンの発症率が特別に高いという見解はありませんが、短足で骨格がコンパクトな分太りやすいことは否めません。
人間やほかの動物と同様、肥満はさまざまな病気の発症リスクを高めるばかりで良いことは一つもありません。
ヘルニアにかからないためには、まずは肥満予防です。野生の猫と異なり飼い猫はその環境に順応すると自分でエサを探す、捕獲するという行動をとらなくなります。
キャットフード以外のものもついつい食べさせてしまい、おやつもちょこちょこ与えているとあっという間に恵比寿様のようなふくよかな体型になってしまいます。
それがまた可愛らしくて愛嬌があって良いではないか、と思ってしまう方は飼い主には向いていないかもしれません。
また運動制限をして足腰の負担を減らすことも予防につながります。高い場所から忍者のように飛び降りたり、飛び上がってボールをキャッチするような遊びはしないほうが良いでしょう。
椎間板ヘルニアになると動物病院への通院が必要になります。
軽度であればお薬の投与、ダイエット指導を受けるなどして経過をみます。重度の場合はヘルニア部分の切除が必要になるため手術になり費用がかさみます。
マンチカンの病気と予防
マンチカンには長毛種と短毛種がいらっしゃいます。
例にもれずマンチカンも毛繕いが大好きですから、特に長毛種さんは毛を飲み込んでお腹を壊さないように気をつけることがたくさんあります。
まずはこまめにブラッシングをして、抜けているのにからだについたままの毛を飲み込んでしまわないようにします。
1日1本も飲み込まないというのは不可能ですが、ブラッシングをするのとしないのとではお腹に入る毛の量が全然異なります。
加えて、毛球症対策のキャットフードも出ていますので食べさせてみても良いでしょう。
お腹に毛がたまると便秘や嘔吐のもとですし、下手をすると腸閉塞で命に関わることもあり危険です。
元気がなく、お腹を触られるのを嫌がる、食欲がない、便秘、嘔吐などがみられるときは毛球症かもしれませんので、病院へ行きましょう。
そして垂れ耳、折れ耳はバイキンや湿気、ノミやダニの温床になりやすいので外耳炎の発症リスクが高まります。耳のお掃除は人間よりもこまめにしてあげたほうが良いです。
外耳炎もお薬投与や手術が必要になるケースがありますので、耳掃除のほかにも感染している動物に近寄らない、草むらに行かないなどやや過保護にお世話するのがマンチカンの特徴です。
まとめ
マンチカンの病気は短足が原因だった!マンチカンの病気一覧
マンチカンの病気の原因は短足
マンチカンの肥満から発症する病気
マンチカンの病気と予防