ミーアキャット は食物連鎖の弱者ゆえ、臆病で警戒心が強い 性格 を持っています。個人で飼育する場合、届出が必要なことからしても軽い気持ちで飼うと大変な目にあいます。それだけペットに向いていない面があるともいえます。
今回は、ミーアキャットの性格や生態、飼育方法についてご紹介いたします。
ミーアキャットの性格や生態 、ペットとしての飼育方法
ミーアキャットの生態
ミーアキャットのみためは猫寄りですが、飼い猫飼い犬のように愛情を注げば注ぐほどなついてくれるとは思わないほうが良いでしょう。
野生では警戒心がとても強く、生き延びるために必死で生きている動物です。というのもミーアキャットは食物連鎖のなかで下位の部類に入るため、ペットになったとしてもその性質が完全に失われることはありません。
ワンちゃん猫ちゃんのように1日でなついてご飯をもりもり食べる姿は想像上のことで現実的にはほぼないといって良いでしょう。
野生ではほかの動物に襲撃されにくいように地面に巣穴を掘って群れをつくって生活しています。
そのため土を掘るのは大好きですから、土掘りのできるお庭のある家で飼われるのが理想です。お庭がない場合は、室内に砂場のようなものを設けるとストレス発散になります。
本来は群れで生活していたので、仲間がいない家に連れてこられて一人以上の人間に囲まれた場合のストレスはいかほどでしょうか。
身の安全を認識して飼い主に心を開くまでには早くとも1ヶ月はかかると覚悟して、忍耐強く接する必要があります。
群れでは食料採取役、見張り役、子守役など役割分担をして共同体に貢献するような社会性のある動物ですから、家で食と住が保証されたからといってグータラ生活に甘んじるような性格ではありません。
知能の高い犬ほどではないにせよ、何か達成感を得られることをさせてあげると食欲も出て顔色もよくなってくるでしょう。
ミーアキャットの性格
ペットショップなどで対面したときには、歯をよく観察してみてください。鋭い歯をしています。
身を守るためによく噛みつきますし凶暴な一面を持っていることは確かですので、肝に銘じておきましょう。
鋭い歯で噛まれてしまったら病院で縫合手術をしなくてはならない事態も想定されますし、小さいお子さんやお年寄りの場合は命に関わる可能性もあります。
また動物病院は何でも診察してくれるわけではありません。ミーアキャットは日本ではまだまだ珍しいので、都市部でも診察可能な病院は少ないのが現状です。
まずはご自宅の近くにかかりつけになれる病院があるかどうかを確認してから、飼うかどうかの検討に入ったほうが賢明です。
自我が芽生える前から飼っていれば、成長してからよりも格段になつきやすいでしょうが、ペット化したのが昨今のことですからどちらかというと野生動物を預かっている気分である程度緊張感をもって接するのが安全です。
飼ってみたいというひとが増えてきて、向き不向きは棚上げして何とか商品化したようなところが否めませんので、飼い主とペットの心温まる思い出をつくりたいという幻想は抱かないほうが良いです。
個人で飼育する場合、届出が必要なことからしても軽い気持ちで飼うとエライ目に遭うことがわかります。
ミーアキャットの飼育方法
食物連鎖の弱者ゆえ、臆病で警戒心が強いので静かにそっとしておくのが好かれやすいです。犬用のサークルなどを用意してほほえみを絶やさずに見守りましょう。
ミーアキャットのほうも見知らぬ家に連れてこられて緊張しています。食うか食われるかの状況ではないことを認識するまでには時間がかかります。
自分の周りで動いているもの全てをよく観察していますから、大きな音やストレスを感じそうな行為は控えましょう。人間の家でペットになぜそこまで気を配らなくてはならないのだ、とご不満に思われる方は飼い主に向いていませんので購入は断念すべきです。
もともと人の家で飼われたくて生きているのではないのですから、飼った以上は人の子以上に目をかけるのは当然の責任です。放し飼いは危険ですが1日に1回はサークルの外に出して、散歩にも出かけましょう。
人通りの多い時間帯は避けて、周囲のご迷惑にならないよう細心の注意を払います。学習能力があるので粘り強く教えれば、目に余る行動が減る可能性もあります。
どちらにしても環境の変化にはすこぶる弱い動物です。飼育放棄などは許されませんので、購入には慎重になりましょう。
まとめ
ミーアキャットの性格や生態 、ペットとしての飼育方法
ミーアキャットの生態
ミーアキャットの性格
ミーアキャットの飼育方法