金魚よりも丈夫そうだし愛嬌があって飼いやすいイメージのある ミドリフグ ですが、実際のところはどうなのか飼ってみないことにはわかりません。
飼い方 には独自にいろいろなことをおっしゃる先輩もいますが、大同小異です。ミドリフグのライフスタイルをご紹介します。
愛らしいミドリフグが喜ぶ飼い方とは?
ご飯は控えめに
ミドリフグはみためからして食いしん坊な感じがしますが、エサは1日1、2回で十分です。前日に与えすぎたかなと思ったら1日絶食しても全然問題ありません。
人間も断食をすることで体調が回復したりしますが、それはミドリフグも同じことです。
エサの量は必ずこのくらいと決めるよりも、少しずつ与えてお腹が少しポコッと出たところでストップするほうが良いです。
つまりお腹がへこんでいないのであれば、エサを与える必要性は薄いということになります。
ミドリフグは確信犯的におねだりが上手ですが、健康のために心を鬼にして食欲を管理しましょう。
エサを食べ過ぎると排出されるものも多くなるため、水質が悪化して本人も苦しむことになります。
毎回食後のたびに水換えを実施するのは非現実的ですから、食べ過ぎはお互いのためになりません。
ミドリフグにも金魚なみの知能はありますから、名前を呼んだり水槽をコンコンと叩いてから「お食事の時間です」などと声をかけるとだんだんと覚えてきてこちらに寄ってくるようになります。
エサを食べ過ぎて水質が悪くなって苦しいのに、この飼い主は助けてくれないと思われないためにも腹6分くらいを心がけましょう。
エサは乾燥クリルや冷凍赤虫が無難です。乾燥赤虫はもともとペットにならなければ口にしないものですから、消化不良でフンが白くなることがありお勧めできません。
胃腸が強いほうではないので、あさりは茹でてから与えましょう。あさりは特に出るものが出すぎて水質が悪化するので、水換えの直前にときどき与えるくらいにしておきましょう。
健康は水質が左右する
いうまでもなく、水換えが月に1度ではミドリフグは息も絶え絶えです。
水槽の大きさやろ過装置の良し悪しにもよりますが、少なくとも1~2週間に一度は必須条件です。これが面倒くさいと感じる方は、向いていないので飼うのはやめておきましょう。
水質の悪化スピードは季節や体調によっても異なるでしょうが、慣れないうちは水質テスターなどを使用するとわかりやすいので迷わなくて済むことでしょう。
水換えにおいては、ミドリフグに限らず水質の100%の変化にはとてもついてこれませんので、一度に全部入れ換えるのはご法度です。
3分の1くらいを新しいお水にしましょう。人間のお風呂も一番風呂より二番以降が身体への負担が少ないのですから、生まれてから死ぬまで水中でしか生きられないものにとって水質の急激な変化の繰り返しは間違いなく寿命を縮めます。
きれい好きな飼い主さんはもっときれいなみための水槽を保ちたいと思うかもしれませんが、きれいすぎても住みにくいものです。
またお掃除は効率よくしたいところですが、水換えと同時にフィルターも交換するのは水質変化につながりますので、ご面倒でも翌週などに実施してください。
飛び出し注意
ミドリフグのまったりしたみためからは想像しにくいですが、水槽からの飛び出し事故が少なくないお騒がせなフグです。したがって金魚のような気分でフタなしは論外です。
小さなすき間もないくらいにフタはしっかり閉めましょう。大げさではなく、すき間も塞いでおいたほうが安全です。
意外と忘れがちなのが、水槽の水の蒸発です。どこにいても水は自然に蒸発しています。水槽に目印をつけておいて、水量の減少を確認したらカルキ抜きした水道水で良いので、目印まで足しておけば良いです。
夏はとくにファンを使用すると蒸発のスピードが早まります。2、3日留守にしている間に塩分濃度が急激に高まり、帰ってきたら息絶えていたということも想定されます。
出かける前に、少し多めに水足しして安全を確保します。留守にしている間、密室で水温が上昇することを見越して氷を投入するのはやめましょう。
水質も水温も急激な変化は体調を悪化させます。留守にするときは、できればよそに預けるほうが良い飼い主といえます。
留守でなくとも万が一のときにすぐに預かってくれるところは死守しておきましょう。
まとめ
愛らしいミドリフグが喜ぶ飼い方とは?
ご飯は控えめに
健康は水質が左右する
飛び出し注意