足は短く、胴が長いという特徴的な体型は ミニチュアダックス を人気にさせた要因でもあります。また多くの犬種の中でも、毛色が豊富でもあります。
しかしそういったさまざまな容姿の特徴が 寿命 にかかわる病気に罹患しやすい場合もあるそうです。どのような病気があるのでしょうか。
ミニチュアダックスの寿命には毛色や生活変化が関係してる?(前編)
老化以外でも毛色が変わる?
人間は歳をとるごとに徐々に毛が白髪になっていきます。いわゆる老化現象の一つです。犬もほとんどの犬種が人間と同じように老齢期には白髪が出てきます。
一方、元々の毛色から白髪以外の別の毛色に変わる犬種もいます。ミニチュアダックスもそれにあたります。
必ずしも色素が抜けるように毛色が薄くなるのではなく、逆に色が濃くなる場合もあります。
毛色が変わる理由も老化現象ではなく、ストレスや遺伝的なもの、安定した栄養状態にない場合、そして何よりも病気が原因となる場合もあるようです。
そのため「もう老齢になってきたってことかな?」と一般的な白髪同様の考えでいると、病気を見逃してしまい寿命を短くしてしまう可能性もあるということなのです。
さまざまな毛色を作り出すために重要な役割を占めるものがメラニン色素です。
しかしこのメラニン色素を作り出すためには、安定した栄養状態を保つ必要があります。
栄養不足に陥るとメラニンを作り出すための元となるアミノ酸ができず、結果的に毛色が薄く変化していくという原因となるのです。
乳製品、バナナ、かつお、大豆製品、アーモンドなどはアミノ酸を体内で作り出すチロシンという栄養素を多く含んだ食べ物ですが、犬がアレルギー反応を起こす場合もあるため、事前に獣医に相談してから与えるようにしましょう。
また毛色の変化以外に同時に毛のつやがなくなったり、頻繁に体を掻く仕草が増えてきた場合は、何らかの皮膚疾患を発症している可能性が高いため病院を受診することをおすすめします。
そして特異になりますが、アルビノといった突然変異や遺伝的な問題により全身が真っ白で生まれてくる先天性の病気の場合は、体が弱く、さまざまな病気になりやすいため寿命が短い傾向にあります。
毛色などの色素だけの問題ではなく、視覚障害もあり、紫外線にも弱い状態にあるため皮膚への影響も多大となります。
ミニチュアダックスは遺伝的な理由によって徐々に毛色が変化していきますが、アルビノのように先天的に色素の薄い毛色で生まれてくることとは異なるため、寿命を左右する物ではありません。
しかしほかの犬種同様に、老齢期に入ると免疫力が低下して、さまざまな病気にかかりやすくなりますので注意が必要です。
ミニチュアダックス特有の罹患しやすい病気は?
家族として迎えたからには、できる限り寿命を長く一緒にいられるように、飼い主としては掛かりやすい病気があるのなら、どうにかして避けてあげられるようにしたいものです。
ミニチュアダックスをはじめ、垂れ耳の犬種でもっとも罹患しやすい病気は外耳炎のようです。
原因としては、垂れ耳によって耳の穴にフタがされているような状態で通気性が悪くなります。
自宅で頻繁にシャンプーする場合、どうしても耳の穴が拭ききれていない場合があり、湿気が残ってしまいます。
立ち耳の場合は、通気性が良いために比較的自然でも乾きやすいのですが、垂れ耳の犬種の場合、その湿気が時間が経つごとに雑菌繁殖し、外耳炎の原因となってしまうのです。
症状としては皮膚が赤くなり、痒みとともに悪臭を放ち、黒い耳垢を発生させます。しかし垂れ耳のため、皮膚の赤みや悪臭に気づきにくく、悪化させてしまう場合があるのです。
そして次に罹患しやすい病気は椎間板ヘルニアです。ミニチュアダックスは日々の生活習慣の中で、特徴的な長い胴に負担を与え、椎間板ヘルニアを引き起こしやすいと言われています。
ではどのような生活習慣が椎間板に影響を与えるのでしょうか。
1つ目はフローリングなど滑りやすい床材の部屋で生活をしているということです。
2つ目はソファーなど高いところから頻繁に飛び降りたり、喜んだ時などにジャンプすることが多い子の場合です。
3つ目は太りすぎです。いずれの習慣も避けるような生活をさせるだけでも、椎間板ヘルニアの大きな防止策となります。
まとめ
ミニチュアダックスの寿命には毛色や生活変化が関係してる? (前編)
老化以外でも毛色が変わる?
ミニチュアダックス特有の罹患しやすい病気は?