ピンと立ったお耳が目をひく ミニチュアピンシャー は、耳の病気にかかりやすいのはもちろんですがほかにも気をつけなくてはならない病気が多くあります。
健康で元気に過ごせる 寿命 を延ばすには飼い主の努力も欠かせません。
ミニチュアピンチャーの寿命はケア次第。毎日の対策
耳を大切にする
まずはなにをおいてもお耳のケアです。これをサボるとすぐに外耳炎になってしまいます。
人間の場合は、耳かきや綿棒での耳掃除を毎日のひともいれば週1回のひともいて問題ないのですが、犬は別です。
耳垢がたまるとなんともいえない強いにおいがしてきて、外耳道が炎症します。
垂れ耳でも湿気がたまりやすく炎症のもとですが、ミニチュアピンチャーのような立ち耳も外気にさらされすぎて苦労します。
炎症が起こると痛いのと痒いのとで、犬ですから無造作に引っ掻き回して化膿するのがお決まりの結末です。
耳のケアをきちんとしていても、ダニなどから感染症を発症することもあります。動物を飼うとどうしてもダニが発生しやすくなります。
なんだか耳をずっと気にしていたり、においが強いときは動物病院へ連れていきましょう。
においというのは慣れるものですので、飼い主さんやご家族は気がつかないこともあるようです。
ほかの方から指摘されたら、ありがたい忠告と受け止めたほうが良いです。耳掃除が好きなワンちゃん、嫌いなワンちゃんもいらっしゃいます。
耳掃除シートなど店頭ではさまざまなペット用のグッズが売っていますので、いろいろ試してワンちゃんと相性の良い商品を探しましょう。
ワンちゃんのお耳は思っている以上にデリケートです。耳介が薄いため、血液の巡りが悪化すると耳端が壊死するケースも想定しておきましょう。
寒い時期に外に出るときは要注意です。
予防できない病気
ミニチュアピンチャーの平均寿命はおおよそ13年です。この犬種固有の病気は少ないです。
運動神経は飛び抜けて良いほうですし、頭も冴えているので日本でもそのうち職業犬として活躍するかもしれません。
さて、寿命に関わる病気となる可能性は低いですが「脱毛症」はかかりやすい疾患です。
動物はみな被毛が秋~冬にかけて被毛が生え変わるものと思っている方も多いですが、ミニチュアピンシャーはシングルコートの被毛です。
換毛期に被毛が生え変わるのは異常現象です。生え変わっているなとボーッとみていてはなりません。
気がついたときにはからだ全体の被毛が薄くなっていたり、お顔や尻尾など部分的に脱毛していたりします。
原因としてはダニやノミ、あるいはホルモンの異常が考えられます。早めに病院へ行くのがなによりです。
「ひざ蓋骨脱臼」は先天性と後天性のものがあります。後ろ足のひざ蓋骨が外れてしまう病気で小型犬が発症しやすいです。
初期の段階で素人が気がつくことはとてもむずかしいです。散歩中にちょくちょく立ち止まったり、動き回らずのんびり過ごすことが多いな、と思ったらこの疾患を疑いましょう。
健康診断を定期的に受けることで早期発見・早期治療(場合によっては手術)ができます。
暑さ寒さはガマンさせない
ミニチュアピンシャーは短毛種ですから、寒さにはすこぶる弱いです。寒さで胃腸障害を起こすこともあります。そのため外で飼うことは考えないほうが良いです。
立派な犬小屋を準備して冷暖房完備という飼い主さんもいらっしゃいますが、室内で飼われるほうが喜びます。外出時はお洋服を着せるなど過保護にしましょう。
人間は季節の変わり目に関節痛が悪化することがありますが、「レッグペルテス病」は原因不明で予防も困難な股関節の病気です。
生後1ヶ月~1才ほどの成長期に発症することが多いです。通常は片足に発症することが多いのですが、両足に発症するかわいそうなケースもあります。
股関節の周りを触られるのを嫌がったり、足を引きずるようになるのですぐにわかります。程度が軽いケースでは鎮痛剤を投与したり運動量を抑えたりすることで症状を抑えます。
ただし進行を止めることはむずかしく、症状が重いため頑張って手術をしても元通りの生活が送れるかはなんともいえません。
また暑さにも弱いので、真夏のお散歩は涼しい時間にできる限りアスファルトを避けて通りましょう。
人間のように暑さ寒さになれさせようと無茶なことをするのは、寿命を縮めるだけです。
まとめ
ミニチュアピンシャーの寿命はケア次第。毎日の対策
耳を大切にする
予防できない病気
暑さ寒さはガマンさせない