ナナフシ という名前は知らなくても、みたことがないと思っていても夏の間に一度は遭遇しているであろう生物です。
このナナフシをペットとして飼いたい場合は 餌 の準備がカブトムシよりも手間がかかるかもしれません。
ナナフシを飼うなら餌は?お金がかかる?
趣深い食事の好み
ナナフシは、植物食です。ペットになってもお肉を食べ始める個体はまず存在しないといえます。ナナフシの種類によっては偏食してこの植物以外は食べないというのもいらっしゃいます。
そうでない種類、たとえばナナフシモドキやエダナナフシはコナラやクヌギの葉、バラ科の植物(バラやサクラなど)を好んで食します。
飼い始めるにあたりナナフシを採集するのはコナラやクヌギの多い雑木林へ足を運ぶのが良いです。住宅街をさまよっているナナフシを助けるつもりで飼うのも良いですが、からだが弱っていることが多いでしょう。
雑木林で活きの良いナナフシあるいは幼虫をみつけるほうが健康である確率は高いのではないでしょうか。公園や街路樹にもみかけますが、そんなところでナナフシを捕まえようとしていると注意されるかもしれませんしおすすめはできません。
幼虫を飼う場合はご飯の葉はやわらかく食べやすいものや新芽を与えましょう。虫とりや落ち葉やどんぐり以外の採集は禁止されている公園も多いですし、雑木林にしても公有地か私有地かは確認したほうが安全です。
ナナフシは軽いですから、何匹でも連れて帰れそうなものですが、ナナフシにもストレスはあります。
まずは2~3匹ほどで暮らしぶりをみてから増やすかどうか決めると良いでしょう。
買うか採るか
食事となる葉っぱは野外採集かホームセンターなどで購入できます。交通費がかからないのであれば野外採集のほうが節約できます。毎日のことですから購入するとそれなりに出費がかさみます。
雑木林でナナフシを採集したときにエサも一緒に調達すると手間が省けます。そこにナナフシがいる、ということは当然エサもあるということです。
クヌギやコナラは樹高15~20mほどもあるので、木登りをして葉っぱを採るのは危ないですし現実的ではありません。
背の低いクヌギの木をみつける必要があります。枯れ葉は食べませんから、新鮮そうなものを持ち帰り、水差しに入れて保存しましょう。
もちろん水替えは行い、それで2週間は鮮度がもつはずです。サクラの葉も入手したいところですが、公園や街路樹のサクラには触れることすら禁止されているケースもあります。
紅葉や銀杏などと異なり、落葉したものを集めるのもはばかられます。運良く野生のサクラに出会ったら枝を手折らずに葉っぱを少し採らせていただきましょう。
あるいは枝で販売されているものを購入するほうが気楽かもしれません。
オリジナルメニューで仲良くなる
バラやミニバラ、ウメのサラダをつくってみても良いでしょう。ただし人の子ではないのでみための華やかさに喜ぶことはありません。
スーパーの野菜を食べたという飼い主さんもいらっしゃいます。野生のときは周囲にあるものを口にするしかありませんでしたが、ペットとなればいろいろなものを食べてみようという気分になるのでしょう。
舌が肥えてくると葉っぱよりもキャベツのほうが美味しいかもと認識するのは自然といえば自然なことです。うちのナナフシには野生の頃の気持ちを忘れずにいてほしいという場合は、クヌギやコナラ、サクラやバラの葉っぱで飼育しましょう。
いずれもヒトの口に入るものではありませんので、よく洗ってから与えたほうが良いです。殺虫剤やらなんやらを浴びながら育ったものですので、自然派の食事とはもはやいえないのかもしれません。
それでしたら有機野菜や無農薬野菜でなくてもヒトの口に入ることを前提に栽培された野菜のほうが安全なこともあるでしょう。ナナフシもニオイのきついもの、自分には毒になりそうなものはある程度はわかるはずです。
食べなかったらほかの野菜を与えてどんどん試してみれば良いのです。幼虫のときは、やわらかい葉を好みますからお腹を壊さないように軽く茹でてみるとかジュースにしてみたりシェイクにしてみたり試行錯誤しましょう。
幼虫のときに家にきて育てられた個体のほうが野菜好きになる可能性は高いです。成虫になってから飼育する個体は食べ慣れないものを口にしてお腹を壊さないように気をつけましょう。
まとめ
ナナフシを飼うなら餌は?お金がかかる?
趣深い食事の好み
買うか採るか
オリジナルメニューで仲良くなる