猫 は健康体でも毛玉や草を 吐く などよく嘔吐がみられます。よく吐いているからこそなかなか深刻な吐き方なのかわかりにくいこともあります。
猫が吐いたときは適切な判断が必要です。
猫が吐く 原因 、病気の見分け方、予防法などをご紹介します。
猫が吐く原因と対処法
猫が吐く原因
毛玉
毎日のように毛玉を吐く猫もいます。猫は1日3時間ほどを毛づくろいに費やしているともいわれているので、毛玉を吐くことが多いです。毛づくろいが長い猫や長毛の猫、換毛期などは頻回に吐く傾向があります。
また、高齢になると毛づくろいに費やす時間が長くなるため、毛玉を吐くのが頻回になる場合もあります。1日2回から3回吐く程度だと正常な範囲といわれています。
猫草
猫草は猫が毛玉を吐き出すときや胸焼けがするときに吐くために食べるといわれています。吐瀉物に猫草が混じっている場合は毛玉や胸焼けでわざと吐いている場合が多いです。
頻回に猫草を食べて吐く場合、胃腸などに病気があり気持ち悪くてわざと吐いている場合があります。
急いで餌を食べる
急いで餌を食べることで吐く原因になります。そういった場合は一度にたくさんの餌を与えるのではなく、餌を少なめに盛って食べ終わったら餌を足すなどの対応が適切です。
また、早食い防止用の食器も販売されているので、食器を専用のものに替えるのもおすすめです。
餌の相性が悪い
キャットフードはさまざまなものが販売されていますが、製品によって素材や添加物の組み合わせが異なります。餌と猫の体質の相性が悪かったり、アレルギーで吐く場合があります。
また、年齢に応じたキャットフードを選ぶことも大切です。高齢になるにつれ、相性が悪くなり普段食べている餌でも吐くことがあります。
餌の形状
猫は餌をよく噛まずに食べるといわれています。そのため、餌の形状によっては喉にひっかかって吐く原因にもなります。そういったときは丸い形状や小さめ、液体状の餌を選びます。
悪食
飼い猫でも虫や鳥などを狩猟してしまう場合があります。それらを食べて嘔吐している可能性もあります。雑草なども吐く原因になります。空腹になると悪食をしてしまう可能性があります。
正常な吐き方と危険な吐き方
猫はよく吐く生き物だからこそ正常な吐き方と危険な吐き方を見極めて対処する必要があります。吐き方によっては病気を見つけるサインにもなります。
空腹時の嘔吐の場合、白い泡や黄色い液体状の場合が多いです。そういった吐瀉物の場合、頻回でなければ様子見をします。
猫は草や毛玉を吐くことも多々ありますが、吐くのが普段より頻回、食欲が減退、下痢、ぐったりしているなどの症状が見られる場合は体調不良または病気のサインの可能性があります。
健康体だけれど餌を食べた後は必ず吐いてしまう体質の猫もいますが、それも正常な場合があります。いつもと違うかもと感じたら動物病院に受診することをおすすめします。
嘔吐が症状にあらわれる病気
腸閉塞
体質や誤飲、悪食により腸閉塞が引き起こされる可能性があります。紐やボタン、金属片などの異物を飲み込むことで腸が塞がってしまう恐れがあります。吐瀉物や口から便の臭いがする場合は腸閉塞の可能性が高いといわれています。
胃腸炎
胃腸炎が悪化していると頻繁に吐きます。吐き気がひどいため餌や水を摂取できない恐れも出てきます。胃腸炎の場合、下痢や軟便、便の量が少ないなどの症状もみられます。
腎不全
腎不全では正常に尿や老廃物が体外に排出されなくなります。腎不全が進行すると尿毒症を発症する可能性もあり、尿毒症になると胃液や餌を吐いてしまい食欲が減退します。ぐったりと寝ていて嘔吐が頻回な場合は腎不全を患っている恐れもあります。
猫が吐くときの予防法
正常な吐き方の場合は吐き終えた後も活発的で元気な場合が多いです。猫草を設置しない、こまめにブラッシングをする、毛玉対策用や抗アレルギー用の餌に替えるなどの対応をすることで吐きにくくなります。
吐いた後にぐったりしていたり体重が減っている、下痢、吐瀉物や便に血が混じっている場合は直ちに動物病院へ受診します。
正常な吐き方と危険な吐き方を見分けるために、毎日猫の状態を観察することが大切です。体質によっては頻回に吐いても健康上に問題がない場合もあります。
吐瀉物を把握することも大切です。毛玉や草が吐瀉物に混じっているのは正常です。しかし見た目からわからないけど毛玉や草を吐いている場合もあるので、猫の体質や個体差を理解する必要があります。
まとめ
猫が吐く原因と対処法
猫が吐く原因
正常な吐き方と危険な吐き方
嘔吐が症状にあらわれる病気
猫が吐くときの予防法