猫 も体調を崩して 風邪 をひくことがあります。その症状は人間ととてもよく似ているので、気がつかないということはないでしょう。
自然に治る場合も多いですが、病院へ行くのが遅れると後遺症が出るケースもあります。飼い主としてきちんと 対処 しましょう。
猫が風邪をひく?飼い主のとるべき対処とは?
症状は人間並み
風邪の症状は人それぞれのように、猫ちゃんの風邪も猫それぞれです。
感染経路は人間の風邪ではなく、風邪をひいている猫のくしゃみや分泌物、よだれや目やになどが主な原因です。
それは一緒に住んでいる猫でなくても、外に出たときに野良猫やよその飼い猫からもらうこともあります。
病気をもらうのが心配だから外には出さないというのはお勧めしませんが、猫ちゃんひとりで散策すると不衛生な場所にもどんどん入って行くでしょうから、散歩は飼い主さんも一緒にリードなどをつけて歩くのが良いでしょう。
全く外に出ないとかえって免疫力が低下して、ちょっとした環境の変化などで風邪や病気にかかりやすくなる恐れがありますので、外には少しは出したほうが健康的です。
風邪に感染すると潜伏期間は2~10日ほどで、その後発症します。とても丈夫な猫ちゃんであれば感染しても発症しないことはあります。
風邪の症状は鼻炎や結膜炎がみられます。くしゃみを連発したり鼻汁を出していたら、風邪の可能性が高いです。
症状が重いと鼻の穴がふさがってしまい、口を開けて呼吸しています。目の症状は涙が出ていたりまぶたが腫れたり、目やにが大量に出たりするので、見逃すことなくすぐにわかります。
目をこすると角膜が傷ついて視力が低下するとかわいそうなことになりますので、その前に病院でよく眠れるように処置してもらうと良いでしょう。
うっかりで完治しないことも
食欲がないと具合が悪いことには気がつきますが、のどに異変が出ていることにはなかなか気がつきにくいかもしれません。
そういえば今日は大人しいと思ったら声が出なくなっていたり、声がかれて代わりにしゃっくりをしていることもあります。
猫は犬よりも口のなかを観察しにくいですが、口内炎や舌炎になっていないかよく確認しましょう。
潰瘍が舌や粘膜にできていることもあります。口臭も強くなるので元気にはみえません。
また発熱もあります。猫は平熱が38度台が一般的ですが40度前後の熱を出すことがあります。
脱水症状が出ないように水分摂取には特に気を配りましょう。
風邪をこじらせて肺炎になり死亡することが人間のお子さんやご高齢者にもありますが、猫も同様です。
子猫や老猫は症状が悪化して天国に旅立ってしまうことが珍しくありません。もともとほかの病気があったりすると尚更です。
猫の体力というのは外見ではわからないものがあります。一見丈夫そうな猫が風邪をひいて2週間くらい寝込むことがあったり、ひ弱そうな猫が3日ほどで復活したりします。
うちの猫は丈夫だからと過信するのは危険です。たとえ病院へ行き治療を受けて治ったとしても鼻炎の症状が慢性化してしまうケースもあり、これは運だと思うしかありません。
猫は自分で何もできない
風邪をひいて動物病院へ駆け込んでも入院して治るまでお世話してもらえるわけではないので、飼い主さんやご家族で看病することになります。
風邪といえば風邪薬を飲ませたくなりますが、ペット用のものは市販されていません。
人間の幼児向けの風邪薬なら副作用もマイルドそうだから、猫に少し飲ませてみようなどとは考えないでください。
ヒトの風邪薬には猫にとっては死に至る危険のある成分が含まれていますので、動物病院で処方してもらいましょう。
猫も家族の一員ですから、人間同様にまたはそれ以上に手厚く看病する必要があります。
猫は自分で鼻をかんだりできませんので、鼻水や目やにをこまめに拭きとってあげます。
ぬるま湯にコットンやガーゼなどを浸して指に巻いて、猫を抱っこするのが楽です。
猫は嫌がるでしょうから、動かないようにアゴを軽く抑えて手早くゆっくりやさしく拭きとります。
なかなかとれない目やには、強くこするのではなくガーゼを少し当てて待つとふやけてとれやすくなります。
ふだんから日中お留守番をさせているとつきっきりで看病はできないでしょうが、朝と夜2回は必ず拭きとって少しでも楽にしてあげましょう。
まとめ
猫が風邪をひく?飼い主のとるべき対処とは?
症状は人間並み
うっかりで完治しないことも
猫は自分で何もできない