皆さんは 猫 が きゅうり を怖がる動画をご覧になられたことがあるでしょうか。かわいい、面白いという意見とかわいそう、虐待だというような意見が出ていますが猫はどう思っているのでしょうか。
猫がきゅうりを怖がるのにはさまざまな原因が考えられますが遺伝の的記憶力も要因のひとつのようです。
猫がきゅうりをこわがる理由は遺伝的記憶?
見慣れない物の出現
どんなに冷静沈着で緊急時の訓練を受けていたとしても、突如目の前に見知らぬ物体があらわれたら人間だってびっくりします。猫も同じです。
気づかないうちに背後にきゅうりを置かれて振り返ったら、心の準備ができていませんからもうびっくり仰天なのです。
きゅうりの形や大きさが猫にとってはかなりのインパクトがあるようで、ですからたとえば長いナスやウリ、細長い風船などでもびっくりするのではないかと考えられます。
きゅうりは生き物ではないことは猫もわかっていますが、自分の体長の半分くらいあるようなものが横たわっていると警戒心がはたらいて、ヒョエーっとおののくのです。
猫を少し観察しているとすぐにわかりますが、猫はとても繊細な性格で特に外では怖がりです。
道で人間やほかの動物、車などと遭遇すると一目散に走り去ったり、ピタッと動かなくなりそれらが通り過ぎるのを待ちます。
家のなかは飼い猫にとってリラックスできる場所のはずですが、そこに思いがけずきゅうりが出現したものだから余計にびっくりしてしまうのです。
犬と比べると無表情で無愛想でクールな時間が長いイメージがありますが、それは小心ゆえの防衛術なのかもしれません。
そんな猫がみたこともないくらい跳び上がって驚くのですから、きゅうりの取り扱いには注意しなくてはなりません。
遺伝的な記憶やトラウマ
猫はなぜ動かないその気になれば食べてしまえるきゅうりをそんなにも怖がるのでしょうか。
一つは猫のご先祖様に由来するものが考えられます。大昔の野生の猫は砂漠に生息していて、そこでの天敵が毒をもつヘビだったというのです。
これが事実であれば、きゅうりがヘビにみえたので飼い猫とはいえDNAが反応したのではないでしょうか。
人間にも思い込みによってみえないものがみえたり、違うものにみえることは多くあります。お化けや幽霊が良い例です。
もともと怖がりな性質のひとはカーテンやシーツがお化けや幽霊にみえたり、物音を心霊現象と思い込んだりします。
その真偽はともかく、猫にとってのきゅうりはヘビのようにみえても不思議ではありません。
しかし猫なら100%全員がびっくりするわけでもなく、生まれてからの経験やトラウマが原因ではないかというのが二つめの見解です。
猫はとても記憶力の良い動物です。以前に伸ばし棒のようなものが叩かれたとか追い払われたとかそういった経験を覚えているので、またそうなるのかと恐怖心がよみがえって過剰な反応を示しているのかもしれません。
あるいはきゅうりをこっそり食べてみたらとてもまずかった、もうみるのも嫌だというトラウマがあったりと個体によっていろいろ事情があるのではなかろうかという見方です。
猫のストレス
人間もトラウマやストレスから心の病気を発症することがありますが、猫にも当てはまります。1度いたずらでするのも控えるべきですが、何度も繰り返すのはもはや虐待です。
ストレスで体調を崩し病気になったり、家出をして帰ってこなかったりするかもしれません。信頼していた飼い主がきゅうりを置くところをみてしまったら、猫の小さい頭のなかは飼い主への不信感でいっぱいになるでしょう。
動物には人間ほどストレスがないというのは間違いです。からだが小さい分、ストレスには弱いのです。きゅうりをみてふだんよりも高く跳び上がり毛が逆立っていたら、ストレスが大きい証拠です。
人間にはいざというときに倒れないくらいようにふだんから適度なストレスも必要ですが、猫や動物、生き物には必要ありません。
人目のあるところで生きていかざるを得ないこと自体が知らず知らずストレスなのですから、人間の思いつきでびっくりさせて新たなストレスを与えるのは傲慢な行為です。弱いものいじめでしかありません。
評価される面白い動画を撮りたいばかりに猫を飼い始めるということだけは控えていただきたいものです。
まとめ
猫がきゅうりをこわがる理由は遺伝的記憶?
見慣れない物の出現
遺伝的な記憶やトラウマ
猫のストレス