ネオンテトラ は熱帯魚のなかでも人気の高い種類です。飼育が楽なイメージがあるのか初心者向きとされがちですが、生き物ですから 病気 にかかることも当然あります。
どのくらいマメなお世話が必要なのは検証してみましょう。
飼い主のせいでネオンテトラが病気に?予防策とは
油断するとすぐ弱る
ネオンテトラに限った病気ではありませんが、「白点病」はまず気をつけなくてはなりません。名前のとおりからだのあちこちに白い斑点ができます。
水槽のなかの白い汚れの浮遊物でも付着したのかなと放置してはいけません。
症状が進行するとエラのほうにまで白点ができて、呼吸困難になり息絶えてしまうこともあります。
感染力が強いのでネオンテトラや混泳している全ての魚が発症する危険性が大いにあります。ですから、水槽のなかは毎日じっくり観察することが必要です。
朝は異常がなくても夜に様子がおかしいということもあるでしょうから、少なくとも1日2回はよくよく観察すると良いでしょう。
たくさん混泳しすぎてよくわからないという状態にするのは避けましょう。目視して全ての個体の健康状態を把握できるくらいの数に抑えるべきです。
白点病の原因はウオノカイセンチュウという寄生虫です。ウオノカイセンチュウ自体は水槽内に常に生息していて、ふだんは問題ありません。
ところが菌の活動が活発になると発症します。活発になるのは個体が弱っているときです。水温や水質が急激に変化するとからだが弱って白点病にかかりやすくなります。
発症した個体を別の水槽に移して薬浴をさせましょう。発見が早ければ完治します。今のところは発症していない個体も別の水槽で薬浴するとより確実です。
発症したときの水槽はよく洗浄して乾かしましょう。水温は常に26度ほどをキープして飼育してください。
薬浴の効果とは?
薬浴をしたからといって必ず元気になる保証はありませんが、何もせずにあきらめるのは早いです。
「エロモナス病」は原因不明といわれることが多いですが、水質の悪化が諸悪の根源であろうと考えられています。
エロモナス菌は魚の体内や水槽内に常に住んでいますが、水質が悪化すると異常発生しやすくなります。
エロモナス病にかかると腹部があきらかに膨れています。またウロコが逆立ったり、腹部やエラに赤みや出血のあとがみられます。眼球突出(ポップアイ)も特徴的です。早期発見と薬浴を行わないと死に至ります。
予防にはまずは水槽掃除をサボらないことです。
次にネオンテトラ特有の「ネオン病」ですが、これは輸送中に個体同士がすり合うなどして傷口から細菌が侵入・発症するケースが多い病気です。
発症するとからだの一部に出血のあとを確認できます。その部分が白く腐敗していきます。治療は困難で水槽内全滅の危機です。
ひとまず、発症した個体と未発症の個体を別々の水槽で薬浴させます。塩やグリーンFゴールドなどを併用するとより効果的です。
予防には購入後、まず全員薬浴して体調を確認すると良いでしょう。
早期発見で回復
毎日観察していれば泳ぎ方がおかしいような?と気がつくこともできるはずです。
「尾グサレ病」は、尾ヒレが溶けたような状態になる病気です。魚なのに泳ぐのがつらそうな感じがみてとれます。
原因はカラムナリスという細菌です。水質悪化でネオンテトラが弱っていると発症しやすくなります。発症した個体は別の水槽に移して薬浴しましょう。
専用薬や粗塩を使用すると治療の効果が期待できます。
ただし、気がついたときにはすでに尾ヒレがなかったり、肉がみえるほどみえるほどえぐられていた場合は相当治療はむずかしいと覚悟しましょう。
そんな状態になるまで異変に気がつかなかったご自身に責任があります。弱い個体を買わされたなどと八つ当たりするのはやめましょう。
予防にはなんといっても水槽のお掃除です。
ほかの病気もですが飼育されているネオンテトラや魚にとっては水槽内の環境が生きる全てです。お世話をサボれば病気になる確率は上がり続けます。
少なくとも週に1度は水替えをしましょう。といっても全部ではありません。4分の1ほどで十分です。水槽の水を4分の1くらい捨てて、残りをほかの水槽なりバケツなりに移します。
そして水槽を洗浄して水を戻し、新しい水を4分の1ほど足します。水温は26度前後をキープしないとネオンテトラやほかの魚の命に関わります。
神経質にお世話ができない方には向いていません。
まとめ
飼い主のせいでネオンテトラが病気に?予防策とは
油断するとすぐ弱る
薬浴の効果とは?
早期発見で回復