カラフルで優雅に泳ぐ姿で楽しませてくれる ネオンテトラ 。 餌 も市販されている一般的な物で問題なく、性格が穏やかなため、ほかの種類の熱帯魚との混泳も可能です。
では初心者でも飼いやすいというネオンテトラを飼うためには、どのような注意が必要なのでしょうか。
華やかで優雅なネオンテトラ。餌やりや管理などの注意点は?
ネオンテトラの姿と餌
頭から背に沿ってきらびやかな水色の筋が引かれ、腹部から尾にかけてオレンジの筋が際立つネオンテトラ。
家庭で熱帯魚飼育する場合、グッピーとともに非常に知名度の高いネオンテトラは、水槽の中でさまざまな熱帯魚と混泳させても、日差しなどにその色味が反射して、特に美しさが目立つことから人気の熱帯魚です。
熱帯魚を飼う場合、さまざまな種類の魚を混泳させることが多いですが、水質や性格の問題で、単純に好きな種類だけを飼うということは難しいです。
しかしネオンテトラは水温25度前後、水質も中性から弱酸性を好む一般的な熱帯魚で、性格的にも、ほかの熱帯魚とのケンカもほとんど無く穏やかなため、さまざまな熱帯魚の混泳をさせたい人にとっては非常におすすめと言えます。
餌は1日2回程度、1回分は2分程度で食べ終わる量が適量と言われています。
水が汚れやすいなどが気になる場合は、1回の餌やりで餌を与えすぎていることで、食べきれない餌の沈殿量が多く水が汚れている可能性が高いです。
熱帯魚に与える餌の種類はいくつかあります。
水面に浮く粉タイプ、フレークタイプと、底まで沈んでいく粒タイプ、タブレットタイプがあります。
水底の掃除をしてくれるコリドラスなど、比較的水槽の下部を泳ぐ種類がいる場合は粒やタブレットタイプの餌が良いですが、ネオンテトラはじめ、水面近くまたは水の中間層を泳ぐ種類の場合は粉やフレークタイプの餌が良いでしょう。
また留守が多い人でも、あまり餌のことを心配しなくても良い熱帯魚は飼いやすいと言えます。
ネオンテトラも基本的には餌やりは毎日必要ですが、突然の数日間留守で餌やりができなくても、すぐに命の危険があるというほど弱い魚ではありません。
数日間の留守の場合は、3日間フードという市販の固形タイプの餌があります。
水投入時のフードの大きさは大きいのですが、水の中で少しずつ溶けていくというものです。
留守にする日数と、水槽の大きさによって投入する餌の数が変わります。
一方頻繁に出張など外出が多い人は、自動給餌器が良いでしょう。
自動給餌器の種類はさまざまありますが、水槽のフチに固定できて、一日の餌やり回数、一度に与える餌量などを設定できます。
そのため自動給餌器のフードタンクに入る餌の量の日数分は留守にしていても、餌やりの心配はしなくても良いと言うことになります。
水槽設置の注意点
水槽設置には注意が必要です。せっかく熱帯魚を飼うなら、水草たっぷりのオシャレなレイアウトにして、できる限り大きめな水槽を設置したいと考える人は多いと思います。
しかし単純に考えても、水槽は大きくなるほど重量は重くなります。
近年ではアクリル製よりもガラス製の水槽が主流のようですが、アクリル製と比べてガラス製は非常に重いことが特徴です。
ガラス製の水槽は非常に傷が付きにくい一方で、アクリル製は長い期間の使用と共にくすんだり霞みが出てきます。
そのためガラスであれば内部もクリアにみることができて、熱帯魚を飼う大きな目的である遊泳の美しさを眺められるという点ではガラス製の水槽はおすすめと言えます。
しかし水槽選びでもっとも注意しなければならない点は重量です。
熱帯魚が飼育できて、狭い部屋でもあまりスペースをとらないもっとも小さいサイズの水槽になると縦横奥行き共に30cmになりますが、それでも20kg程度あります。
熱帯魚の水槽は、これに水だけでなく、ヒーターやクーラー、フィルターなどのほかポンプ設備などの装着が必要な上、さまざまなレイアウトを楽しむことで、その分、重量が増すことになります。
縦横奥行き共に30cmの水槽の場合、いっぱいに水を入れただけで90リットルで90kgとなります。
魚の飼育では水槽目一杯に水を入れることはないとはいえ、水に加え、さまざまな設備関係を装着することで、これほど小さめなサイズの水槽でさえも80kgから100kgに近い重量が考えられます。
また小さいサイズの水槽は、水が汚れやすく、頻繁な水交換や管理が必要となるため、初心者だとしても最低でも横60cmの水槽を選んだほうが良いそうです。
横60cmの水槽の場合、水は最大120リットルまで水を入れることができるため、水槽と水だけの重さでも優に100kg以上になります。
しかも水槽は定位置に長く留まる物のため、そのぶん水槽を設置する床は強固で、その重量に耐えられるものかどうかという点が最重要となります。
水槽を載せる台に関しても、みやすかったり、忘れずに定期的に餌やりをしやすいという点だけで、下駄箱やキッチンカウンターなどの上に設置する人もいると思います。
しかしそれらの棚はそもそも水槽のように100kgを超えるような物を載せる強固な構造になっていないため、長年その重さに耐えられるかどうかは難しい問題です。
そして水槽の水替えのことを考慮して、水くみ、排水が容易にできる位置かどうかという点も重要です。
このように水槽設置は毎日の餌やりや健康確認のしやすさも大切な上、何よりも重量の問題を解決できないと設置は難しいという点は、きちんと購入前から学習しておく必要があります。
まとめ
華やかで優雅なネオンテトラ。餌やりや管理などの注意点は? (前編)
ネオンテトラの姿と餌
水槽設置の注意点