ネザーランドドワーフ はうさぎのなかでも人気の種類です。
ワンちゃん猫ちゃんのように室内を自由に動き回れるほうが嬉しいし、ストレスも少なくて良いのではないかとイメージしがちですが ケージ は必ず準備しなくてはなりません。
ネザーランドドワーフを飼いたい!ケージは必要?
定位置はほしい
ネザーランドドワーフに限らず、うさぎはとても縄張り意識の強い動物です。
たとえ信頼しきっている飼い主さんやご家族であっても、入ってきてほしくないテリトリーがないとストレスで体調を崩します。ケージがないとどこからどこまで縄張りとして管理しなくてはならないのか、わからなくなってしまうので広すぎても理想的ではないようです。
ケージのなかに寝床、エサや水場、おもちゃなどを設置してネザーランドドワーフがつっかえずに動けるくらいの広さがあれば十分です。大きいケージでスペースがありすぎると完璧に縄張りを管理しようと常に緊張状態を強いられてストレスになるのでやめましょう。
そうかといって、からだを押しつけながら通行するほど狭すぎるのも当然ストレスになります。
ネザーランドドワーフは小さいので、小さい動物を小さいかわいいケージに入れてリボンをつけたりデコレーションをして部屋の雰囲気に合った装飾品の一つにしたい、などと考えるのは失格です。
小さくても大きくても生き物ですから、まずは見栄えよりも快適かどうかをきちんと計算して飼育しましょう。
大きいケージは部屋の雰囲気を損なうし洗うのが手間だと躊躇するくらいなら、小さいケージにネザーランドドワーフのようなぬいぐるみを入れて飾っておけば良いのです。
順応性に期待しない
ケージを購入するときは成長後もそのまま使用できるかを考えないと出費がかさみます。ネザーランドドワーフはうさぎのなかでも小さいですが、成長もします。体長25cm、体重1kgほどになるとイメージしておきましょう。
体重が増加し過ぎるとからだに負担がかかりますので、なんでもよく食べるからとエサを与えすぎないように気をつけないと寿命が縮みます。とはいえ、きちんと育てれば標準体型になるとも限りません。ネザーランドドワーフにも純血種、雑種、派生種があります。
雑種や派生種は倍以上の大きさになることもあるかもしれないと覚悟しておきましょう。純血種のつもりで飼い始めたのに騙されたと飼育放棄することは許されません。どうしても純血種を飼いたいのであれば、血統をよくよく確認しましょう。
それでも突然変異などで大きくなることもないとはいい切れませんので、何事にも例外はあると心得て動じないようにすべきです。小さくてみるもの全てに懐きそうな雰囲気ですが、心身ともに繊細ですのでむやみやたらとベタベタ触るのはやめましょう。
ストレス発散のためにグルーミング用品やかじり木を用意し快適な環境を模索します。とくに温度変化には弱いので、お住まいによっては夏も冬もエアコンつけっ放しで電気代が上がります。
外に出して遊ぶ時間
縄張りがあるとはいえ、ケージの外に出て運動がてら散歩する時間は毎日あったほうが良いです。好奇心を満たすためにほんの5分10分でも良いので、部屋のなかを散策させましょう。お天気の良い日にリードをつけて外に出るのも良いでしょう。
ただし道端には危険なものがいろいろとありますから、公園まで抱っこや自転車などで連れて行くほうが安全です。ワンちゃん猫ちゃんのようにほかの方々にご迷惑をかけることは滅多にないでしょうが、周囲には気を配りましょう。
家のなかで叱ったことが一度もなかったのに、外に出て初めて叱ると恐怖とストレスで急逝することもあります。また大きな音もすこぶる苦手です。テレビの近くにケージを置くのは控えましょう。人間にとっては小さい音量でもうさぎにとっては大音量です。
たとえ静かなクラッシック音楽であっても常にネザーランドドワーフの耳に入るのはリラックス効果はありません。好奇心が強いですが、エサは別です。飼い始めた頃は警戒して口をつけないこともあります。
ペットショップで食べていたものと同じものか類似品を用意すると食べるかもしれません。慣れるまではエサ箱に入れて見守りましょう。手から食べるのはよほど慣れてきて信頼関係ができてからです。
まとめ
ネザーランドドワーフを飼いたい!ケージは必要?
定位置はほしい
順応性に期待しない
外に出して遊ぶ時間