ノルウェージャンフォレストキャット は、圧倒されるような体型の 大きさ と優雅さを持ち合わせています。
光沢のある被毛は神々しさを放っていますが、その雰囲気を維持するのにはそれなりのお世話をしなくてはなりません。
大きさに比例して寛大?ノルウェージャンフォレストキャットの生態
何もかもゴージャス
ノルウェージャンフォレストキャットが大きいのは肥満遺伝子をもっているのではありません。
骨太で屈強な体型の持ち主だからです。筋肉が豊富で前足よりも後ろ足のほうが長い「ロング&サブスタンシャル」とよばれる体型が、優雅さに拍車をかけています。
平均的な体長はおおよそ40cmほど、体重は3.5~6.5kg前後です。軽々と抱っこしてお出かけできるような大きさではありませんので、その点は想定しておきましょう。
その瞳は大きく涼やかなアーモンド型をしています。お耳や首まわりには飾り毛がありアクセントになっています。
北欧神話に登場する猫のモチーフともいわれ、寒いノルウェーで体型が発達しました。雨や雪を弾く被毛はアンダーコートとオーバーコートの2種のダブルコートになっています。
飼い猫としてお迎えするにあたって最大の関心事の一つは毛色です。現在のところ認定されているのは、ブラック、ホワイト、レッドタビー、ブルー、シルバータビーなどです。
毛色によってご雰囲気がひと味もふた味も異なってきますので、選べるのであればじっくり検討しましょう。
平均寿命は11~14年ほどですが、それ以上長生きする可能性も十分あります。丈夫なからだをつくるため、幼猫期が3~4年と長いのも特徴です。
ゆっくり成長を見守りましょう。店頭価格の相場は8~15万前後、ショータイプは25万円ほどします。
実はデリケート
一見、唯我独尊のようなオーラを放っていますがとても協調性と社交性のある猫です。
人間ともほかのペットとも仲良くしようと寄ってくる、気配り屋さんで多頭飼いにも向いています。
先住の犬や猫、小さいお子さんも遠ざけることなく自分から近づいていく愛嬌のある性格をしています。
しかしながらマイペースでフレンドリーというわけではなく、ストレスを感じやすいのが心配な点です。
人間でも温厚で我慢強い性格の方々は知らず知らずストレスを溜めているのでしょうが、猫なら尚更です。
ストレス発散の手段が人間よりも限られていますし、人間よりも体調を崩しやすいのでまずはノルウェージャンフォレストキャット単体での飼育をお勧めします。
実は我慢しているだけで縄張り意識も強いので、多頭飼いでないほうが嬉しいことは確かです。
あとから後輩が入るにしても、先住のノルウェージャンフォレストキャットを優先してほかのペットを2番手、3番手として接するのを徹底しましょう。
聞きわけが良くおとなしいので、ついつい後回しにしても良いかなという気にさせてくれますが、そのような日常が続くとストレスでダウンしてしまいます。
スタイルのキープが課題
激しい運動は必要ないのですが、ただでさえ飼い猫は食べ物に不自由しないので太りやすい環境です。
ノルウェーの寒さを乗り切るために脂肪をためようとする体質で、少々太りやすいようです。
食事やおやつの量は甘やかすことなく、きっちり量をはかって与えるようにしましょう。
前足が短いので、少し体重が増えると前足に負担がかかり始めて股関節を悪くすると歩くのにも苦労するようになってしまいます。
もちろん肥満だけが原因とは限りませんが、平均体重をオーバーしているのであればどんな疾患にかかっても不思議ではありません。
体重の管理と同様に神経をとがらせる必要があるのは、長毛のお手入れです。
ブラッシングは毎日ぬかりなく行うべきで、これができるか不安な方はノルウェージャンフォレストキャットを飼うことはあきらめたほうが良いでしょう。
ブラッシングしないとたちまち見栄えが悪くなりますし、毛づくろいのときに毛を大量に飲み込んでしまう危険性を上げることになります。
飲み込んだ毛が胃腸に溜まってしまう毛球症は、吐き気や嘔吐を引き起こし、食欲減退や便秘の症状もあらわれてとてもかわいそうな状態になります。
ブラッシングしないことが命とりになることを肝に銘じましょう。
まとめ
大きさに比例して寛大?ノルウェージャンフォレストキャットの生態
何もかもゴージャス
実はデリケート
スタイルのキープが課題