ノルウェージャンフォレストキャット という素敵な響きのお名前からしても、森の主のような神々しいイメージが湧いてきますが、実際の 性格 は少々異なるようです。
こんなはずではなかったということになる前に、飼えるかどうか熟慮しましょう。
聖猫?ノルウェージャンフォレストキャットの多彩な性格
人にもペットにもフレンドリー
子猫のときは当然ながらオチビちゃんなのですが、予想以上に大きくなるので小さい猫を飼いたい方には不向きです。
平均体重はメスで2.5~5.5kgくらい、オス4.5~8kgほどにもなります。
存在感があって良いともいえますし、抱っこするのも一苦労なことは確実です。
またゆくゆくは介護することも考えると人も猫も大きいほうが大変なことも多いのは間違いないでしょう。
健康なときのノルウェージャンフォレストキャットは、温和で忍耐強い性格の猫です。
しかしそれも個体差があります。なかには自由奔放な性格のものもいるでしょう。小さい頃は大人しかったのに、大きくなるにつれて暴れん坊になってしまったときは家庭環境に問題があったと考えられます。
猫本人にはやさしくしていても、ほかの家族同士の仲が悪かったりするとそれをずっと眺めて育ったのですから多少不安定なメンタルになっても仕方がありません。
ノルウェージャンフォレストキャットの持って生まれた良さを発揮していただくには、家庭環境も穏やかであるべきです。
また小さなお子さんや先住ペットがいても、やきもちを焼くこともなく仲良くしてもらおうと自身から接近して努力する社交的な性格です。
大きいと鳴き声もくまのように大きいのではと思われがちですが、実はあまり鳴きません。猫の鳴き声を聞くのが好きという方には物足りないかもしれません。
野性的な運動が好き
どっしり構えて動かないと思ったら大間違いで、お部屋のなかを遠慮なく駆け回ったり入れるところや登れるところを探したり、好奇心旺盛です。
もともとご先祖様はノルウェーの森や岩場で狩りをしていたのですから、ネズミを獲るのも朝飯前です。庭に小型のハクビシンやタヌキ、イタチなどが来ると喜んで戦うでしょう。
長毛に隠れていますが、よくみると筋肉質で骨太な体格をしていますし足の爪は鋭く丈夫そうです。
飼い猫になったからといってご飯には困らないし、のんびり過ごそうとはなりません。動いて筋肉を使いたい、厳しい環境で自分を鍛えたいという習性の名残がみられます。
現代の住宅街を猫ひとりで散歩するとびっくりするほど汚れて帰ってきます。
人口のものがないノルウェーの森林とは異なり思わぬトラブルで命を落としてはかわいそうですから、散歩は一緒に行くことをお勧めします。
森では高いところに登って視界を確保していたので、家の中でも高いものの上に行きたいようです。
家電の上にずっと座っていられたり、コードを引きちぎられたりすると火災が発生するケースもありますので、配置には気を配りましょう。
耐え難きにも耐えられる
運動をたっぷりしてゆっくりしているときは、途端にさみしがり屋になるようです。
留守番は得意とはいえません。みんなで一緒に日向ぼっこをしていたいタイプで、ほかのペットや人間がしつこく構ってきてもしばらくは相手をしてくれます。
導火線の長い大人の猫です。人でもペットでもほかの気配を感じながらくつろぐのがお好みで、まさしく主の風格で皆を見守ってくれます。かと思うといたずら好きでひょうきんな一面もお持ちで、振り回されるかもしれません。
一日のうちに何度も性格が変わるのは猫なら健常なほうです。人間ではないのですから、おおらかに接してあげましょう。
頭が良いので、飼い主がいたずらをしてびっくりさせられたら3倍返しに遭うかもしれません。
飼い主やほかのペットを楽しませたいと思っているかは別として、芸を覚えることにも秀ています。あまりにも無茶な芸でなければ、快く覚えようとしてくれるでしょう。芸ができたら、少量のおやつをあげるのも喜びます。
飼い主が留守がちだったりご飯の時間が不規則でもその不満をあらわにすることはあまりないかもしれませんが、辛抱しすぎると病気にもなりやすくなります。
猫ですから食生活以外は甘やかしても問題ありません。
まとめ
聖猫?ノルウェージャンフォレストキャットの多彩な性格
人にもペットにもフレンドリー
耐え難きにも耐えられる