ポメラニアン というととにもかくにも可愛らしい、目に入れても口に入れても大丈夫な飼い主さんもいらっしゃいます。
どちらかというと番犬や見守り犬には不向きで、 遊び好き なイメージがありますが実際のところはどんな 性格 をされているのでしょうか。
遊び好き?ポメラニアンの真の性格とは
心身ともに骨太ではない
ポメラニアンはマイペースで自由、ちょっとドジっ子な犬種と思われがちですが元々は厳格な犬種の血を引いています。
サモエドという大型犬はシベリアで番犬やそり犬として活躍していました。この犬種の血筋であればなかなか丈夫なはずです。
より直接的な先祖はドイツの牧羊犬ジャーマンスピッツです。中型犬のジャーマンスピッツをどんどん改良して小型化したのですから、遺伝子レベルで弱く不安定な面があっても不思議ではありません。
ペットととしてのポメラニアンは好奇心旺盛で明るく無邪気に遊び回ります。
好き嫌いがはっきりしていて感情をストレートに出してくるので、わかりやすくて飼い主さんやご家族はある意味で楽なことも多々あるでしょう。
その一方で、職業犬の先祖の影響も残っていて注意深く周囲を観察したり神経質なところもおもちです。
子犬のときからアメとムチでしつけておかないと、1日中ムダ吠えをするような犬生を送ることになってしまいます。
家の中や外の音に慣れさせるのは家に迎えたときから始めたほうが良いです。室内で遊ぶときは、段差のあるところや滑りやすいところでは遊ばないように気をつけましょう。
品種改良で骨がもろく骨格も華奢になってしまいました。ペーパーボーンとよばれるくらい頼りない骨をしています。
ポメラニアン自身は骨を思いやって動くことはしませんから、周囲が守ってあげないと骨折や膝蓋骨脱臼などを起こして病院へ行くことになります。
おとなしく遊ばせるには
ポメラニアンの鳴き声は、予想以上によく響きます。
ペットショップなどでは周囲の音や鳴き声も相まって気にならなかったかもしれませんが、家に連れて帰ってキャンキャンという甲高い声に慌てることもあるでしょう。
その場ですぐにしつけを始めればムダ吠えを最小限に生活してもらえます。
子犬でも知能は高いので、賢さに磨きがかかるか自堕落的になるかは飼い主さん次第です。鳴き声は飼い主さんやご家族のストレスにもなりますが、ご近所さまのご迷惑にもなりますので住宅街では自由奔放にさせるわけにはいきません。
ポメラニアンのほうも、鳴くたびに周囲のひとに嫌な顔をされれば傷つきます。お互いに不幸せな状況は防止するべきです。
鳴き声がクリアできれば、あとはひとりで遊ぶのも好きですし飼い主さんやご家族に遊んでもらうのも好きなので自由にさせましょう。
一般的にはメスよりもオスのほうが一緒に遊ぶのが好きで、成犬になってからも子犬のように遊び回る子が多いようです。
またポメラニアンには毛色がクリーム、ブラック、ホワイトなど15種類ほどあり、毛色によって性格が異なるという見解もあります。
しかしながら実際は、毛色よりも育った環境や個体差によるところが大きいといえます。
先天的に協調性はある
ポメラニアンは甘えん坊で内弁慶なイメージがありますが、身内以外のひとや犬とも積極的に仲良くなろうとします。
ですからお散歩に出たときに仲良くなれそうなワンちゃんをおみかけしたら飼い主共々お近づきになれるように、飼い主さんやご家族も社交的なほうが望ましいでしょう。
飼い主同士が仲が悪くては本末転倒です。ポメラニアンは自らトラブルメーカーになったりすることはよほどのことがなければありませんので、ほかの犬やペットのいる家で飼うのも向いています。
たとえほかのペットやひとに少し邪険にされても、もう一度近づいていき仲良くなろうとチャレンジします。この粘り腰はときにマイナスにはたらくこともあります。
お散歩中に向こうのほうへ行きたいとテコでも動かなかったり、ひとの食べ物を欲しがってもらえるまでネバーギブアップの精神で催促したりもします。
この性格をマイルドにするには成犬になってからではやや遅く、子犬の頃からしつけをしないとお互いにストレスの多い日々を送ることになります。
子犬だからかわいそうと甘やかさずに、適度なしつけと思い通りに行かないストレスを与えて慣れさせましょう。
まとめ
遊び好き?ポメラニアンの真の性格とは
心身ともに骨太ではない
おとなしく遊ばせるには
先天的に協調性はある